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新年あけましておめでとうございます 新年あけましておめでとうございます

2023年になりました。

世界には色々なことが起き、様々な局面で多くのことと対峙し続けている昨年から、まだどれも解決できないまま年を越してしまっています。しかし私たちには明るいこともありました。年の半ば頃から入国緩和がされたことにより、サー・サイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団やサー・アンドラーシュ・シフをはじめ、数々の名手、巨匠らの海外アーティストが来日し、主催公演を行うことができたことは本当に嬉しいことです。彼らはそれぞれに目が覚めるようなクリエイティヴを示し、聴き手の心を奥底から揺り動かし、長くその余韻が残るような演奏をしてくれました。
またコロナ禍にめげることなく、わが国の若いアーティストたちはめきめきと成長し、ベテランはその歩みを止めることなく、奥行きの深い音楽を後へ続く者へと残してくれています。

年が明け、元旦の新聞に載った記事の中に、ノーベル文学賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチが語っていたこんな一言がありました。
「ドストエフエスキーは『人の中にできるだけ人の部分があるようにするために働く』と言った。」
それは音楽も同じ…と私共は思います。
多くの作曲家も、またそれを現実の音として私たちに伝えてくれる演奏家も、個々の心に信ずるところに従い、真摯に、それらを様々な自分の音やスタイルとして表現してくれています。だからこそ私たちも想像力を広げ、やわらかい心と寛容をもって、それを新鮮に受け取らねば、そして多くの方々にそれを伝えていかなければ…と思ってやみません。

今年はまず今月、コロナ禍を経て実に3年ぶりの来日・主催公演であるウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤーコンサートが開かれます。そのまろやかで、愉悦に富んだ文化を伝える音楽をお聴きいただき、人間の生のうちの“その場その時”の体験を存分に味わっていただければ幸いです。弊社のスタッフたちもまた、そうありたいと考えています。

今年はよき年となりますように。そしてまた、多くのよき音楽がたくさんの方々とシェアできることを祈って。

KAJIMOTO

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