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「アレクサンドル・カントロフ ピアノ・リサイタル」の先行発売、4/21(木)からスタート! 「アレクサンドル・カントロフ ピアノ・リサイタル」の先行発売、4/21(木)からスタート!

KAJIMOTOにおいて、コロナ禍の間約2年を経て、ようやく海外アーティストによる主催公演を行える日がやってまいりました。長い道のりでした。
2019年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝したことのみならず、若手のトップ・ピアニストとしてひた走る、アレクサンドル・カントロフのリサイタルのカジモト・イープラス会員限定先行受付が、4/21(木)からスタートです。

[アレクサンドル・カントロフ ピアノ・リサイタル]
アレクサンドル・カントロフ ピアノ・リサイタル – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)
6月28日(火)19時 ザ・シンフォニーホール(大阪)
6月30日(木)19時 東京オペラシティ コンサートホール

リスト:J.S.バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」BWV12による変奏曲
シューマン:ピアノ・ソナタ第1番 嬰へ短調 op.11
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」から
           ペトラルカのソネット第104番
    別れ(ロシア民謡)
    悲しみのゴンドラII
スクリャービン:詩曲「焔に向かって」
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」から
           ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」

(チケット料金)
S¥6,000 A¥5,000 B¥4,000

(発売)
カジモト・イープラス会員限定先行受付
4/21(木)12時~24(日)18時
一般発売
5/1(日)10時~
アレクサンドル・カントロフ ピアノ・リサイタル – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

©Sasha Gusov

カントロフのチャイコフスキー・コンクールでの優勝は圧倒的であったと伝えられています。ファイナルで、ほとんど誰もがチャイコフスキーの「第1番」の協奏曲を弾くところ、演奏効果という面では不利だと言われる個性的な「第2番」を弾いての優勝でした。

その時…いや、それ以前からカントロフの評判は高かったですし、リリースされる録音も常に絶賛されていたものですが、やはり大いに注目が高まったのは件のコンクール以後でしょう。

実は昨年(6月は来日中止でしたが)の11月に来日しており、「杜のホールはしもと」とトッパンホールでリサイタルを開いています。その演奏を目の当たりにした私たちは「天才とはこういうものか!」と衝撃を受けました。会場で聴いていた誰もがそう思ったことと思います。満場の聴衆の方々はもちろん、来ていた音楽関係者も早くも休憩時に顔を見合わせ、熱に浮かされたように口々に語りあっていたことが未だまざまざと。

その折、カントロフが最初にブラームス「4つのバラード」を弾き始めた“瞬間”(しばらくたって、ではなく)、私たちはブラームスの若き日の野心と夢見がちな瞑想渦巻く曲の中心へと投げ出されていました。そしてリストの(今回も弾く)「ダンテを読んで」では、今度はあの「神曲」の煉獄世界へと。
カントロフの唖然とするほどの鮮やかなピアニズムによって、轟わたるバスの響きや、きらきらと粒だったタッチによる虹のような煌めく高音、またクリアに泳ぎ回る内声部などに感嘆しつつ…いや、感嘆しているのにそれに気づかないくらい私たちは彼が弾く楽曲の世界──つまりは「音楽」そのものに没入させられていたのです。まるで「永遠」の世界に連なったかのように。

もちろん、あの偉大なヴァイオリニストである父ジャン=ジャック・カントロフの血筋もあるでしょう。しかしそれだけでは到底説明できない才、と感じます。「神がかり」という言葉がむしろ俗に感じるほど自然な才能です。

今回カントロフが弾くのは、前半のJ.S.バッハ/リストの変奏曲、シューマンのソナタ、リストの小品などの内省的なものと、後半はスクリャービン、リストのヴィルトゥオージティ噴き上がる作品たち。
さて、私たちはどんな世界を体験することに?

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