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2014/04/05 | KAJIMOTO音楽日記

●明晰な色彩の乱舞にオーケストラを聴く醍醐味を!――ケント・ナガノ&モントリオール響発売開始。

桜も満開、新緑もまぶしくなってきて、今度は10月のケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団のカジモト・イープラス会員限定先行受付が開始です!


[ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団]
カジモト・イープラス会員限定先行受付
4月9日(水)12時 ~ 13日(月)18時  ●お申し込み
一般発売
4月20日(日)10時~  ●お申し込み




2008年、このコンビによる初めての来日公演の折、例えばドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」(モントリオール響の看板フルーティスト、ティモシー・ハッチンズの妙技!)や、R.シュトラウス「アルプス交響曲」の演奏で、ケントらしさ、モントリオール響らしさを万全に発揮しながら、タイプの全然違う両曲を各々に描ききってみせた・・・ファンの方々にこの記憶はまだ新しいのでは?
さて、このケントらしさ、モントリオール響らしさとは何でしょう?

オーケストラの方から言えば、それは何といってもこの楽団が誇る「色彩美」です。
かつて「色彩の魔術師」マエストロ・シャルル・デュトワが1977~2002年の、実に四半世紀の間、モントリオール響を育て、一介のカナダのローカル・オケが一躍国際的なメジャー・オケになったストーリーはあまりにも有名。ここでデュトワが目指し、綿密に仕込んだのが、「光がプリズムを通った時、七色に分かれるような色彩鮮やかな音」
このコンビはこれを達成し、初期のCDアルバムであるラヴェル「ダフニスとクロエ」全曲などは国際的な賞を総ナメ、「フランス以上にフランス的なオーケストラ」という枕詞とともに世界の賞賛を受けるようになりました。

ただ、少しフランスのオーケストラと違うな、と思うのはパワー感。フランスのオーケストラではこの厚みあるパワーはなかなか出ません。ここらあたりは、やはり北米大陸のオケとして、アメリカに通じるところもある、ということでしょうか?結果、モントリオール響を聴く、ということは、オーケストラ・サウンドを聴く最高の醍醐味を味わえる、ということになります。

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そして現代を代表する名匠、ケント・ナガノもまた音の「色彩」をオーケストラから引き出すのに長けた指揮者です。彼が引き出す色彩は豊饒というより「明晰」
かつてリヨン歌劇場やバイエルン州立歌劇場の音楽監督を務めていた時代、近代オペラ(ブゾーニ「ファウスト博士」など)や、「カルメン」や「ウェルテル」、また「ローエングリン」や「パルシファル」から汲み出してくる、これまで体験したことのないような新鮮な響きは驚くべきものでした。そしてまた、首席客演指揮者を務めていた90年代にロンドン響と録音したラヴェルの管弦楽曲全集においても、その鮮やかな長所が歴然としていました。
だからこそ、モントリオール響はデュトワの後、ケント・ナガノこそが音楽監督に相応しい、と彼を選んだのです。

また、このケントの「明晰」はプログラミングにも及び、例えば2003年のベルリン・ドイツ響との来日公演の折、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」の中に、現代作曲家ヴォルフガング・リームの「4つの小品」を組み入れ、ドイツの古きレクイエムを現代のそれと参照しながら演奏を進めていく、といったアクチュアルな先鋭さを見せてくれました。
(それはブラームスを現代的に演奏・・・といったことではありません。念のため)
最近のモントリオール響とのレコーディングでも、ベートーヴェンの交響曲に、現代の詩による別の楽曲を組み合わせるなど、「演奏会やCDをただの懐古的な音楽鑑賞の場には決してしない」ということなのでしょうね。しなやかだけど、断固とした強い姿勢を感じます。

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さて、今回のこのコンビの来日公演。プログラミングでこそそうした一歩先んじたものではありませんが、再び両者にとっての十八番、長所が最大限に発揮できるドビュッシー、ストラヴィンスキー、そしてラヴェルです。これはもう、これ以上書くことは何もなく、ただただ想像していただければ充分かと思います。

もっともケント本人も「私たちもここ数年、ベートーヴェンに集中してきましたが、これから私もオーケストラもしばらくフランス音楽に集中したいと思います。フランス音楽こそこのオーケストラがヨーロッパで知名度をあげたきっかけとなった、という原点でもありますし」と語っています。尚更!・・・ですね。



ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲に関しては、ソリストの五嶋龍さんもチャレンジング、ケントと相談してこのプログラムの流れに相応しいもの、として決めました。それだけに楽しみです。

どうぞご期待下さい!


■チケットのお申込みはこちらまで

[ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団]
カジモト・イープラス会員限定先行受付
4月9日(水)12時 ~ 13日(月)18時  ●お申し込み
一般発売
4月20日(日)10時~  ●お申し込み


ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団 プロフィール
五嶋 龍 公式サイト

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