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2013/05/21 | KAJIMOTO音楽日記

●身体に宿るリズムとバネ、そして優しい心・・・A.ワッツ、まもなく発売!

※当初の発表より演奏曲目が変更となりました(⇒詳細

随分暑くなってきました。秋の来日ピアニストの発売は、ヌーブルジェ、ベレゾフスキーと続き、今週は心優しきピアノの大家アンドレ・ワッツのカジモト・イープラス会員限定先行受付が始まります。

[アンドレ・ワッツ ピアノ・リサイタル]
カジモト・イープラス会員限定先行受付
5月22日(水)12時 ~ 5月26日(日)18時  ●お申し込み
一般発売  ●お申し込み
6月1日(土)10時~



ある年代以上のファンの方々にとって、ワッツはおなじみの大家だと思いますが、若い方々にはもしかするとやや知名度が低いかもしれませんね。なにせ、ある時期からほとんどレコーディングをしていませんし、センセーショナリズムの色をまとうような種類のコンサートに出ることも少ない・・・ですが、特にアメリカでは大きな都市でのリサイタルは着実に開いていますし、メジャー・オーケストラの定期公演などでも相変わらずの常連ソリストです。フィラデルフィア管弦楽団の100周年ガラ・コンサートにも出演していましたし、ちょっと面白いのは、あのラン・ランが1999年に同じくフィラデルフィア管の公演で、急病となったソリストのワッツの代役となり一躍檜舞台デビューとなったこと、その後の2003年には、今度はラン・ランのケガの代役でワッツがお返しのように出演した、という一連のエピソード。

代役・・・といえば、ワッツは16歳の時に、グレン・グールドの代役でバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルと共演、一気にスターダムに躍り出たのです。人間誰しもなにか人生のキーワードのようなものがあったりするものですが、ワッツにとっては「代役」がそれかもしれません。

ワッツにはこの後、このバーンスタイン&ニューヨーク・フィルと録音したブラームス「ピアノ協奏曲第2番」の名盤ディスクがありますが、今聴いてみても、相当な技巧を要するこの曲も難なく弾いてしまう、カモシカのようにしなやかで敏捷なピアニズム、そこに漂うひたむきな熱さ・・・。昔はこの協奏曲に関して、ベテランの巨匠じゃないと弾きこなせない、また諦観や憂愁が出せない、と決めつける風潮があったものです。でもワッツの若さはそんな世評などあっさり吹き飛ばしてしまう爽やかな力がありました。.

ワッツはまた、一時期「リスト弾き」と目されていたこともあって、確かにバリッとした技巧、ダイナミックに驀進する面はそれに相応しいものである一方、私なぞは、先のブラームスとか、シューベルト(彼の得意な「さすらい人幻想曲」!)などでのピュアであたたかい叙情的な香りがとても好きです。ただ腕にまかせて弾きまくるだけのピアニストでも、考えすぎてしまう知性ばかりのピアニストでもなく、さりとてそのバランスをとって・・・というのともまた違い、なにかこう、彼の肉体の中に宿った音楽がひとりでに出てくるとでもいいますか、そんな「身体性の復権」みたいなものを感じさせるのも魅力です。
それだけに、今回のベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第31番」とか、シューマン「ウィーンの謝肉祭の道化」などはとても楽しみにしています。

そう、ワッツは毎回そうですが、こういうプログラムの組み方をします・・・バッハのコラールやプレリュードから始めて心を静め、それからソナタなどの大きなまとまった曲を弾いて高揚し、比較的軽い小品で一晩を締めくくる、といった古き良き時代の往年の巨匠に多かったこの組み方がまたいいですね。


4年ぶりのワッツのリサイタル、どうぞお楽しみに!


■チケットのお申込みはこちらまで

カジモト・イープラス会員限定先行受付
5月22日(水)12時 ~ 5月26日(日)18時  ●お申し込み
一般発売  ●お申し込み
6月1日(土)10時~

アンドレ・ワッツ プロフィール

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