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2016/10/28 | 大切なお知らせ

■11/20、24パリ管弦楽団が演奏する、ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」の演奏曲が決まりました。


11月20日(日)京都コンサートホールおよび、24日(木)東京芸術劇場コンサートホールにおいて、ダニエル・ハーディング指揮パリ管弦楽団が演奏いたしますベルリオーズの劇的交響曲「ロメオとジュリエット」(抜粋)ですが、抜粋部分は下記の4曲となりました。


ベルリオーズ: 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」op.17から
            愛の情景
            マブ女王のスケルツォ
            ロメオひとり
            キャピュレット家の大宴会

(演奏時間: 約45分)



なお、当日会場で販売される公演プログラムに掲載しております、この曲についてのプログラムノートを下記のとおり紹介いたします。

*ベルリオーズ: 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」op.17から
エクトル・ベルリオーズ(1803-1869)は、19世紀フランスにおける交響曲の革新者であった。青年時代に(現在のパリ管弦楽団の前身である)パリ音楽院演奏会協会管弦楽団が次々に初演していくベートーヴェンの交響曲を目の当たりにしたベルリオーズは、交響曲にオペラの要素を投入することで、これを更なる高みに引き上げようと考えた。そうすれば、聴き手の想像力のなかに空想の舞台を出現させるほど表出力のある、新しい交響曲が誕生するのではないか。

 こうして、ベルリオーズは、後に「標題交響曲」と呼ばれることになる、独自の交響曲を次々と生み出していく。1839年に作曲された劇的交響曲『ロメオとジュリエット』は、『幻想交響曲』(1830)、『イタリアのハロルド』(1834)につづく、ベルリオーズ第3の交響曲で、彼の理念をもっとも高度に実現させる作品である。
 当時から「合唱付」の愛称で呼ばれたように、この交響曲はベートーヴェンの第九交響曲を強く意識した作品で、合唱と独唱をともなう。しかし、これらの声楽パートは、ベートーヴェンの第九とは違って、交響曲を完成させる最後の一手としてあるのではなく、器楽が表出するシェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』の劇的情景を、それが響き始める前に解説しておく役目を果たす。つまり、声楽パートは、ベルリオーズの交響曲の主役といよりは、「声楽の言葉よりもはるかに豊かで変化に富み、自由度が高く、強烈な効果を発揮する器楽の言葉」の引き立て役なのだ。

 よって、本公演がそうであるように、全7場かならなる劇的交響曲『ロメオとジュリエット』から、器楽部分だけを抜粋することは、この交響曲の精髄に直に向かうことでもある。
 演奏されるのは4つの部分。まずは、有名なバルコニーの場面を表現する「愛の情景」(第3場から)。ジュリエットの心のうちを語るフルートとオーボエの旋律に、ロメオの魂であるチェロが応える。次に、友人のマキューシオがロメオに語った妖精の女王へのコメントである「女王マブのスケルツォ」(第4場から)。変幻自在なオーケストレーションと折り重なるリズムが、睡眠中の人間の頭のなかに訪れて偽りの夢を見させる妖精の姿を彷彿させる。そして、一目でジュリエットに恋をしたロメオがキャピュレットの邸宅から呆然として歩み出る様を描く「ロメオひとり」と、その後も同じ邸宅で続く宴を再現する「キャピュレット家の大宴会」(いずれも第2場から)。賑やかな仮装パーティーが全オーケストラの参加する舞曲となる。


(藤田 茂)


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