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2019/04/12 | KAJIMOTO音楽日記

●今年のテーマは「おとぎ話」―― あなたの隣のヴィルトゥオーゾ、アレクセイ・ヴォロディンの先行発売が始まります。


ここ数年、毎年のように日本を訪れてくれる、ロシアン・ピアニズムの道を正統的にゆくアレクセイ・ヴォロディン。近づき難い大家然としたピアノより、超絶的であっても聴衆に親愛の情をもって歩み寄る彼は、毎回リサイタルにテーマを設けていて、2016年は「シェイクスピア・イン・ミュージック」、2018年は「Dedications(献呈)」でした。そして今秋は「Fairy Tales(おとぎ話)」
カジモト・イープラス会員限定先行受付は、4/18(木)から!





[アレクセイ・ヴォロディン ピアノ・リサイタル]
10月21日(月)19時 紀尾井ホール

メトネル: 「おとぎ話集」から
   変ロ短調 op.20-1 / ロ短調 op.20-2「鐘」 / ホ短調 op.34-2
   イ短調 op.34-3「森の精」 / ヘ短調 op.42-1「ロシアのおとぎ話」
   ヘ短調 op.26-3 / 嬰ト短調 op.42-3 / 嬰ハ短調 op.35-4
   イ長調 op.51-3 / 嬰ヘ短調 op.26-4 / ハ短調 op.42-2「フリギア旋法」
   変ホ長調 op.26-2
チャイコフスキー(プレトニョフ編): バレエ「眠れる森の美女」組曲
バラキレフ: イスラメイ

全指定席¥7,000 プラチナ券¥12,000

カジモト・イープラス会員限定先行受付
4/18(木) 12:00 ~ 4/21(日) 18:00  ●お申し込み
一般発売
4/28(日) 10:00 ~  ●お申し込み


今回は当方からの紹介文ではなく、演奏会場で配布しているフライヤー(チラシ)に掲載しております、舞台芸術ジャーナリストの斎藤珠里さんの文章を以下に。ヴォロディンにインタビューをしつつお書きいただきましたので。


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「ヴォロディンが心血を注ぐ、ロシア作曲家に宿るリリシズムと一大叙事詩」

 これまで「シェイクスピア」や「献呈」などをテーマに、時代や地域を超えた様々な作品を組みあわせて演奏してきたヴォロディンが、今回の来日公演に引っ提げてくるプログラムのお題は「おとぎ話」。すでにロンドンやサントペテルブルク、モスクワやパリでも好評を博している。
 ヴォロディンが選んだロシアの作曲家メトネル、チャイコフスキー、バラキエフによる作品に通じるのは、ファンタジーとユーモア。メトネルとバラキレフはピアノの名手でもあり、チャイコフスキーのバレエ音楽「眠れる森の美女」をピアノ版に編曲したミハイル・プレトニョフもロシアを代表するピアニスト。彼らの手にかかった作品にはピアノ独特のリリシズムが溢れる。
 20世紀前半の作曲家ニコライ・メトネルは多くのピアノ曲を残した。日本での知名度は低いが、ヴォロディンは「美しく深みがある彼の世界をもっともっと知ってほしい」と、小品を12曲つなぐ。ロシアの後期ロマン派の作曲家に通じる壮大な世界観と重厚美、繊細なタッチから醸し出される優しい音色が織りなす物語の世界に、聴き手は迷い込むだろう。
 ピアノ版「眠れる森の美女」組曲からフルオーケストラの音色を引き出すには高い演奏技術が求められるが「登場人物の個性を、時には舞曲や、アンダンテやアダージョのような時空を超えた叙事詩的な脈絡の中で表現したい」と意気込む。
 バラキレフの「イスラメイ」は超絶技巧の代名詞にもなる難曲だが、ヴォロディンが目指すのは中間部に現れる「異国情緒とノスタルジーが漂う官能的で甘美な世界観」と、後半にかけて構築されていくシンフォニックな作品の真髄に迫ることだという。
 日本での演奏が待ち遠しいというヴォロディン。「日本の聴衆は、真摯に演奏家の心に寄り添ってくださる。来日公演を重ねる度に、皆様がより身近な存在になっているのを実感しています」と話している。

斎藤 珠里(舞台芸術ジャーナリスト)


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ひとつ補足致しますと、前半に演奏するメトネルについて・・・。
ニコライ・メトネル(1880-1951)はモスクワに生まれ、1936年にイギリスに移住、そこで一生を終えました。時代の流れに反し、優美でロマンティックな作風を生涯貫き、グリーグの「抒情小品集」にも似て、折に触れて日記のようにピアノ小品集である「おとぎ話」を30曲近くも書き続けました。

ヴォロディンによる「おとぎ話」の世界、ぜひ多くの皆さまと一緒に体感できれば幸いです。

(A)
 

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