NEWSニュース

2018/06/04 | KAJIMOTO音楽日記

●ポゴレリッチ祝・還暦! ―― 12月の来日リサイタルの先行発売は6/7(木)から


ついに還暦なんですね~、40年近く前に“アンファン・テリブル”としてショパン国際コンクールで大騒動をおこした鬼才が。(10/20が誕生日なのでまだ59歳)

そのイーヴォ・ポゴレリッチが、また今年、12月に来日公演を行います。
カジモト・イープラス会員限定先行受付は、6/7(木)からです!


[イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル]

12月8日(土)19時 サントリーホール

モーツァルト: アダージョ ロ短調 K.540
リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調
シューマン: 交響的練習曲 op.13(遺作変奏付)

(チケット料金)
S¥13,000 A¥10,000 B¥7,000 C¥5,000 プラチナ券¥18,000

カジモト・イープラス会員限定先行受付
6/7(木)12時 ~ 6/10(日)18時  ●お申し込み
一般発売
6/16(土)10時~  ●お申し込み





そういえば昨年の来日リサイタルは、彼の誕生日、というおめでたい日で、会場の皆さまと“サプライズ”のお祝いをしたのでした。ことは違っても、2年続きのセレブレーション。

先に書きました、ショパン・コンクールでの彼の落選を怒ったマルタ・アルゲリッチが「だって、彼は天才よ!」と言ったのが1980年。それから40年近く、色々なことがありました。恐るべき能力とオーラをもって破竹の如くスター街道まっしぐらの時期を経て、最愛の師であり奥様を亡くされてからの悲しみと迷いの森の時期、そして2010年頃以降の復活・・・。

もっとも、この軌跡をつぶさに(公演を)体験してきた身としますと、今となってみて、「復活」というより「再起動」かもしれません。
彼が音楽をつくる(再創造する)「やり方」は変わらないと思うのです。やたら遅いテンポで弾く人、よく知っている曲を解体して知らない曲のように再構成してしまう人。そんなイメージがありますね。そして、稀代の天才の力と視点で、深い洞察と途方もない綿密な解釈、気の遠くなるような長い期間の練習を経て、恐るべき説得力をもった真実に到達するという・・・。結果、普通聴かれるものとは随分違ったかたちとなっている、ということが多いわけです。
ただその「あり方」は変わらなくても、「響くもの」は変わってきた気がします。もちろん、そんな今でも「なんだって、この曲がこんな風変りに?」と思う方はきっといるでしょう。
しかしながら、ポゴレリッチを長らく聴いてきた人でも、初めて聴いた人でも、恐らくは今の彼の巨大な演奏の中には、ある種の明澄さや晴れやかさがあって、かつての偉大な歴史的大ピアニストたちに通じる、真正なロマンティシズムが感得できると思うのです。(2010年のショパンのピアノ協奏曲第1番の思いもかけぬ幸福感や、一昨年の読売日響とのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番での巨人的ロマン!胸が熱くなりました)

昨年から今年の1年の間にも、印象深いことがありました。
ひとつは、NHKの放映で観た方も多いと思いますが、奈良のお寺、という場での、なんともスピリチュアルな空気を感じさせる演奏。(彼のいでたちが、随分その空気にそぐわないものでしたが・笑)
そしてもうひとつは、激動の故郷・・・その場にもポゴレリッチ本人にもたくさんの傷跡があるであったであろう、ベオグラードでの30年ぶりの(凱旋)リサイタル・・・。

***

今回の演奏曲目は、彼のレパートリーの中で特に「白眉」といえる2曲 + 最近新境地をみせるモーツァルトです。

この前者2曲は、リスト「ピアノ・ソナタ ロ短調」シューマン「交響的練習曲」
このリストのソナタをポゴレリッチが弾くときほど、リストというのは神的なものと悪魔的なものの両者が極端なかたちで同居し、宿った人間なのだ、と感じさせることはほかにない、と思いますし(これまでの来日公演でも、何度か弾いています。思わずゾッとしました)、シューマンの方は21世紀に入ってからは確か初めての披露。冒頭のテーマがあんなに不気味に始められることもなく、対照的に終曲があれほどまでに輝かしいことがあるだろうか、という演奏をしていましたね・・・(今回もそうでしょうか?)。

いずれにせよ、ポゴレリッチのピアノ演奏というのは、驚異的なタッチの強靭、多彩と、超絶的メカニックの合一が成せる技でもあるわけで(それはここへきてさらに磨きがかかったように思います)、どうかこのピアノの巨人に、今度も期待していただけたら、と思います。



■チケットのお申込みはこちらから

カジモト・イープラス会員限定先行受付
6/7(木)12時 ~ 6/10(日)18時  ●お申し込み
一般発売
6/16(土)10時~  ●お申し込み
 

PAGEUP