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2011/11/25 |

★愛すべき美味しい音色――パリ管来日中!その3(福岡公演)

いよいよ東京サントリーホール公演は明日に迫りました!

さてさてツアー現場も大所帯を相手の作業でかなり慌しく、
レポートを書いている間もなかなかないようで(・・・すみません)、
少し遅くなりましたが、22日の福岡公演のレポートです。

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本日はビゼー「交響曲」、ドビュッシー「管弦楽とクラリネットのための狂詩曲」、
ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」という組み合わせのメニュー。

メイン・ディッシュの「ペトルーシュカ」は、先週のNHK音楽祭での演奏が早速大変な好評を得たようですね!
パリ管による演奏の醍醐味は様々に述べられていますが、やはり今のパリ管を魅せるにとてもマッチしたベストチョイスです。
この「ペトルーシュカ」を日本で聴けるチャンスは、残すところ27日サントリーホールでの公演のみ!
そういえばピアニストがiPadを使って練習していたような・・さすが新しいものに敏感なパリ。
(しまった、写真撮り損ねた!)
東京公演でもぜひ要確認。

横浜の記事でも書いた通り、ビゼーの交響曲は、このコンビで初のCDをリリースした選曲ですが、
特筆したいのは、第2楽章アダージョのオーボエのソロ。とてつもなくまろやかに、そしてどことなく切なく奏でました。
シャンソンやミュゼットでの演奏もそうですが、フランスの切なさっていったら魅力的で、哀愁漂う寒いパリの冬なんかを想像しちゃいそうです。

さて、ドビュッシー。
今日は首席クラリネットのフィリップ・ベローがソリストを務めました。
横浜で演奏をしたパスカル・モラゲスもリハーサルを見学し、演奏しているステージ上ではわからないようなバランスを聴いてアドバイスをしたりしています。
また2人いるコンサートマスターも、お互いに出演しない演奏会にも本番直前にバックステージまで来て見送っていました。
ひとりひとりが素晴らしい奏者である分、互いにしっかり主張があり、指摘しあえ、励ましあえる。
とても良い関係が築かれているように見えます。

今日フィリップ・ベローはアンコールに「鳥の歌」の主題による即興演奏をしました。
これは、有名な「鳥の歌」の旋律から始まり、東日本大震災で被災された方々への追悼を込め、東北の旋律にインスピレーションも得た即興とのこと。

それを聴きながら思いました。
パリ管を始め、世界の一流と呼ばれるオーケストラが、今、続々と来日をしています。
地震、津波、放射能と、確かに彼らにとっては間違いなく良くない情報があふれています。

ですが、「こんなときだからこそ」来日し、素晴らしい演奏を繰り広げ、
さらに日本を想う曲を演奏してくれるというのは、(もちろん仕事じゃないかといわれればそれまでですが)胸が熱くなりますし、とっても素敵ですね。

こうやって文章を書いている隣にもパリ管のクルーがいる訳ですが、彼らにも家庭があり、妻がいて(大好きなんだと惚気ていました)子供がいて(帰ったら孫が生まれてるんだって嬉しそうに語っていました)
と、大事なものをパリに残して日本に来ています。

「今の日本のような困難なときにこそ、音楽はふさわしい」
「音楽家は音楽を演奏することで、人々を助けるためにそこにいるのだと示さなくてはいけない」

パーヴォがプログラムに掲載しているインタビューでこう語っている通り、彼らの演奏を聴いたお客様には目頭を熱くされてる方がたくさんいらっしゃいました。
パーヴォとパリ管の想い、しっかりと届いているようです。


*先週11/19(土)に行われたパリ管のNHK音楽祭でのライヴが、奇しくもサントリーホール公演初日の11/26(土)深夜23時半から、NHK-BSプレミアムでオンエアされます。
曲目はメシアン「忘れられた捧げもの」、ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」を含むものですので、翌日27日サントリーホール公演の予習にぜひ!

NHK-BSプレミアム 「プレミアムシアター」番組サイト




富士電機スーパーコンサート
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 パリ管弦楽団 東京公演

■2011年11月26日(土) 18:00 サントリーホール
ウェーバー: オペラ「魔弾の射手」序曲
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64 (ヴァイオリン: 諏訪内 晶子)
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14

■2011年11月27日(日) 14:00 東京/サントリーホール 【プログラムB】
メシアン: 忘れられた捧げ物
ラヴェル: ピアノ協奏曲 ト長調 (ピアノ: ダヴィッド・フレイ)
ストラヴィンスキー: バレエ「ペトルーシュカ」


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