今年10月31日に東京オペラシティ・コンサートホールで行われた、4年振りの日本でのリサイタルの模様がオンエア。

放送では、2018年のリサイタルでも取り上げたA.ドルマンの「ニグニム」と、S.ウィーラーの「アイソレーション・ラグ」という現代作曲家による2曲と、フォーレのソナタ第1番が取り上げられます。
中でも「アイソレーション・ラグ」は、コロナ禍中に作曲者からシャハムに送られた一つのメールから始まり、彼に捧げられた曲です。ジャズ・ピアニストでもある作曲者がラグタイムの曲想を取りつつも、曲中にはメンデルスゾーンやブラームスの協奏曲の断片を散りばめるといった手法で、コロナ禍当時、アンサンブルが出来ない音楽家の孤立した状況をとても良く表した曲です。

途中のインタビューでは、シャハムと35年来デュオを行っている信頼厚き江口玲によるシャハム評も必見。
ぜひ御覧ください。

〈放送情報〉
NHK BS「クラシック倶楽部」
ギル・シャハム　ヴァイオリン・リサイタル
2024年1月5日（金）午前5時～5時55分（BS）
2024年1月6日（土）午前6時～6時55分（BSプレミアム4K）

S.ウィーラー／アイソレーション・ラグ
A.ドルマン／ヴァイオリン・ソナタ第3番「ニグニム」
G.フォーレ／ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 op.13
ギル・シャハム（ヴァイオリン）
江口 玲（ピアノ）

【収録】2023年10月31日、東京オペラシティ コンサートホール

番組サイト

今後ともギル・シャハムの活動にご注目ください。