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2012/03/26 | KAJIMOTO音楽日記

●LSOブラス・クインテット来日迫る!コラムVo.1「ブラスって?」

来る4月19日、急遽来日が決定致しましたロンドン交響楽団ブラス・クインテット。
弊社では長年ロンドン交響楽団の招聘を行っておりますが、この名オーケストラの「ブラス・クインテット」としては初の招聘になります。
来日までいよいよ後1か月!ということで、少しでも"ブラス・アンサンブル"の魅力を知って頂こうと、今回から3回に分けてミニコラムを連載させていただこうと思います!



早速、第1回目は、そもそも"ブラスとは何ぞや"というところから。

突然、こんな初歩も初歩からすみません・・・。

「ブラス・バンド」、(いわゆる"ブラバン"ですね)というと学生時代、皆様の学校には吹奏楽部、或いはブラス・バンド部ってありませんでしたか?
このブログをお読みになっている方の中にも実際に所属している、いた方も多いかもしれませんし、馴染みの言葉ではないでしょうか。

 それもそのはず、日本で吹奏楽体験をした人口は世界に類をみないほど多く、なんと500万人を超える(!)とも言われています。
確かに、日本全国、大半の学校には吹奏楽部がありますよね。例えば一つのバンドに50名ほど参加していると考えたら、この人口もおかしい話ではありません。しかも多い学校では200~300人の部員を有する学校まであるのですから・・・。
また「野球っ子」な方は、野球の応援演奏といえば親近感があるのでは。夏の風物詩、甲子園のもう一人の主役です。(あれは実はなかなかキツいんですよ~、ナイターならベストですネ。)
そのためか日本のプロ・オーケストラに所属する管楽器奏者も実は「吹奏楽部で音楽に初めて触れた!」なんて方が多いようです。


"英国の金管楽器奏者のルーツは「英国式ブラス・バンド」にあり"


少し話がズレましたが、ここで誤解を生まないためにご説明させて下さい。
実は「吹奏楽団」「ブラス・バンド」というのは、本来であれば似ているようで実は微妙に(特に欧米でははっきりと)異なります。

 まず「吹奏楽団」というのは、木管楽器、金管楽器、打楽器からなるオーケストラ。
ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器が中心に活躍するいわゆる「オーケストラ」とは違い、弦楽器は無く、その役割をクラリネットやサクソフォンが担います。(オケの曲を編曲して演奏するときなんて、大変なのですよ!)
つまり「吹奏楽団」英語に直すと「ウィンド・オーケストラ」や「ウィンド・バンド」が一般的。
"ウィンド"・・つまり管楽器が中心となる編成で、元々の起源は古代エジプトから始まり、中世の軍楽、そしてトルコの軍楽隊と、軍隊の行進時の演奏にあります。


では「ブラス・バンド」は・・・?


「ブラス・バンド」の定義はいろいろありますが、その代表格が「英国式ブラス・バンド」
 イギリスを発祥としたこの形態は、19世紀初頭、救世軍による募金活動での演奏や、炭鉱で働く労働者の中で普及したのが始まりといわれます。
 こちらのメインはズバリ金管楽器!有名なトランペット、トロンボーン、ホルン、テューバにプラス、コルネット、アルトホルン、バリトン、ユーフォニアムといった"サクソルン族"が加わった金管楽器群を中心に、さらに打楽器が加わります。音としては、通常のオケや吹奏楽に比べて、どちらかというと丸く柔らかい音が出せるのが特徴。それはサクソルン族の音質や並び方にも関係します。吹奏楽に比べると、木管楽器がいない分、より高度な技術が求められます。

◆参考YouTube



↑こちらは今回出演するトランペットのフィリップ・コブが「英国式ブラス・バンド」をバックに演奏している様子。彼自身も「救世軍バンド」で活躍をしています(詳しくは第3回にて!)
他にもアメリカのニューオーリンズではラグタイムやディキシーランド・ジャズを演奏するバンドを「ブラス・バンド」と読んだり、日本では上記の「吹奏楽」を「ブラス・バンド」「ブラバン」と混合して呼んでしまっている場合もあります。最近では間違えないよう「金管バンド」と呼ぶ工夫場合もあります。

・・・本題まで来るのに話が長くなりました。
ロンドン交響楽団ブラス・クインテットはロンドン交響楽団の金管セクションの精鋭によって構成され、金管楽器を代表する5つの楽器(トランペット2名、ホルン1名、トロンボーン1名、テューバ1名)で編成されます。
今回出演するメンバーにもオーケストラの中の金管セクションの要として活躍する傍ら、その英国式ブラス・バンドで活躍する面々もいるのです!

"英国の金管楽器奏者のルーツは「英国式ブラス・バンド」にあり"(もう一回)

ロンドン交響楽団ブラス・クインテットを楽しむ一つのエッセンスとして頭の片隅に置いて頂ければ幸いです。
 ちなみに先ごろ映画「スターウォーズ エピソードI/ファントム・メナス」の3D上映が始まったことで再び話題沸騰の「スターウォーズ・シリーズ」ですが、皆様ご覧になりましたか?スターウォーズといえば思い浮かぶのが最初に流れるメインテーマ。サウンド・トラック史上最高の名作の一つですよね。あのテーマを演奏しているのは「ロンドン交響楽団」。最初の輝かしいファンファーレはロンドン交響楽団の誇る金管セクションの渾身の演奏なのです!

次回は「金管楽器の魅力」そして「ブラス・クインテットの魅力」について特集致します。
どうぞお楽しみに!


■2012年4月19日(木) 19:00開演 浜離宮朝日ホール
  ロンドン交響楽団ブラス・クインテット

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