NEWSニュース

2015/12/09 | KAJIMOTO音楽日記

●「ワールド・オーケストラ・シリーズ2016」 先行受付開始までもうすぐ!

今年の「ワールド・オーケストラ・シリーズ」、皆様におかれましては楽しんでいただけましたでしょうか? 
ヘンゲルブロック&ハンブルク北ドイツ放送響が演奏したマーラー「巨人」(ハンブルク稿)の驚き、ハイティンク&ロンドン響の高さと深さ、ソヒエフ&ベルリン・ドイツ響の創意、ヒメノ&ロイヤル・コンセルトヘボウ管の豊饒・・・ 様々な「色」「香」による体験があったのでは?
たくさんの方々にご来場いただき、本当にありがとうございました!


さて来年の「ワールド・オーケストラ・シリーズ2016」、今度もまた、2つとない個性のオーケストラ、指揮者によるラインアップになったと自負しています。
オーケストラを聴くことが、その国の文化を知る最もシンプルな近道のひとつ、と思うのです。加えて、可能であればそれらを連続して聴くことで、自身の消化がより相対的なものに・・・。

駆け足で紹介させてください。


ワールド・オーケストラ・シリーズ2016

《A Series》
ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団
ヴァイオリン: 五嶋龍
6月3日(金)19時 サントリーホール

レナード・スラットキン指揮フランス国立リヨン管弦楽団
ヴァイオリン: ルノー・カプソン
6月30日(木)19時 サントリーホール

ヘルベルト・ブロムシュテット指揮バンベルク交響楽団
ヴァイオリン: 諏訪内晶子
11月2日(水)19時 サントリーホール

《B Series》
ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団
ヴァイオリン: 五嶋龍
6月5日(日)14時 サントリーホール

ヘルベルト・ブロムシュテット指揮バンベルク交響楽団
11月3日(木・祝)19時 サントリーホール

ダニエル・ハーディング指揮パリ管弦楽団
(ソリスト未定)
11月24日(木)19時 東京芸術劇場コンサートホール


【シリーズ会員券】
カジモト・イープラス会員限定先行受付 ●お申し込み
12月16日(水)12時 ~ 20日(日)18時
一般発売 ●お申し込み
12月24日(木)10時 ~ 28日(月)18時



ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団



2012年から音楽監督を務める“元気印”ネゼ=セガンが前回フィラデルフィア管を率いて来日したのは2年前。まずこの名高き“華麗なるフィラデルフィア・サウンド”(フランス系カナダ人の血をもつ指揮者のなせるワザか、従来よりやや淡く、その分透明度がアップ)が如何に特別であるかに加え、管楽器群の舌を巻く上手さが双方健在なのを見せつけてくれたほか、オペラにシンフォニーにと八面六臂の活躍を見せるネゼ=セガンの指揮によって、チャイコフスキーの「悲愴」から、マーラーの「巨人」から、映画でも見ているが如く、活き活きとしたドラマがわき出してきたことが忘れ難いです。一方でモーツァルト「ジュピター」での古典のフォルムへのセンス。

今回はブラームス「第2交響曲」、ブルックナー「第4交響曲・ロマンティック」がメイン・プロですが、まずフィラデルフィア管のブラームスといえば、ムーティの指揮で90年代に聴かせてくれた、このオーケストラの虹のように艶やかな音色によるしっとりとしたカンタービレを思い出します。ぜひ、この味わいをもう一度!
そしてブルックナー。ネゼ=セガンにとって、実はブルックナー(とマーラー)は他のオーケストラとも絶えず演奏し、レコーディングもしている得意レパートリー(意外にも!?)なので、グラマラスな音による豊かな広がりのある「ロマンティック」をぜひ期待したいですね。

加えて、五嶋龍が2曲の協奏曲(?)を共演します。ひとつはプロコフィエフの第1番。そしてこちらを注目・・・武満徹の「ノスタルジア-タルコフスキーの追憶に」です。この瞑想的な曲を、豪華なフィラデルフィア管とともに進境著しい五嶋がストイックにソロを奏でる・・・想像からはみ出るものがありそう。これも楽しみです。



レナード・スラットキン指揮フランス国立リヨン管弦楽団



リヨン管はフランスでも屈指の・・・パリ管とはまた違った色合いをもつ優秀なオーケストラですが、そこに世界でも指折りのオーケストラ・ビルダーであるスラットキンが音楽監督になったらどうなるのか?・・・。
果たして、前回2014年の来日公演ではすごいことになっていました。すべての声部、装飾的な音までがクリアに正確に組み合わさって鳴る、文字通りのシンフォニックなサウンドが聴こえてきました。

今回はこのオーケストラが最も得意とするところのムソルグスキー「展覧会の絵」があり、この曲の演奏は以前、前任の準メルクルが指揮した折も目覚しいものがありましたが、やはり「ラヴェル編曲」という側面がよりクローズアップされますね。これは聴いていて、なんとも耳のご馳走。
ここにフランス中堅世代最高のヴァイオリニストにまで成長したルノー・カプソンのソロが加わっての協奏曲。さてブルッフのロマンから、この人たちはどんな面を探り出してくれるのか?



ヘルベルト・ブロムシュテット指揮バンベルク交響楽団





2013年来日時に大好評だったこのコンビが再び日本にやってきます。
ブロムシュテットは毎年NHK交響楽団に客演しているので、近年のマエストロの様子を知る人も多いと思いますが、何しろこの歳でこのエネルギー!!いったい何を食べていればこんなに元気に!?(ベジタリアンです)
「元気」というだけではなく、元来が謹厳実直、ストイックに音楽に奉仕する姿勢を一貫させるブロムシュテットの指揮から引き出される音楽は、ますます深さや高さ、幅を加えており、来年で御歳89というマエストロが、ここ数年になってベルリン・フィルやウィーン・フィルに毎シーズンのように招聘されるのは、その音楽の質の証左。

ところでブロムシュテットとバンベルク響のコンビでは(名誉指揮者です)、N響との演奏とは同じ曲においてもだいぶ違っていて、バンベルク響との、例えば2013年来日時のベートーヴェンやブルックナーではかなり自由な響きやテンポの変化がありました。マエストロいわく、「バンベルク響のドイツ的な重厚さやスタイルの確固さに加え、彼らのルーツにあるボヘミアの演奏家たちの良さ、即興的な特質を尊重している」とのこと。
今度のベートーヴェン「第5」「第6」は、N響とのベートーヴェン・チクルスでは演奏しない部分での交響曲になりますので、ぜひ、その違いを含めてご期待ください。
先ほどのブロムシュテットの言葉からしますと、「田園」、そして旋律の流れを重視して書かれたヴァイオリン協奏曲(Vn: 諏訪内晶子)は特に楽しみですね。



ダニエル・ハーディング指揮パリ管弦楽団





パリ管弦楽団というのは、フランスでも思いきり腕っこきの名人が集まった分、演奏ももちろんのこと、その他の活動でも意表をつくようなことが起こったりします。
今度のパーヴォ・ヤルヴィの突然の音楽監督辞任のニュースに驚かされ、しばらくしてその後任がダニエル・ハーディングに決定、というのには心底ビックリしました。

そのハーディング&パリ管のコンビが早くも来日です。
もちろん共演において素晴らしい成果をあげ、お互いに信頼と愛情をもったからこその音楽監督就任ですが、まだこの組み合わせでの演奏を聴いたことのない多くのファン(私も含め)にとっては想像が・・・。
しかし今度の演奏曲目を見ると、ハーディングが得意なブリテン作品、そしてパリ管にとって無敵の十八番作曲家であるベルリオーズ、とお互いの長所をうまく出そうというコンセプトが目をひきます。
そしてパリ管の、あの豪奢な音色と、妙技をふるう管楽器によって「ピーター・グライムズ」が、またハーディングのこだわりぬく知的リードによって「ロメオとジュリエット」(←パリ管はもちろん、フランス系オーケストラの来日公演でも滅多に演奏されないので貴重なチャンス)が、どんな様相を見せるのか?
ぜひ楽しみにしていただければ、と思います。



 ■シリーズ会員券のお申し込み

カジモト・イープラス会員限定先行受付 ●お申し込み
12月16日(水)12時 ~ 20日(日)18時
一般発売 ●お申し込み
12月24日(木)10時 ~ 28日(月)18時
 

PAGEUP