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2019/09/11 | KAJIMOTO音楽日記

●中堅世代きっての名ピアニスト、アンゲリッシュを知っていますか?


いよいよ10数年ぶりの日本でのリサイタルまで、あと1か月となったニコラ・アンゲリッシュ。
彼が非常に優れた、そして世界中の音楽ファンや演奏家たちからも一目置かれるピアニストであることは、発売時の記事でも紹介させていただきましたが
来日が近づく今、再びのおさらいを。




[アンゲリッシュの出自、最近の評価]

詳細プロフィールはこちらを。
http://www.kajimotomusic.com/jp/artists/k=268/

13歳でパリ国立音楽院に入学したという早熟、そしてアルド・チッコリーニ、イヴォンヌ・ロリオ、ミシェル・ベロフたちに師事し、プルミエ・プリ(一等賞)で卒業したあとも、レオン・フライシャーマリア・ジョアン・ピリスに学び、こうした大家たちがほっとけない存在であったことは見逃せません。
コンクールの入賞、優勝歴。そして録音が受賞したディアパゾン賞グラモフォン誌エディターズ・チョイスなどの栄誉ももちろんですが、注目すべきは、2013年と今年19年と、10年に2度もフランスのグラミー賞と呼ばれる「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジク」(器楽部門)を受賞していることです。そして今年4月のフィルハーモニー・ド・パリのリサイタルはロンドンの有名なオンライン・ミュージック・マガジン「Bachtruck」で最高ランクの5つ星を受賞しています。

(Bachtruckレビュー)
アンゲリッシュは、ピアノ独奏版の「ラ・ヴァルス」が公の場で演奏されることを拒んだラヴェルの主張が誤りであったことを、その演奏によって証明した。(中略)今日に至るまで、誰一人としてラヴェルの考えが間違っていたのだと私たちを確信させたピアニストはいなかった。むろんラヴェルは、アンゲリッシュと同等の演奏水準を誇り、なおかつ想像力に富んだピアニストが「ラ・ヴァルス」を聴いたことがなかったのだ。

アンゲリッシュはブラームスの「ラプソディ」とベートーヴェンの「葬送ソナタ」において、ピアノの黒鍵と白鍵が(まさにモノクロ写真がそうであるように)、むしろ多様な色彩が生み出し得ない沢山の微細な変化をつけながら、数多のニュアンスを聴かせうることを、私たちに思い出させた。


(2019年4月24日 Alain Lompech)

[アルゲリッチは語る]
ピアノの女王アルゲリッチも、前の記事に載せた通り、アンゲリッシュを大変に信頼し、度々自らの音楽祭に招いて共演しています。
アルゲリッチはこう語りました。

「ニコラのことは何年も前、彼が若い時からよく知っていてよく共演もしています。しかし間もなく50歳を迎える彼が日本であまり知られていないなんて、信じられないわ!だってニコラは私がサポートなんてする必要なんてまったくなく、ヨーロッパでは素晴らしいキャリアを積んで充実した活動をしているのに。
彼は真摯で謙虚。インテリジェントで本当に素晴らしい演奏を聴かせてくれます。彼に『スター』の感覚はないかもしれないけれど、こういう態度はとても大事で、ニコラのようなピアニストにこそ人々の関心が集まることを望んでいます」





[最近の映像]

(ギル・シャハム(Vn)、アンヌ・ガスティネル(Vc)、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮hr響とのベートーヴェン「三重協奏曲」)




(パーヴォ・ヤルヴィ指揮hr交響楽団とのブラームス: ピアノ協奏曲第2番から)




(ロランド・エキルベイ指揮インスラ・オーケストラとのベートーヴェン「皇帝」から
*ピアノは1892年製プレイエル)




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