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2011/07/24 | KAJIMOTO音楽日記

●ザルツブルク音楽祭、SKF、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル・・・引く手あまたのマティアス・ゲルネ、秋に東京でリサイタルも

ビロードの声を持つ現代屈指のバリトン歌手、マティアス・ゲルネが、10月16日(日)に東京オペラシティでリサイタルを行います。




今回のデュオのお相手は、今年ザルツブルク音楽祭の芸術監督に就任した名ピアニストのマルクス・ヒンターホイザー。往年の大歌手B.ファスペンダーとのデュオで絶賛され、ドイツ語歌曲&オペラの真髄を極めると同時に、広い視野で様々な音楽を見ることのできるヒンターホイザーと、近年もますますオペラとリサイタルで引く手あまたのスター歌手・ゲルネが、マーラーの没後100年を祝うリサイタルで、どんな化学反応を起こし、いかなる音楽世界を創り出すのか期待が高まります。

本日は、絶好調のゲルネの秋までの予定をご紹介します!(なんだか眺めているだけでもワクワクする公演スケジュールです)

【ゲルネ×ザルツブルク音楽祭】
世界で引っ張りだこのゲルネですが、今月は、オーストリアで毎夏開催されている世界的な音楽の祭典、ザルツブルク音楽祭に常連として再び登場します。
目玉公演は7月29日。モーツァルテウムにて、マーラー&ショスタコーヴィチの歌曲をピアノ伴奏で演奏します。(公演詳細
秋の東京でのリサイタルでは、このとき演奏されるマーラーの歌曲のほとんどが披露されます!
単純にマーラー・イヤーにマーラーの歌曲を、というのではなく、マーラーから多大な影響を受けたと自称するショスタコーヴィチと組み合わせるあたり、さすがゲルネ。
東京では逆にマーラーに大きな影響を与えたシューマン―― それも名曲でありながら昨今の風潮か、有名歌曲集に入っていないという理由だけでなかなか聴く機会のない歌曲を組み合わせています。

【ゲルネ×サイトウ・キネン・フェスティバル松本】
ゲルネはザルツブルク音楽祭後の8月、長野県の松本を訪れます。
「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で、2004年のベルク《ヴォツェック》以来、総監督の小澤征爾さんが指揮するオペラで"主役"をつとめるのです!!
8月21日に初日を迎えるこの公演(もうすぐです)、演目はバルトークの唯一のオペラにして傑作の「青ひげ公の城」。ゲルネは主役の「青ひげ公」をハンガリー語で演じます。
物語が男女の主役二人の歌によって進行するこの一幕のオペラは、高い演技力と歌唱力が求められる難曲です。(公演詳細

【ゲルネ×ベルリン・フィル】
つづいてゲルネが立つ舞台は、天下のベルリン。
9月中旬、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが演奏するマーラーの大曲「交響曲第8番」で、ソプラノのクリスティーネ・ブリューワー、アルトのナタリー・シュトゥッツマンらとともに、ソリストを務めます。(公演詳細

【ゲルネ×ウィーン・フィル】
そして10月に入ると、ゲルネの頭の中はさらにマーラー・モード全開になります。
というのも、クリストフ・エッシェンバッハ指揮 ウィーン・フィルとの世界ツアーに参加し、管弦楽伴奏版のマーラーの歌曲を共演するのです(このツアーの間に、日本でデュオ・リサイタルを行うというわけです)。
一行が最初に訪れるのがオーストラリア。パース、クイーンズランド、シドニーを周り、香港での公演を経て、東京公演は10月19日。この後、彼らの本拠地ウィーン楽友協会で凱旋公演が行われることになります。

――以上、秋まで大活躍のゲルネ!!

東京でのデュオ・リサイタルは、ウィーン・フィルとの日本公演直前の10月16日(日)。
彼の深く流麗な声、言葉とメロディを一体化させた尽きる事のない表現力、そして鋭く心理をえぐる緻密な楽曲解釈を、ピアノと声が生み出す親密な空間の中で、心ゆくまでお楽しみいただきたいと思います。

マーラー没後100年イヤーということで、各地でマーラーの作品が演奏されていますが、
マーラーの人生を足ばやにまとめてみますと、

★文学と哲学を愛したマーラー
★ライプツィヒ歌劇場の楽長やウィーン宮廷歌劇場など、第一級のオペラハウスの芸術監督を務めたオペラ指揮者としてのマーラー
★交響曲において自身の歌曲を萌芽とし、その引用を繰り返した作曲家マーラー

―― 彼のどの顔の真髄に迫るにしても、歌曲は避けて通れないジャンルですね。
歌曲集「子供の魔法の角笛」は交響曲第2、3、4番に、「リュッケルト歌曲集」は第5、6、7番に直接・間接に引用され、それらの世界を支える"根"となっていますから、マーラーの「交響曲」ファンの方々もぜひ楽しみにしていて下さい。

マティアス・ゲルネ バリトン・リサイタル
2011年10月16日 (日) 19:00 開演 (18:30 開場)
東京オペラシティ コンサートホール

プログラム
シューマン:
ものうい夕暮れ (「レーナウの6つの詩」op.90から)
兵士 (「5つのリート」op.40から)
夜の歌 (「リートと歌」第4集op.96から)
世捨て人 (「3つの歌」op.83から)
2人のてき弾兵 (「ロマンスとバラード」第2集op.49から)
詩人の目覚め (「6つのリート」op.36から)
愛の使い (「6つのリート」op.36から)
ぼくの美しい星 (「愛の相聞歌(ミンネシュピール)」op.101から)
終わりに (「ミルテの花」op.25から)

マーラー:
私は快い香りを吸いこんだ (「リュッケルトによる5つの詩」から)
美しいトランペットが鳴り響く所 (「子供の不思議な角笛」から)
この世の生活 (「子供の不思議な角笛」から)
いま太陽は輝き昇る (「亡き児をしのぶ歌」から)
おまえのお母さんが入ってくるとき (「亡き児をしのぶ歌」から)
原光 (「子供の不思議な角笛」から)
私はこの世に忘れられ (「リュッケルトによる5つの詩」から)
死んだ鼓手 (「子供の不思議な角笛」から)
少年鼓手 (「子供の不思議な角笛」から)

ピアノ: マルクス・ヒンターホイザー


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マティアス・ゲルネ プロフィール


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