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こんなときだから…公演プログラム冊子より、はみ出しページを特別蔵出し!(6)── フルシャ&バンベルク響編

今日は、2018年6月に来日したヤクブ・フルシャ指揮バンベルク交響楽団のプログラム冊子から。


A男:このバンベルク響のプログラム冊子を読んでいると、昔はそんなに語られていなかったと思うのだけど、「ルーツはボヘミア」という部分が強調されているよね。

B子:あら?私は前回(2016年)や前々回(2014年)にブロムシュテットとの来日公演を聴いたり、そのときのパンフを読んでいた時からそう思っていたけど。

A:だから、まさにその頃からだと思うんだよね。マエストロ・ブロムシュテットがその部分でこの楽団に愛着があるらしく、すごく力説していたんだ。もちろん、いつだってバンベルク響のプロフィールを読めば「プラハにいるドイツ人演奏家によるプラハ・ドイツ・フィルがベースで、ソ連の侵攻によって国外退避してバンベルクへ…」という記述が出ているから、知識としてはあったのだけど。

B:そっか…。私はここ10年くらいだもんな。バンベルク響を聴き始めたのは。

A:1980~90年代にシュタイン指揮で、どっしりとしたブラームスやワーグナーを聴いていたときは、あんまりそのあたりへ意識がいかなかったんだよな。でもね、今にして思うと、同じシュタインが同じ曲を指揮しても、N響との演奏とはずいぶん色合いが違ってた。バンベルク響とのものは、こう、新緑を感じさせるような感じ? ノットの指揮で聴いたマーラーも、緻密さの間から自然の香りが漏れ出てくるような…。

B:ボヘミアのルーツをもつオーケストラのマーラー…で思い出したけど、私はチェコ・フィルの演奏するマーラーが好きなのよねー。10年くらい前かしら、ズデネク・マカルが東京で指揮した「第3交響曲」は自然の息吹、草いきれがそのまま目の前にあるような感じだった。

A:マーラーがボヘミア地方出身、というのも、バンベルク響のルーツと同じく最近クローズアップされてきたことの一つな気がする。チェコ・フィルのそういう演奏を聴く機会があったりすることが理由かもしれないね。僕はCDだけど、エリアフ・インバルがチェコ・フィルを指揮した「第7」ですごく感動した。初演した楽団だからかもしれないけど…というか、そういうオケだからこそ初演を任された?…まさに夜の森の歌!

B:それを考えていって時代を遡ると、20世紀後半に、チェコの大指揮者クーベリックがバイエルン放送響とマーラーの全集CD出して、バーンスタインやショルティとはまた一味違う演奏してたじゃない。あれも考えてみると、バンベルク響やチェコ・フィルと通じるものがあるわ。自然の香りという点で。ボヘミア流のマーラー、私、大好き。

A:賛成。この冊子掲載の山野雄大さんのエッセイにあるように、フルシャも、クーベリックとバーンスタインを合わせたようなマーラーを目指してる、って言ってたね。バンベルク響となら、それ、実現できそうだ。

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