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2019/01/08 | KAJIMOTO音楽日記

●世界の文化を知り、感動し、愉しむ―― 「ワールド・オーケストラ・シリーズ2019」は1/11(金)から先行発売スタート!


皆さま、新年明けましておめでとうございます。
昨年末のご挨拶にも書かせていただきましたが、今年も「音楽」を通じ、その曲や演奏への感動とともに新しい世界を発見していただいたり、体験していただければとても嬉しく思います。人生の中の凝縮した一瞬に心を動かされることが、その人の人生を動かし、また社会をも良き方向に動かしえる、と私たちは信じています。

・・・と年明けだけにまず夢を語ってしまいましたが(汗)、お待たせいただいました。弊社がお贈りします柱のひとつ、「ワールド・オーケストラ・シリーズ2019」のカジモト・イープラス会員限定先行受付が、いよいよ1/11(金)から始まります!

今年は聴くに稀少なオーケストラから世界に冠たる最高のオーケストラまで、とても面白いラインナップとなっています。例年のようにKAJIMOTO Concert誌に掲載しました柴田克彦さんによる、簡潔にして要を得た紹介文をぜひお読みいただき、当方からは補足や聴きどころのさわりなど、以下走り書きにて。

ワールド・オーケストラ・シリーズ2019 特設サイト
http://www.kajimotomusic.com/wos2019/

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【ワールド・オーケストラ・シリーズ2019】

《Aシリーズ》
4月9日(火)19:00 サントリーホール
ジョナサン・ノット指揮 スイス・ロマンド管弦楽団
 ドビュッシー: 遊戯
 ドビュッシー: ピアノと管弦楽のための幻想曲
     (ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
 ストラヴィンスキー: 3楽章の交響曲
 デュカス: 交響詩「魔法使いの弟子」

5月30日(木)19:00 サントリーホール
アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツイヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 ブルックナー: 交響曲第5番 変ロ長調

11月4日(月・祝)16:00 サントリーホール
ヤニック・ネゼ=セガン指揮 フィラデルフィア管弦楽団
 プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 op. 63
     (ヴァイオリン: リサ・バティアシュヴィリ)
 マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調

11月18日(月)19:00 サントリーホール
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ワーグナー: 楽劇「タンホイザー」序曲
 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op. 19
     (ピアノ: ラン・ラン)
 ブラームス: 交響曲第4番 ホ短調 op. 98

《Bシリーズ》
5月28日(火)19:00 サントリーホール
アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツイヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 op. 77
     (ヴァイオリン: バイバ・スクリデ)
 チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調 op. 64

7月1日(月)19:00 サントリーホール
クリスティアン・アルミンク指揮
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団

 ルクー: 弦楽のためのアダージョ
 モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466
     (ピアノ:小林 愛実)
 ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 op. 68

11月5日(火)19:00 東京芸術劇場コンサートホール
ヤニック・ネゼ=セガン指揮 フィラデルフィア管弦楽団
 ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op. 18
     (ピアノ: ハオチェン・チャン)
 ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調 op. 95 「新世界から」

11月19日(火)19:00 サントリーホール
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番 ホ短調 op. 93 ほか


カジモト・イープラス会員限定先行受付 ●お申し込み
2019年1月11日(金)12時 ~ 14日(月・祝)18時
一般発売 ●お申し込み
2019年1月15日(火)10時 ~ 19日(土)23時59分

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《ジョナサン・ノット指揮 スイス・ロマンド管弦楽団》



往年の大指揮者(元は数学の教師だった)、エルネスト・アンセルメが、このスイス・フランス語圏のオーケストラを創設した20世紀初頭、パリでは稀代の興行師ディアギレフ率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)が文化の一大革命とも呼べるムーブメントを起こしており、この中から作曲でいえばストラヴィンスキーやドビュッシー、ラヴェルらが書いた「春の祭典」だとか「牧神の午後への前奏曲」「遊戯」「ダフニスとクロエ」などが生まれました。今振り返ってもそれは、20世紀音楽がスタートし、色とりどりの花が開いた一大拠点。

アンセルメとスイス・ロマンド管はそのムーブメントの一翼を担い、こうした作曲家らの作品(ストラヴィンスキー「結婚」など)を初演―― それはこのコンビの演奏スタイルが先述の作曲家のモダンなスタイルにすごく合っていたから、というのが理由の一つに挙げられると思います。にごりなく明晰で緻密で。これは現在でも変わらないスイス・ロマンド管の美質で、現音楽監督のジョナサン・ノットの指揮は(東京交響楽団との演奏を聴かれている方ならおわかりの通り)、これに輪をかけてぴったりマッチ。
そして今回演奏される曲たちのキャラクターを考えると、いやが上にも期待大です。名曲なのに演奏されるのが珍しい、ということや、20世紀音楽のワクワクするような胎動を体験するという観点からも、ぜひその稀少価値を楽しみにしていただけたら、と思います。

(ちなみにドビュッシー「遊戯」は、ストラヴィンスキー「春の祭典」と同じ年にパリ・シャンゼリゼ劇場で同じニジンスキーの振付、ピエール・モントゥの指揮で初演されています)

*ジョナサン・ノットのインタビュー記事もぜひお読みください。
http://www.kajimotomusic.com/jp/news/k=3071/


《アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団》



柴田克彦さんが書いておられるように、ネルソンス&ゲヴァントハウス管のブルックナーは既に3曲が録音され、CDが発売されています。それを聴くと、ネルソンスによる新しい「刻印」とともに、やはりこのオーケストラの深々と厚みある響きのブルックナー演奏というのは、日本でも近年ブロムシュテットが指揮してくれた時と同じ質感・・・古くから日々鍛え直され、蓄積されていた伝統(秘伝のタレのようなもの?)が脈々と伝わっているのだなあ、と今更ながら感じ入ります。「真摯たることが最上の喜び」・・・ゲヴァントハウス管が昔から掲げるモットーを思い出しながら。

それとチャイコフスキー。ネルソンスの十八番であるとともに、ライプツィヒが東ドイツであった時代にロシアの指揮者たちが数多くこの楽団でチャイコフスキーやショスタコーヴィチを演奏してきたこともあり(以前、シャイーがゲヴァントハウス管との来日公演で指揮したショスタコーヴィチ「第5」など、ひとつの発見でした)、楽しみです。
このコンビ、ぜひご注目を!


《クリスティアン・アルミンク指揮 ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団》



リエージュがベルギーのどこにあるか、実は2、3年前まで知りませんでした(汗・ぜひ知らない方々がいましたら調べてみてください)。大作曲家でいえばフランクやイザイがここで生まれています(今回演奏されるルクーも)。そしてリエージュ・フィルはベルギーの中でもフランス語圏のオーケストラです。
スイス・ロマンド管もこうした出自ですが、島国の日本にいるとこういった重層的な文化感覚がなかなか掴みづらいですね・・・だからこそぜひ聴いていただきたい、という一面も。

リエージュ・フィルのことを調べていますと、実はフランスやベルギーの「秘曲」を以前続々と録音していて、そうした音楽好きのマニアにとってはとても馴染みのある楽団。そういった曲を世に「紹介」するには、高い演奏能力が必要ですから、良き信頼を勝ち得ているのです。
近年の録音で、アルミンクが指揮するフランクの交響曲を聴きましたが、柴田さんも書いておられるように、とてもしっかりした豊かな演奏。私自身、実演で聴くのがとても楽しみです。
また溌溂としたピアノの小林愛実をソリストとした、オーストリア出身のアルミンクならではの艶麗で生き生きしたスタイルのモーツァルトにもぜひご期待ください。


《ヤニック・ネゼ=セガン指揮 フィラデルフィア管弦楽団》



いきなり私の気持ちを表明して恐縮ですが、ネゼ=セガンのファンです(笑)。素晴らしい天賦の才をもったこの指揮者がニューヨークのメトロポリタンが劇場(MET)の音楽監督に就任し、この大名門フィラデルフィア管の音楽監督と兼任し、かつてのレヴァインのように名実ともにアメリカ音楽界のトップになったことはとても嬉しいことです。もちろんヨーロッパの超一級オーケストラへの客演も引きをきらず。

そんなネゼ=セガンとフィラデルフィア管のコンビも8年になります。過去2度の来日における、凄腕たちによる鮮度の高い、唯一無二の豊潤「フィラデルフィア・サウンド」を活かした名演奏を思い出すにつけ、今回の曲目たちがいやが上にも豊麗に、そしてシャープに、縦横無尽な演奏で聴いている私たちの耳を奪っていくだろう様を、想像しないではいられないのです。


《パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団》





「唯一無二の・・・」と上のフィラデルフィア管のところで書きましたが、コンセルトヘボウ管もそれ以上に「唯一無二」。柴田さんもこの言葉を使っていらっしゃいますが、誰が聴いてもそうとしか言いようのない豊かで奥行きのある柔らかい響き。1980年代に初めて実演で聴いた時、陶然としながら「これがヨーロッパの空気なんだろうなあ・・・」と思ったのをよく覚えています。

思わぬことで首席指揮者が空席となった今、パーヴォ・ヤルヴィが日本ツアーに抜擢されたのは驚きましたが――驚いた、といっても彼は何回か既にコンセルトヘボウ管に客演しています――さて、どんなケミストリーが! まだ録音を含め、私自身はこのコンビでは演奏を聴いたことがないので何とも言えませんが、期待は十分。なぜならコンセルトヘボウ管はどんなタイプの指揮者が来ても、どんな思い切った解釈で曲に対峙しようと、まずは受け止め、自分たちの響き、音楽の魅力を減じたりしない懐の広い大人のオーケストラ(アーノンクールのことを思い浮かべてください)。一方、パーヴォ・ヤルヴィがドイツ・カンマーフィルを指揮したブラームス交響曲の斬新さ、N響とのショスタコーヴィチ「第10」の圧倒的演奏(精密さ、熱さ、テンションすべて含め、このコンビとしてもこの曲の演奏としても、私が接した中でも最高で身体が震えるほどでした・・・)を思い出すにつけ、これがコンセルトヘボウ管との共演になると思うと凄いことになるのでは・・・と。
まさに想像からしてエキサイティング!



【チケットのお申込みはこちらから】

カジモト・イープラス会員限定先行受付 ●お申し込み
2019年1月11日(金)12時 ~ 14日(月・祝)18時
一般発売 ●お申し込み
2019年1月15日(火)10時 ~ 19日(土)23時59分
 

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