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2023年もありがとうございました 2023年もありがとうございました
今年も1年間、弊社の演奏会に多くの方々がご来場いただき、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
私どもにとって、なんといっても嬉しかったのは、コロナ禍を経て4年ぶりにラ・フォル・ジュルネ東京を復活できたこと、そして海外の超一流オーケストラを招聘し、公演を開催できたことです。もちろん世界を見渡せば、目を覆いたくなる大きな戦争があり、日本にもその余波としてあらゆる物価やエネルギーの高騰、円安などでまた違った厳しい局面を迎えていることは言うまでもありません。しかし、それでもロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は来日を果たし、それぞれがもつ「文化」を高い次元で私たちに伝えてくれました。そして大いなる感動をもたらしてくれました。欧州の文化を、我々日本人がもつそれとの差異とともに、世界中の誰もが共有する「生」への喜び、渇望をも感じさせてくれました。これは彼らオーケストラだけでなく、若々しく野心的な才能をいかんなく発揮してくれたダニール・トリフォノフやアレクサンドル・カントロフ、今やルーティンなコンサートのあり方から一歩を進める巨匠サー・アンドラーシュ・シフの音楽からも、幅広いかたちで得ることができたと思います。
それはもちろん日本の演奏家たち── 弊社の所属アーティストでいえば、重鎮チェリストの堤剛や、来年の引退を前に大いに気を吐く指揮者・井上道義をはじめ、たくさんの智や技の蓄積をもったベテランたちはもちろん、のびやかに縦横に自らの才を羽ばたかせる現代の若い世代からも感得できることであり、たとえばピアノの北村朋幹、ヴァイオリンの辻彩奈や山根一仁、チェロの上野通明、鳥羽咲音らの音の中には、新しい世界を拓き、未来の調和を実現してくれるだろう可能性を思わせてくれました。
どうか皆さまにとりましても、よき音楽とともに、よき年末年始を過ごされますように祈っております。そして来年もよろしくご愛顧のほど、何卒お願い申し上げます。
KAJIMOTO
*ところで、今年も大晦日にはNHK-Eテレで今年のクラシック音楽界を振り返る「名演・名舞台2023」が以下のように放送されます。弊社の演奏家では、ギル・シャハム(ヴァイオリン)、ダニエル・オッテンザマー「クラリネット・トリオ・アンソロジー」、トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団定期公演のほか、追悼コーナーではイングリット・ヘブラー(ピアノ)、そして作曲家の西村朗さんの作品の指揮をする齋藤友香理が紹介される予定です。ぜひご覧ください。
NHK-Eテレ「名演・名舞台2023」
放映日時:2023年12月31日(日) 21時30分~23時45分
※NHKプラス(同時・見逃し1週間)、NHKオンデマンド(2週間)の配信あり