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若手随一の天才・鬼才トリフォノフが4月にリサイタル開催。1/11(木)から先行発売がスタート! 若手随一の天才・鬼才トリフォノフが4月にリサイタル開催。1/11(木)から先行発売がスタート!

2024年は年明けから様々なことが起こり、なかなか心穏やかにはいきませんが、一日も早く平安の日が訪れることを祈りつつ、一つでも多くのよき音楽を皆さまとシェアできれば、と心から願っております。どうか今年もよろしくお願い致します。

そして、30代前半にして既に現代のトップ・ピアニストの一人となったダニール・トリフォノフが4月に来日、リサイタルを行います。カジモト・イープラス会員限定先行受付が1/11(木)の1並びの日から始まります!
(当初の発表から1公演増えております)

©Dario Acosta / DG

[ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル2024]
ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

4月11日(木)19時 サントリーホール
4月14日(日)15時 住友生命いずみホール(大阪)

ラモー:新クラヴサン組曲集から 組曲 イ短調 RCT5
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 へ長調 K.332
メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲 ニ短調 op.54
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 op.106 「ハンマークラヴィーア」

4月12日(金)19時 紀尾井ホール

《“Decades”》
ベルク:ピアノ・ソナタ op.1(1907-08年作曲)
プロコフィエフ:風刺(サルカズム)op.17(1914年作曲)
バルトーク:戸外にて(1926年作曲)
コープランド:ピアノ変奏曲(1930年作曲)
メシアン:「幼子イエスの注ぐ20の眼差し」から 幼子イエスの接吻(1944年作曲)
リゲティ:「ムジカ・リチェルカータ」から 第1、2、3、4番(1951-53年作曲)
シュトックハウゼン:ピアノ曲 IX(1955年作曲)
J.アダムズ:中国の門(1977年作曲)
コリリャーノ:ファンタジア・オン・オスティナート(1985年作曲)

(チケット料金)
4/11 S¥10,000 A¥7,000 B¥4,000
4/12 S¥9,000 A¥6,000
4/14 S¥9,000 A¥6,000

カジモト・イープラス会員限定先行受付
1/11(木)12時 ~ 14(日)18時
ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

一般発売
1/20(土)10時~

それにしても20代、30代…現代の若手アーティストたちを見わたしてみると、なんと優秀なピアニストが多いことでしょう。その中でも、ショパン国際コンクール第3位、チャイコフスキー国際コンクール優勝者となれば、もちろんそれだけでもダニール・トリフォノフはとびっきりの存在に間違いありません。しかし、殊に実演で聴く今の彼には心底驚かされます。つくづく彼は天才と言うべきか?それとも鬼才と言うべき?

昨年年2月の来日公演でもそうでした。トリフォノフの弾いた「シャコンヌ」や「フーガの技法」全曲を弾いたJ.S.バッハ・プロ!!
バッハの抽象的で精緻な対位法音楽を、それに負けない精密さと色彩でいとも容易く弾きのけるだけでも目覚ましく、驚くべきものでした。その上、そこにはさらにその先へと向かわんとする様々な感情を孕んだ“祈り”があり、そこに感動させられたのです。震撼、といってもいいかもしれません。この点でロシアの大先輩たち──たとえば巨人スビャトスラフ・リヒテル── の演奏に通じる、バッハと対峙するときのひたむきで熱量の高い祈りの感触を思い出さずにはいられませんでした。その曲によってそれは瞑想となったり、激情的であったり様々な顔を見せ、それらはいずれも濃密であり、思わず凄い!と呟いてしまうような時間と空間をトリフォノフは創り出していました。

今回のプログラムにはバッハはありません。しかし東京・サントリーホールと大阪・住友生命いずみホールでのプログラムは、バロックから古典、ロマン派、そしてピアニストにとってのエベレスト登頂にも似たベートーヴェンの晩年のピアノ・ソナタ「ハンマークラヴィーア」(このフィナーレは対位法音楽の1つの極致!)がそびえ立ちます。トリフォノフが「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を弾く!という大きな話題とともに、モーツァルトとメンデルスゾーンの前に、バッハではなく(つまりドイツ・オーストリア系作品で揃えずに)フランス・バロックの洒落たラモーの作品を弾くあたりが、また独創的。

そして一回り小さな紀尾井ホールで弾くもう一つのリサイタルは、《Decade》と名付けられたプログラム。
曲目末尾につけられた作曲年をご覧になっておわかりのように、20世紀を10年毎に区切り(Decade)、1910年代、20年代、30年代…とその枠の中で選曲されています。
20世紀のあまりにも多岐にわたって果てなき発展を続けたピアノ音楽史の流れに、そうした区切りをつけ、その中の代表作をトリフォノフ独自の視点で切り取った…というわけです。結果、まさに多様な面白い作品たちが並びました。
(これはかつて1995年に東京で行われた、21世紀の展望を得るために20世紀の音楽の歩みを俯瞰した「ブーレーズ・フェスティバル」を想起させますね。)

この公演に接することは、今を生き、殊にピアノ音楽を愛好する私たちがどのような地点にいるのか、確認するような体験となるのではないでしょうか?

両プログラムとも、21世紀を切り拓く、そして歴史に残るだろう天才ピアニストによる一大フェスティバルとなることを確信しています。どうぞご期待ください!

ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

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