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2019/04/10 | KAJIMOTO音楽日記

●鮮烈!驚異の完成度を誇るピアニズム―― ニコラ・アンゲリッシュ、久々の東京でのリサイタルの先行発売スタート!


現代に至っても、大家、名手はきら星の如く、素晴らしいピアニストは引きもきらない時代ですが、アラフォー世代でも抜群の存在の一人、ニコラ・アンゲリッシュが10数年ぶりに東京で本格的リサイタルを開きます。
カジモト・イープラス会員限定先行受付は4/17(水)から!



[ニコラ・アンゲリッシュ ピアノ・リサイタル]
10/15(火)19時 紀尾井ホール

J.S.バッハ(ブゾーニ編): (曲目未定)
ブラームス: 7つの幻想曲集 op.116
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2 「月光」
シューマン: クライスレリアーナ op.16

全指定席¥7,000 プラチナ券¥12,000


カジモト・イープラス会員限定先行受付
4/17(水) 12:00 ~ 4/20(土) 18:00  ●お申し込み

一般発売
4/27(土) 10:00 ~  ●お申し込み


当方、40歳前後における傑出したピアニスト3人を、勝手に「トリプルA」などと呼んでいるのですが、それがアンスネス、アンデルシェフスキ、そしてアンゲリッシュ。
前者2人からすると、もしかするとアンゲリッシュは来日回数が少ない分、多少知名度において難があるかもしれませんが、ピアニストたちの録音や海外での動向に詳しいファンの方々なら、彼の目覚ましいピアニズム、活動をよくご存じのはず。

重ねて個人的な思い出で恐縮ですが、初めてアンゲリッシュの名を知ったのは、かつてNHK-BSで放映された、DVDにもなっている2003年のヴェルビエ音楽祭ライヴ。この時にアルゲリッチやキーシン、アックス、ラン・ラン、アンスネス、レヴァインらが8台のピアノでワーグナー「ワルキューレの騎行」を弾くという企画(!?)があって、この時アンゲリッシュは「ニコラス・アンゲリッチ」とクレジットされていました。こんな面々の中に入るなんて(アルゲリッチに名前が似ているのはともかく)、余程有望なピアニストなんだろうな、と思ったものです。さすがに8台のピアノ合奏では誰の音がどんなやら、よくわかりませんでしたが・・・

しかしアンゲリッシュの実演に触れる機会は意外に早く訪れました。翌2004年、マズア指揮フランス国立管弦楽団の日本公演のブラームス・チクルスでピアノ協奏曲第2番を弾くソリストが彼だったのです。ここで2度驚かされます。何故って、まずブラームスの第2協奏曲はご存知の通り、ラフマニノフの「第3」と並び(その方向性は全然違いますが)ピアニストにとって最難コンチェルトであり、かつ深い音楽性が要求され、かなりのベテラン大家でないと・・・という面があります。そしてアンゲリッシュはそれを見事にクリア。見事以上。どこが難しいのか?と言わんばかりに涼しい顔で余裕しゃくしゃく、汗ひとつかかず、しかもこの上なく音楽的に。(なにか難クセをつけるとすれば、その当時はコクみたいなものがもう少し欲しいな、と思ったくらい?)
このクリアで鮮やかすぎるくらい鮮やかなピアニズムは、さりげないだけに驚異でした。

あと、2005年から数年間、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に出演しています。人を食ったようなボンヤリした素顔と、ピアノに向かってからの完璧な演奏とのギャップにいつも呆れながら、なんて先が楽しみなピアニストだろう、という思いと裏腹に、アンゲリッシュの世界での活動がますますハードになり、彼の足は日本から遠ざかってしまいました。

それから現在に至るまで、いくつかの録音や映像で強く印象に残るものを挙げてみますと、ルノー&ゴーティエ・カプソン兄弟とのブラームスのピアノ・トリオや、パーヴォ・ヤルヴィ指揮hr交響楽団との同じくブラームスの2曲の協奏曲。リストの「巡礼の年」全曲。そして2016年にフランスのトゥーレーヌ音楽祭ライヴ映像。このライヴでは「献呈」をテーマに、ショパンのエチュードやノクターン、リスト「ロ短調ソナタ」、シューマン「クライスレリアーナ」などを弾くのですが、リストのクリアで強靭、底鳴りする悪魔的演奏に、シューマンの複雑で微細なピアニシモによる幻想味・・・およそこんな完成されたピアニズムをもつ人間がどれだけ他にいるか。

あと昨年リリースされたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番&第5番「皇帝」ですね。エキルベイ指揮インスラ・オーケストラという、ピリオド(古)楽器オーケストラとの共演で、アンゲリッシュは1892年製のプレイエル・ピアノを弾いています。このピアノから、ヒストリカルな楽器ならではの香りたかい色彩とともに、現代のスタインウェイと比べてなんの遜色もないくらいの確固たるタッチと輝かしさを実現し、「皇帝」冒頭のカデンツァの天馬空を行く鮮やかさは格別!こうした昔のピアノでこれほどの輝かしい演奏を実現したのはアックス以来ではないでしょうか?

さて、そんなアンゲリッシュの待望の東京リサイタル。
先日ようやく曲目が(ほぼ)決まりましたが、“幻想”をテーマにした、寡黙で省察的なブラームス、神秘と情熱のベートーヴェン「月光」、そして夢うつつ、躁鬱が自由気ままに移り変わるシューマン「クライスレリアーナ」。(バッハ=ブゾーニの曲目は果たして何になるでしょう?)
言うまでもなく、これらの名曲たちを的確に弾き分け、最高の音楽の姿、内容を私たち聴衆に届けるには、まさしく最高度のピアニズムが必要。アンゲリッシュにはそれがあります。

ついに訪れる稀少な機会。どうぞご期待ください!

(A)
 


アンゲリッシュの演奏動画
(シャハム(Vn)、ガスティネル(Vc)、P.ヤルヴィ指揮hr響とのベートーヴェン「三重協奏曲」)
https://www.youtube.com/watch?v=_CdTSvb9lUU

(J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲)
https://www.youtube.com/watch?v=ZAkKTH-qNeU&list=PLIFKpoe_LbTT6WeO0MFyNncUaBThtPid6

(P.ヤルヴィ指揮hr交響楽団とのブラームス: ピアノ協奏曲第2番ほか)
https://www.youtube.com/watch?v=kpObps8P3FY


■チケットのお申込みはこちらまで

カジモト・イープラス会員限定先行受付
4/17(水) 12:00 ~ 4/20(土) 18:00  ●お申し込み

一般発売
4/27(土) 10:00 ~  ●お申し込み
 

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