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2014/08/14 | ニュース

◆古楽界の巨星、フランス・ブリュッヘン氏の訃報に寄せて




リコーダー、フラウト・トラヴェルソ奏者にして、指揮者フランス・ブリュッヘン氏が8月13日午前に逝去されました。79歳でした。

ブリュッヘン氏は1934年10月30日オランダのアムステルダム生まれ。アムステルダム音楽院でリコーダーとフルートを学び、次第に古楽に傾倒する様になりました。"リコーダーのパガニーニ"と異名を取り、音楽が作曲された当時の楽器で、その当時の奏法などを含む時代様式を研究し、グスタフ・レオンハルトやニコラウス・アーノンクールらと共に、古楽演奏のパイオニアたちの中でもカリスマ的存在としてその発展に大いに貢献しました。
21歳でハーグ王立音楽院の教授に就任し、後にアメリカのハーバード大学やバークレー大学でも若い音楽家の育成に尽力しました。

1981年にはピリオド(古)楽器の精鋭奏者たちを集め、アムステルダムで18世紀オーケストラを結成。各シーズンに数回、世界のコンサートホールを訪れる演奏ツアーを行うために集い、100回以上のツアーを行いました。またデッカ(旧フィリップス)・レーベルやグロッサ・レーベルから、バッハ、ラモー、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの名盤CDを発表しています。

弊社では昨年4月にすみだトリフォニーホールと「ブリュッヘン・プロジェクト《18世紀オーケストラ&新日本フィル》」としてブリュッヘン氏と18世紀オーケストラを招聘し、氏は同団とベートーヴェンの交響曲第2番、第3番「英雄」、モーツァルトの交響曲第40番、シューベルト「未完成」交響曲、メンデルスゾーン「スコットランド」交響曲、そして、氏が近年大いに興味をもち集中して演奏していたショパンのピアノ協奏曲第1番、第2番を、信頼するユリアンナ・アヴデーエワの独奏(ヒストリカル・ピアノ)と披露。また新日本フィルとはシューベルトの交響曲第5番、第8番「ザ・グレイト」を演奏しました。

長年にわたり日本へ素晴らしい音楽を届けてくれた氏に、深い感謝の意を表したいと思います。弊社としても、偉大な音楽家であったブリュッヘン氏の最後の来日公演に携われたことは、幸せなことと感謝しております。
いつも好奇心と向上心をもって、アカデミックな探求を極めつつもそれを超えて真の音楽を求めていたマエストロ、そしてその演奏をもって私たちを高いところへと連れて行ってくれたマエストロのご冥福を、心からお祈り申し上げます。

 

KAJIMOTO

 




 

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