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光とロマンを纏う巨人的ヴィルトゥオーゾ ── ポゴレリッチのピアノ・リサイタル、10/5(木)から先行発売! 光とロマンを纏う巨人的ヴィルトゥオーゾ ── ポゴレリッチのピアノ・リサイタル、10/5(木)から先行発売!

復活の巨人、イーヴォ・ポゴレリッチが再びやってきます。

年明け2024年1/27のサントリーホールにおいてリサイタルを開催。カジモト・イープラス会員限定先行受付は10/5(木)からスタートです!

©Andrej Grilc

[イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル2024]
イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

2024年1月27日(土)19時 サントリーホール

ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 op.45
シューマン:交響的練習曲 op.13(遺作変奏付き)
シベリウス:悲しきワルツ op.44
シューベルト:楽興の時 D780 op.94

S¥15,000 A¥12,000 B¥8,000

カジモト・イープラス会員先行
10/5(木)12時 ~ 8(日)18時
イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

一般発売
10/14(土)10時

長いトンネルを抜け、巨人は光に包まれていた…今のイーヴォ・ポゴレリッチのことを敢えて言えば、そういった感じになるでしょうか?

かつて1980年のショパン国際コンクール(のスキャンダル)を機に、まったく独自の感覚とスタイルをもったピアノの鬼才、イーヴォ・ポゴレリッチは世に出ました。そして皆さまもご存じのとおり、スター街道を驀進したわけですが、その後大きな悲劇のために、言ってみれば彼はまるで煉獄のような世界を彷徨いました。そして、持っている力が全てにおいて大きく、類稀なる破格なものだったために、そのピアノは長きにわたって聴く人の心を通常とは違った意味で揺るがし、そして戸惑わせたといってもいいでしょう。

しかしポゴレリッチは還ってきました。2010年代の半ばくらいからでしょうか?徐々に、徐々に。
音楽作品における音や構造をいったん解体し、まったく独自の感覚と洞察で再構築するかのスタイル(そしてステージ上の儀式的?な数々の行動)はそのままですが、そこにはかつての“悪魔的”な闇よりも、“幸福感”といった空気が。これまでのポゴレリッチには似つかわしくない言葉かもしれませんが、そこには「光」をも感じられるのです。さらに、人の心の奥底にある、真正なロマンティシズムとも言うべきものすらも。

今回のプログラムの中で注目したいのは、特にシューマンとシューベルトでしょうか。
シューマン「交響的練習曲」はポゴレリッチが何度も日本で弾いてきた曲ですが、柔よりも剛、そして強大なフォルティシモと神秘的なピアニシモが行き交う中から噴き出す巨大な情熱と幻想味がいつも印象的でした。そして前回これを弾いたとき(2018年の還暦記念ツアー)にとても驚かされたのは、5つの遺作変奏を冒頭のテーマの前に弾くという離れワザです。ファンの間でも、スタッフの間でも、どんな風に散りばめるんだろうね?と色んな話が飛び交う中、これは本当に意表をつかれました。こんな一筋縄ではいかないところも、さすがポゴレリッチ!?

さて今回はいかに?(まさか今度はフィナーレの後にまとめて、なんてことは…まさかまさか)

そしてシューベルトの「楽興の時」。これは2023年1月の浜離宮朝日ホールで披露し、ポゴレリッチが弾く日本での初シューベルトでした。それを聴いた方々は大変な感銘を受けておられました。かつて、魂の深淵を見たかの如くの時期を過ごしたポゴレリッチにとって、シューベルトの孤独の悲しみに彩られた音楽ほど時宜にかなったものはないのでは、と。実際、冬の夜空を見上げるような澄み切った音だったとの評判でしたし、今度のサントリーホールの演奏もぜひ楽しみにしたいところです。

イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

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