NEWS

ニュース

ラトル指揮ロンドン響、10月に来日! 6/18(土)10時より先行発売がスタート ラトル指揮ロンドン響、10月に来日! 6/18(土)10時より先行発売がスタート

先日、ロンドンと東京をつないでの、ロンドン交響楽団(LSO)のオンライン記者会見があり、音楽監督のサー・サイモン・ラトルがしみじみと、そして熱く語りました。

「定期的に訪れていた日本にこんなに長いこと行かなかった…いや、行けなかったのは初めてかもしれない。私も楽団も今度こそ、日本ツアーができることが本当に嬉しい」

コロナ禍を経て、そしてラトルがLSOの音楽監督として最後の日本ツアーとなる、当コンビによる10月の公演。
カジモト・イープラス会員限定先行受付が、いよいよ6/18(土)10時からスタートです!

©Mark Allan

[サー・サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団]

9/30(金)19時 京都コンサートホール
ベルリオーズ:序曲「海賊」op.21
ドビュッシー:劇音楽「リア王」から 「ファンファーレ」「リア王の眠り」
ラヴェル:  ラ・ヴァルス
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(B-G.コールス版)

《TDKオーケストラコンサート2022》
10/5(水)19時 東京・サントリーホール
シベリウス: 交響詩「大洋の女神」op.73
       交響詩「タピオラ」op.112
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(B-G.コールス版)

《TDKオーケストラコンサート2022》
10/6(木)19時 東京・サントリーホール
ベルリオーズ:序曲「海賊」op.21
武満徹:   ファンタズマ/カントスⅡ
        (トロンボーン:ピーター・ムーア)
ラヴェル:  ラ・ヴァルス
シベリウス: 交響曲第7番 ハ長調 op.105
バルトーク: バレエ「中国の不思議な役人」組曲

(チケット料金)
[9/30] S¥26,000 A¥23,000 B¥20,000 C¥17,000 D¥10,000
[10/5,6] S¥32,000 A¥27,000 B¥22,000 C¥15,000 D¥9,000

カジモト・イープラス会員限定先行受付:
6/18(土)10時 ~ 6/21(火)18時

サー・サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団 日本ツアー2022 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

一般発売:
6/25(土)10時~

私たちとて、この時をどんなに待ったことか…。
2020年秋に予定されていた日本ツアーが中止となり、しかしこのコロナ禍にいち早くオンライン演奏の機会を立ち上げていたラトル&LSOは、この来日「するはずだった」時期にロンドンの彼らの本拠の一つ、セント・ルークスで収録したバルトークのオペラ《青ひげ公の城》の上演動画を配信してくれました。
それはソーシャル・ディスタンスを保ったオーケストラや歌手たちによる苦労を感じさせないような、このコンビならではの、緻密でエネルギーあふれる見事な演奏でした。
この、どんな時もクリエイティヴでバイタリティみなぎる彼らの音楽がようやく「ナマで」聴けるのです!あの厚みある弦、冴えた木管、そしてLSOの音を象徴するジェントルでパワフルな金管の音とともに。

©Mark Allan

さて、今回の来日プログラムを見渡しますと、これぞコンビ集大成といった趣。
一見「違いすぎないか?」といった曲の並びですが、マエストロ・ラトルはこんな趣旨のことを言っていました。

「ひとつの公演のコンセプトを決める、というより、曲のカラーだとか雰囲気が似ているものを並べたり、またはまったく違ったものを対比させることで、バラエティに富んだ公演になるし、それによって1つ1つの作品の質や内容をはっきりさせ、より味わってもらえると思う」

前半がベルリオーズ、ドビュッシー、ラヴェルという色彩感あふれるフランス作品のあとに重厚広大なブルックナーの交響曲。またはフランス音楽の中に、彼らから影響を受け、日本的な美と色、静寂をもつ武満徹の作品── (ラトルはご存じの通り、若い頃から武満さんと親しく、盟友ともいうべき仲だった。もちろん事ある毎に彼の作品を指揮してきた)── を混ぜたり、今度はそこに自然の神秘的な息吹を感じさせるようなシベリウスの最後の交響曲や、バルトークの精緻と野生が同居した近代を代表する作品を対置させたり…。
これらはすべて、精密に音を扱いながらそこに血肉わきたてる熱いエネルギーをほとばしらせる、ラトルの十八番中の十八番。

一方でラトルが折にふれ、ベルリン・フィルなど様々なオーケストラで指揮し、先日もLSOと「第4交響曲」を録音したブルックナー。
詳細はここではとても紹介できませんが、これまでお馴染みのハースやノーヴァクなど様々な校訂バージョンがあるブルックナーの交響曲に、近年新しく加わったひとつが、ラトルの友人でもある音楽学者ベンヤミン・グンナー=コールスの校訂版。
ラトルいわく、

「彼は出来うる限り、たくさんの資料にあたって研究し、作曲者自身が“この曲をこう書いた”という真正なものに近づけてくれたと思う。20世紀末にベートーヴェンの交響曲演奏において、ベーレンライター版が現れたような意義がここにはあるのではないか」

これまでの演奏とは部分的にはっきりわかる違いもあるそうですし、楽しみですね。

一貫してポジティヴに、クリエイティヴな道を歩むラトル、そしてLSO。

この現世にあって、ますます音楽をする意味を見出している、という彼らの来日公演にどうぞご期待下さい。

サー・サイモン・ラトル指揮 ロンドン交響楽団 日本ツアー2022 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

LATEST NEWS

最新ニュース