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ラン・ラン ピアノ・リサイタル 9/16(月・祝)から先行発売! ラン・ラン ピアノ・リサイタル 9/16(月・祝)から先行発売!
ピアノ界のスーパースター、ラン・ランが2025年2月に来日します。
カジモト・イープラス会員先行限定発売が、9/16(月・祝)からスタートです。
[ラン・ラン ピアノ・リサイタル]
https://www.kajimotomusic.com/concerts/langlang-2025/
2025年2/6(木) 19時 サントリーホール(東京)
2025年2/10(月) 19時 ザ・シンフォニーホール(大阪)
共催:ABCテレビ放送(2/10)
フォーレ: パヴァーヌ 嬰へ短調 op.50
シューマン: クライスレリアーナ op.16
ショパン:
マズルカ へ短調 op.7-3
マズルカ 変ロ長調 op.17-1 / ホ短調 op.17-2 / イ短調 op.17-4
マズルカ ハ長調 op.24-2 / 変ロ短調 op.24-4
マズルカ 変ニ長調 op.30-3 / 嬰ハ短調 op.30-4
マズルカ ハ長調 op.33-3 / ロ短調 op.33-4 / ニ長調 op.33-2
マズルカ 嬰へ短調 op.59-3
ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 op.44
〈チケット料金〉
2/6 東京 S¥25,000 A¥21,000 B¥17,000 C¥12,000
2/10 大阪 S¥24,000 A¥19,000 B¥15,000 C¥11,000
カジモト・イープラス会員先行限定受付
9/16(月・祝)12時 ~ 19(木)18時
https://www.kajimotomusic.com/concerts/langlang-2025/
一般発売
9/22(日・祝)10時~
日本の音楽好きが素晴らしい才能をもつ彼を初めて見たのは、1995年、13歳で優勝した仙台での「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」であったと思いますが、多くの人が気がついた時には、ラン・ランは既にスーパースターとなっていました。
17歳にして代役でフィラデルフィア管弦楽団とデビューしたのち、ラトルやバレンボイム、エッシェンバッハ、アーノンクールといった錚々たる指揮者やベルリン・フィルやウィーン・フィルのようなオーケストラと共演。そして各国の主要音楽都市で公演を行うのみならず、北京オリンピックの開会式における演奏、有名企業のアンバサダーとして世界中に彼の写真が載ったポスターが踊り、自身の財団を作っての教育活動、数多い受賞や受勲、そして2010年には世界経済フォーラムから若手グローバルリーダー250人のひとりに選ばれるに至ったわけです。すごいです。
こういうラン・ランですから、ピアニスト…クラシック音楽の演奏家ではあまり使われないような「スーパースター」だとか「ファンタジスタ」といった呼称がよく似合うのでしょうね。ステージでのパフォーマンスもそうだし、ジャンルを超えた演奏や共演もそう。
しかしこの数年、いつしか40歳を超えた彼にも変化が出てきたように思います。演奏に内省的な陰影が濃くなり、造型も強固に。
もっともラン・ランのピアノは発するエネルギーや表現力が強烈な反面、当初から、例えば時折弾くシューベルトのソナタだとかシューマンの小品などに、仄かなロマンティシズムを纏いつつ音楽の深みへと降りていくようなナイーヴさがあったものです。それがはっきりとした形で出てきたのは2020年に録音、そして2022年の来日公演で披露したJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」の頃からだったのではないでしょうか?このバッハ畢生の大曲を弾くために、古楽の大家中の大家、シュタイアーやアーノンクールに教えを請い、勉強に相当な時間をかけたといいます。こういう柔軟な吸収力もラン・ランの力の一端なのでしょう。
その成果は歴然・・・持ち前の強い表現力と楽曲の多元的な要素が手を取り合い、未聞の深さに達した演奏だったことは記憶に新しいところです。
今回の公演でのプログラムも、例えばシューマンならば「謝肉祭」ではなく「クライスレリアーナ」を、ショパンではバラード、スケルツォではなく「マズルカ」、「英雄ポロネーズ」ではなく、嬰ハ短調の第5番という彼のポロネーズ中最高傑作といわれるものを弾くなど、より内面的で陰影の濃いものが選ばれているところに興味惹かれますね。言うまでもなく、単にピアノを弾くのが上手いという次元で太刀打ちできるレパートリーではないわけですから。
ラン・ランのピアノもいよいよそうした境地を深めていくのかと、とても楽しみです。どうぞご期待ください!