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2016/10/03 | KAJIMOTO音楽日記

●祝!バンベルク響創立70年・来日を前に(4)―― バンベルク響をめぐる会話 Vol.2


バンベルク響70周年BOX・CDを聴いての3人の会話は続きます・・・。



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A: これまでの2人の話を聞いていると、バンベルク響から「何かが噴き上げてくる。心をうつ音楽的ななにかが。」、ってイメージを共有している感じがするね。私もそう。

B: それ!あります。

A: そこがこの楽団のルーツ、ブロムシュテットが力説する「ボヘミアのスピリッツ」なのかな。自発的で、生き生きと即興的な。



C: さっき私はクラウスが指揮した演奏を上げましたけど、そういう話になってくると、クラウス以外でもそういえば、N響の名誉指揮者だったオトマール・スウィトナーによるグリーグ「ペール・ギュント」(1952)とか、ヴィトルト・ロヴィツキ・・・私、この人知らなかったけど、ポーランドの名指揮者なのね・・・のメンデルスゾーン「夏の夜の夢」序曲(1952)とか、これらの曲のちょっと幻想的な部分で、なんて言うのかなー、牧歌的な自然の息吹が漂う感じとか、草の匂いがするような爽やかさとか、これ、ドヴォルザークとかマーラーの交響曲から薫る感覚に近いかも。

A: おっ、お主鋭いな!

B&C: (リアクションが古い・・・)

A: いや、私もそう思う。それを最初に「結論」として言ってみたのさ。このオーケストラのサウンドの「根っこ」ってことで。



B: ああ、そういうことを言ってたんですね。でも確かにそんな気がする。
僕が興味深かったのは、ケンペ指揮のカッチリしたウェーバー「オイリアンテ」序曲(1963)とか、サヴァリッシュのニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲(1954)。後者は音楽もアンサンブルもびしっと整ってて、曲の幻想的なところも、優雅さも荒々しさも、どの面もくっきり出てる。こういう名指揮者と音楽性に秀でたオケとの組み合わせはいいッスよね~。ホント立派な演奏。



A: たしかに! あとね、私が「ふ~ん」と感嘆したのは、かのホルスト・シュタイン指揮のブラームス「第1交響曲」(1997)。
あっ、これでN響の往年の名誉指揮者が揃っちゃった。



C: なんていうか、「ブラ1」ってこういう音楽よね~、ってイメージをそのまま体現した?集約した?そんな印象を受けました。いい演奏・・・。

B: しっかりしっとり、落ち着いているよね。

A: うん。私もなんだかんだ、実演でのバンベルク響はシュタイン先生の指揮で接するのがほとんどだったからさ、この演奏を聴いてとてもしっくりきた。まさにこの曲でナマ聴いているしね。
それだけにね、逆にさっきまで他の指揮者たちが振るバンベルク響のCDを聴いてきて、3人ともに感じた「ボヘミア風の自発性」「音楽が即興的に内からわきあがる勢い」という、この楽団の根っこが新鮮に感じたんだよ。 と言うのは、シュタインが指揮するときにそういうのがない・・・というわけではまったくないんだけど、殊更に感じなかったのは、多分関係が長く、より親密だからだろう。そのボヘミア感が完成度の高い演奏の中に“秘めたもの”になっていたからじゃないかな。

B&C: なるほどね。。。


(もう少し続く)


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