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2016/04/13 | KAJIMOTO音楽日記

●ポリーニ夫妻がプロデュースした現代音楽プロジェクトは、いよいよ明日(4/14)&明後日(4/15)


現代最高のピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが来日中です。
初日4/9に行われたミューザ川崎シンフォニーホールでのリサイタルでは、「ポリーニ健在!」を高らかに宣言するような、気力充実、素晴らしく明晰で、音楽のみがそこに息づく空間を創造してくれました。

さて、次のリサイタル(4/16サントリーホール)までの間―― 明日4/14(木)と4/15(金)に「東京・春・音楽祭」の中で、ポリーニ夫妻がプロデュースした、現代音楽主体による室内楽公演が行われます。
なお、先日お伝えした通り、これらの公演はポリーニの希望により「ピエール・ブーレーズ追悼」の公演となります。

この2日間で、ベリオの「セクエンツァ」シリーズ、そしてブーレーズが長きにわたって書き続けた「弦楽四重奏のための『書』」を分けて演奏し、両日とも後半にベートーヴェンの弦楽四重奏曲が演奏されます。



おや?この構成、何かに似てる・・・。
そうです。2012年に行われた「ポリーニ・パースペクティヴ」に。今回のものは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタと現代曲を組み合わせた、あのプロジェクトの別バージョンと言えるでしょう。ポリーニはここでも一貫して、作曲家の行ってきた「革新」は昔も近代も変わらない、ということを実際の音で示してくれようとしています。

もちろんベリオの作品もブーレーズの作品も、複雑な様相ではあるのですが、その複雑さがいかに緻密に、そして美しい音の織り成しによって構成されているか、というのを、この日のために「彼らなら実現できる」とポリーニが選んだ演奏家たちが明らかにしてくれるはずです。現代アートさながらの(というか、そのもの)、音たちの造型をぜひ愉しんでいただければ。これらは、もはや現代の「古典」です。



特に、2012年の「パースペクティヴ」の時にラッヘンマンの超絶的な四重奏曲を難なくクリアに捌ききったジャック四重奏団によるブーレーズや、
さらに遡ること2002年に、「ポリーニ・プロジェクト」で(半ば伝説となった)恐るべき妙技を今回と同じベリオ「セクエンツァ」で披露した、アンサンブル・アンテルコンタンポランの2人――アラン・ダミアン(Cl)とパスカル・ガロワ(Fg)は必聴です。





マエストロ・ポリーニも、自身がプロデュースしたこの演奏会を聴くのを心待ちにしていことと思います。
そして、2日間とも、ブーレーズと近しい音楽学者・船山隆先生のプレトークが行われることが決定し(各日18時40分から)、
ぜひ合わせて楽しみにしていてください!


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