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2016/06/24 | KAJIMOTO音楽日記

●レナード・スラットキン&リヨン管弦楽団withルノー・カプソン来日!―― これまでのリヨン管来日を振り返って(2)


昨日は心ならずも「続き」にしてしまいましたが、その間に昨日のツアー初日、札幌公演のことを担当者に問い合わせてみますと、「スラットキンの統率力とリヨンっ子プレイヤーの自発性との綱引きが、曲によって面白い」と、わかるようなわからないような?
しかしライヴならではの醍醐味が味わえそうです。

終演後のサイン会は長蛇の列・・・お客様も満足だったのでしょうね。




さて、昨日の続き。
歴代の音楽監督の中で、2000年からそれを務めたデイヴィッド・ロバートソンとの来日公演がなかったのは惜しかったですが(きっとモダンな演奏だったことでしょう)、2007年にはその次の音楽監督、準メルクルと来日します。
メルクルはドイツ人と日本人のハーフで、ミュンヘンやウィーンといったドイツ系のオペラハウスでの大活躍や、N響、新国立劇場への客演で日本でも人気があり、またこの出自とは別にドビュッシーや現代音楽における優れた指揮も知られていましたから、このコンビの来日は大変期待されていました。



しかしこの時のハイライトは、そのドビュッシー「海」や「ノクチュルヌ」のほか、やはり細川俊夫さんの「循環する海」の日本初演だったのでは?
その演奏以来、この曲が日本で演奏されるのは、実につい先日のラ・フォル・ジュルネ音楽祭まで時をおくことになるわけで(リス指揮ウラル・フィル)、〝自然界における水のサイクル“が繊細に、巧緻に、ダイナミックに、ひとつの大きなドラマとして描かれたさまは忘れ難いものがありました。メルクルの的確な指揮から生まれるオーケストラの緻密なコントロール、そして鍛えられたオケそのものの技量と音色ならでは、だったと思います。
ここへきて、リヨン管には一層の清新さと活力が加わっていました。

***

さて、今度は2014年。いよいよ現音楽監督レナード・スラットキンとのコンビ初来日です。
先日、スラットキンがインタビューで語っていましたが、この稀代のオーケストラ・ビルダー、オーケストラ・トレーニングの巨匠は、リヨン管の特にフランス系レパートリーについて、イチから鍛え直しかったということで、この時の演奏会にはそうした感が確かにありました。
ラヴェルの作品はご存知のとおり、細密なパーツが精巧に組み合わさって出来ていますが、例えば「マ・メール・ロワ」などでそのパーツ一つひとつが実に明晰に聴こえ、全体が濁ることがない。時としてもう少しハメを外しても・・・と思うところはありましたが、やはり丁寧な物づくり、というのはそれを耳にしているだけでも気持ちのよいものだな、と。(もちろん、このオーケストラならではの活き活きとした自発性や色彩が殺されているわけではまったくなく、あくまでその適切な範囲で、の話です)




そうしたわけで、駆け足でこれまでのリヨン管弦楽団の来日を辿ってみましたが、今度の来日公演も、このオーケストラ独自の洗練と魅力が発露するものとなるハズです。どうぞご期待下さい。
特にスラットキンがラヴェル編曲にさらに手を加えた「展覧会の絵」と(思った以上に結構違う!と担当が驚いていました)、ジョン・ウイリアムズの映画音楽コンサートは、ぜひとも楽しみにしていてください!


■チケットのお申込みはこちらまで

6月30日(木) 19:00開演 サントリーホール

【グレイテスト・ヒッツ: J.ウィリアムズの映画音楽】
6月27日(月) 19:00開演 フェスティバルホール/大阪
6月29日(水) 19:00開演 NHKホール/東京

 

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