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2014/10/15 | KAJIMOTO音楽日記

●ケント・ナガノ&モントリオール交響楽団 ツアーレポート Vol.2

先週8日(水)に到着したモントリオール交響楽団は、9日(木)1日休みの後、金曜及び週末三連休は公演初日となる東京芸術劇場から、福井、京都そして横須賀と、連続4公演を終えました。
まず今回は10日の東京と11日の福井公演の模様をお送りいたします!
今週木曜に迫った東京のサントリーホール公演と同じプログラムだった11日の福井公演の演奏のレポートもお届けします!



ホールへ向かうバスの車内の様子


<10月10日(金)東京芸術劇場>

お昼よりリハーサルをして、ケント・ナガノにとってもオケにとっても初共演のソリスト、五嶋龍さんとのストラヴィンスキーの協奏曲を含め、響きやバランスなどを確認していました。


リハーサルの様子

リハーサルの合間はもちろん、バスでの移動中でも、熱心にリハーサルのことを話し合う様子も見受けられました!


リハの合間でハープの二人が打ち合わせしています。

またメンバー間とても仲が良くまた初めて会う日本人に対してもフレンドリーで、練習中にカメラを向けるとポーズを取ってくれたりと、とても愉快です。


リハ前の舞台袖での一枚。反射しているので見にくいですが、右は「ボレロ」で使うソプラノサックスです!


楽器ケースやメンバーのカバンに貼ってあるステッカー、上が、前の来日公演、下が今回のアジアツアーのもの

この公演はツア一公演目でもあり、舞台袖からも緊張感が伝わってきました。


開演数分前の舞台袖、多くのスタッフが見守ります。


<番外編:メンバーの日本への興味>

メンバーのパワーもさることながら、日本への好奇心も豊富です。
例えば、
食については「お寿司」という言葉が多くのメンバーの口から出てきますし、福井のそば屋さんは人気でした!
また新幹線では富士山が見えた瞬間窓へ集まって撮影会が始まったり、福井への列車の中では「秋になったら紅葉が綺麗なんでしょう?」と聞いてきたりと、よく調べています!
また日本語への関心も高く、あいさつだけでなく、敬語に挑戦しようとするメンバーもいました!さすが2ヶ国語使えるケベックの人たち!


<10月11日(土)ハーモニーホールふくい>

さて、翌日11日(土)は福井へ移動です。

今回のツアーの曲は多くの楽器を必要とする曲が多いためメンバーも多く、そのため荷物もたくさんあります。
大人数のツアーを成功させ、出来る限りメンバーに集中してもらうために必要な場面の一つです!


ホテルでの荷物集めの様子!

送る荷物が整ったら、いよいよ新幹線と特急を乗り継いで、福井へ向かいます。


福井へ向けての新幹線の車内の様子!この車両は貸切です!

福井の会場となった、ハーモニーホールふくいは、目の前にある「農道」が示すような田園地帯にあるわけですが、中はシャンデリアやオルガンもある豪華な大きなホール。メンバーもホールが見えた時には思わず見つめていました。
会場は舞台後ろのオルガン付近の席までほぼ満席!


舞台袖で腕慣らしをする打楽器奏者


本番前の舞台袖の様子


福井公演でのプログラムは明日16日(木)に迫った東京公演@サントリーホールと同じプログラムでした。スタッフが聞いて感じた演奏内容を少し紹介します。

1.ドビュッシー:交響詩「海」
冒頭の「海」では、海の1日の様子(夜明けからお昼そして日没まで)や波の動きを、音色やダイナミクスで見事に表現していました。強奏の部分も耳をつくものではなく、心地よいものでした。
ケント・ナガノは聞かせたい音やメロディーをしっかりとメンバーに指示し、その音が周りの音に埋もれないように、しっかり調整していました。2本のハープの音が大きな編成の中から鮮明に聞こえてきました。

2.ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲
ソリストに五嶋龍さんを迎えたストラヴィンスキーの協奏曲、フランス音楽の多彩さから音色を変え、ソロのサポート役に回り、彼らの音色の豊かさを感じました。ソロの五嶋龍さんは、オーケストラのメンバーと時々目を合わしながら、力強くストヴィンスキーを表現していました。

3.ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より交響的断章(第1幕、第2幕より抜粋及び第3幕)
休憩を挟み後半は、ケント・ナガノの得意なダフニスとクロエ。もともと第1組曲と第2組曲の予定だったものを、彼の意向により、組曲に含まれない全曲から取り出しました。
第1幕の曲を聞くと、有名でよく聞く第2組曲(第3幕)のテーマはもともとこの1幕のテーマのこの部分から来ているのかと納得させられます。
第2組曲(第3幕)1曲目の夜明けでの、静かな情景からの盛り上がりの表現はこの上なく絶品でした。またフルートの長いソロは、デュトワ時代からモントリオール交響楽団を支えてきた首席のティモシー・ハッチンズが、艶のある素晴らしいソロを披露しました。
ケント・ナガノによって引き出された、モントリオール交響楽団の持つ音の豊かさを存分に味合うことが出来ました。

4.ラヴェル:ボレロ
後半最後の曲は有名なボレロ。最初のフルートからクラリネットに続き、木管楽器の素晴らしいソロがそれぞれ披露されていき、様々な楽器が重なっていく。同じメロディーであるがよい意味で聞いていても飽きさせない精密さを感じることが出来ました。


モントリオール交響楽団といえば、シャルル・デュトワとの演奏をまず連想され、デュトワの残したCDの音のイメージを持つ方が多いと思います。今のモントリオール交響楽団は、フランスのオーケストラを思わせるホルンのヴィブラートを含め、管楽器のヴィブラートが美しく、とても心地のいい音色ながら、落ち着いた音楽づくりをしています。
是非サントリーホールに彼らの素晴らしい音楽を聴きに来てください!
まだ若干枚ではございますがチケットのご用意がございます!

お待ちしております。


<モントリオール交響楽団 公演情報>
2014年10月16日(木) 19:00開演 サントリーホール
指揮: ケント・ナガノ/ヴァイオリン: 五嶋 龍



(プログラム)
ドビュッシー: 交響詩「海」
ストラヴィンスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ調
           (ヴァイオリン: 五嶋 龍)

ラヴェル: バレエ「ダフニスとクロエ」 交響的断章
       第1部から
         序奏-聖なる踊り-全員の踊り-ドルコンのグロテスクな踊り
       第2部から
         戦いの踊り
       第3部
         夜明け-パントマイム-全員の踊り

ラヴェル: ボレロ


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