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コロナ禍を越え4年ぶりの来日!ネルソンス&ゲヴァントハウス管が6/1(木)から先行受付開始 コロナ禍を越え4年ぶりの来日!ネルソンス&ゲヴァントハウス管が6/1(木)から先行受付開始

©Tom Schulze

“真摯たることが真の喜び”
創設されて280年余、市民によって結成された初のシンフォニー・オーケストラであるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(GHO)が古くから掲げるモットーです。

カペルマイスター(楽長)である名指揮者アンドリス・ネルソンスとともにGHOがこの秋来日。カジモト・イープラス会員限定先行受付が6/1(木)からスタートです!

[ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団  アンドリス・ネルソンス指揮]
(アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com))

11月21日(火)19時 サントリーホール
メンデルスゾーン:序曲「美しいメルジーネの物語」op.32
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
        (ピアノ:チョ・ソンジン)
メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 op.56 「スコットランド」

11月22日(水)19時 サントリーホール
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第9番 二短調

チケット料金(両日とも)
S¥34,000 A¥28,000 B¥22,000 C¥16,000 D¥13,000

カジモト・イープラス会員限定先行受付:
6/1(木)12時 ~ 6/4(日)18時
(アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com))

一般発売
6/11(日)10時~

コロナ禍を越え、4年ぶり。今度で26回目の来日となるGHO。
首席指揮者とか音楽監督ではなく、「カペルマイスター(楽長)」という名前がいかにも伝統ある老舗風で、カッコいいではないですか。
ファンの方々であれば知っての通り、この歴代のカペルマイスターの中には、かのメンデルスゾーンがいて、彼がGHOのみならず、ライプツィヒ全体の音楽環境を教育も含め、大きく改革しました。もっともそれ以前から、ベートーヴェンの生前に彼のピアノ協奏曲第5番「皇帝」の初演をはじめ、全交響曲の演奏が行われるなどGHOの活動は際立っていたわけで、ヨーロッパにおける(殊にドイツの)後々まで名前の残る大作曲家の楽曲初演は広範囲に及び、ライプツィヒはパリと並ぶ一大拠点でした。
そうして演奏された中には、今回取り上げられる先述のメンデルスゾーンの自作(交響曲第3番「スコットランド」)やシューマンのピアノ協奏曲、ワーグナーの諸作やブルックナーの交響曲もあり、来る11月の来日公演ではそうしたGHOゆかりの諸作が並びます。

もっともこれだけの輝かしい伝統あるGHOにもある時期、低迷した頃がありました。東西ドイツが分裂していた(させられていた)冷戦時代の1980年前半あたりは、「ヘタウマ」などという有難くない言われ方がファンの間を一人歩きしたり。しかし、これを打ち破ったのは、恐らくは20世紀末にカペルマイスターとなった、あの厳しい名匠ヘルベルト・ブロムシュテットによるトレーニングであり(たとえば2002年の来日公演でのブルックナー「第5」!)、今世紀になってからのリッカルド・シャイーによる創意工夫に満ちた輝かしい演奏の数々(2014年来日時のマーラー「第7」!)と思います。今のGHOはれっきとしたドイツ有数、世界に冠たるオーケストラ。

©Marco Borggreve

それを受けて、現代を代表する質実剛健なマエストロであり、かのボストン響ともポストを兼任、ベルリン・フィルやウィーン・フィルの常連でもあるネルソンスによって、GHOの古き良き、ドイツの森を分け入るような深い響きの「核」や、現代的にアップデートされた鮮烈さはずっとキープされている…喜ばしきことです。
GHOが誰よりも大切にし誇りとするメンデルスゾーンはもとより、ネルソンスがレコーディングを着々と進め、ついには全集を完成させたブルックナーの交響曲は聴きものとなるでしょう。それこそ“真摯”なピアニストであるチョ・ソンジンのピアノによるシューマンの協奏曲とともに。

大切に育まれたローカルな文化がユニバーサル(普遍的)なものとなる。
GHOの来日公演にどうかご期待ください。

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