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2010/12/10 | KAJIMOTO音楽日記

●号外:エマールの《鏡》に世界が魅了されています!米国でのリサイタルが大成功!

12月13日(月)のリサイタル(東京オペラシティ)と、NHK交響楽団との共演のため来日するピエール=ロラン・エマールが、今月、米国で一足早くリサイタル・ツアーを行い、地元メディアから大絶賛されています!
リサイタルは、12月1日にロサンゼルスのウォルト・ディズニー・ホール、3日にフィラデルフィアのキンメル・センター、5日にシカゴのシンフォニー・ホール、8日にニューヨークのカーネギー・ホールにて行われ、いずれにおいても、ラヴェルの《鏡》を中心とした下記の曲目が演奏されました(日本でのリサイタルの曲目との違いも興味深いですね!)。

   メシアン:前奏曲集

   ラヴェル:鏡

   ショパン:舟歌Op. 60/スケルツォOp. 31


早速、米国で出た批評をいくつか、ご紹介させていただきます。


まずは、『ロサンゼルス・タイムズ』。

「変貌自在なフランスのピアニスト」エマールが、ディズニー・ホールに登場。「客席は真っ暗でプログラムノートも読めない状態であったが、光と色彩のピアニスト・エマールが紡ぎだす全ての音楽は、明るく輝いていた」というフレーズで批評が始まっています。そして「彼のラヴェルは実に新しい発見だった」とも。具体的に《鏡》については、以下のように綴られています。「ラヴェルがスペインを描写した"道化師の朝"は、まるで冷たい炎のごとく聴く者をはっと驚かせた。つづく"鐘の谷"では、エマールはディズニー・ホールの音響を完璧に把握していた。ホールに充満し、遠方でかすかに光る和音の数々は、まるで[ラヴェル以後の]メシアンの音楽のように響いていた。音楽史の別の時代が交差し合う魔法の瞬間だった。」


つづいて、『フィラデルフィア・インクワイアー』。

エマールの《鏡》は、次のように形容されています。「エマールの音楽は微光を放ち、突然やってくる沈黙を最大限に活かすことで、それぞれのフレーズに推進力を与える。(中略)最後の"鐘の谷"において、彼は広大な音域の鐘の響きと暗示を解き放った。」


そして、『シカゴ・トリビューン』。

批評は、「エマールは長年、自らの意志でわが道を歩んでおり、それは古い音楽と新しい音楽とを並置し、互いの間に生き生きとした対話を促すという、刺激的なプログラミングに反映されている。(後略)」という文章から始まっています。また、「鍵盤に触れるエマールは、自惚れた演奏を繰り拡げるショーマン的ピアニストとは真逆のところにいる。彼の演奏スタイルは、明晰で、行き過ぎた感情表現もない。彼の全ての関心は音楽に向けられているのだ」とも書かれています。そして批評は次のように結ばれています。
「(《鏡》において、)エマールは、ラヴェルが指示している響き、リズム、アーティキュレーションを綿密にコントロールしていた。水上できらめく太陽の光を想起させる"洋上の小舟"においても、アンダルシアの日光に照らされた、焼け付くようなリズムの"道化師の朝の歌"においても、エマールはこの上なく、音楽によって風景を描き出した。」


最後に、同じくシカゴの『シカゴ・サンタイムズ』。

ここでは、「エマールによるラヴェルの《鏡》(1905)の演奏は、様々なものを喚起する一曲一曲の宝石の概観を、明晰に提示していた。絵画的な"洋上の小舟"は、波打つピアニズムに浸っていた。一方、暗く陰気な"鐘の谷"は、エマールの最も深い愛情が込められたパルスを伝えていた。」とレポートされています。


皆様、13日(月)は是非、エマールの演奏を聴きに東京オペラシティへいらしてください!





■ピエール=ロラン・エマール ピアノ・リサイタル
2010年12月13日(月) 19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール

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ピエール=ロラン・エマール プロフィール

ユニバーサル・クラシックス 試聴ページ


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