NEWSニュース

2013/06/12 | ニュース

【レポート】本名徹次、シンポジウムに参加!『音がつなぐ世界:ベトナム国立交響楽団をむかえて』(一橋大学一橋講堂)

昨日6/11夕刻、一橋大学の一橋講堂にて、公開シンポジウム『音がつなぐ世界:ベトナム国立交響楽団をむかえて』(主催:一橋大学社会学研究科「平和と和解の研究センター」)が行われました。
これは今年秋に、ベトナム国立交響楽団(以後、VNSO)が日本ツアーの一環として、同大の兼松講堂にて公演を行うことを記念する「プレ」イベント。
同大の学生実行委員会の皆さんに入念に準備いただきました!



近年、一橋大学ではベトナムとの多様な学術/教育交流を推進しているそうです。ベトナムからの留学生数は中国、韓国、台湾、モンゴルについで5番目に多いとか。
ちなみに同大の国際教育センター長である五味政信先生は、約40年もベトナム語を学び・研究されているベトナム言語学の大家で、現在は越日辞書を編纂中とのこと。

シンポジウムは3部に分かれ、導入の第1部では、学生代表の方がVNSOの歴史について見事なスピーチを披露。ゲストとしてVNSOの音楽監督&首席指揮者の本名徹次も登壇し、質問に答えていきます。



途中、近年のVNSOの成長ぶりをアジアの外で披露する機会となったアメリカ・ツアーについて質問をうけた本名。
アラン・ギルバート指揮ニューヨーク・フィルのベトナム公演をきっかけに、VNSOのアメリカ・ツアーが現実化したことや、アメリカ・ツアー中の想い出・・・とりわけ演奏会場で出会ったベトナム帰還兵たちとの音楽を介した交流について語りました。
また自身が福島出身であることに触れながら、アメリカ・ツアー直前に東日本大震災が起こった際の団員たちの心境などを紹介し、当時を振り返りました。

第2部では、「音がつなぐ世界」をテーマに、シンポジウムを開催。
本名のほか、VNSO日本公演実行委員会委員長の小宮山宏氏(三菱総研理事長/元東京大学総長)と一橋大学学長の山内進氏が登壇し、まずは「音楽とは何か」というゆるやかな議題のもと、個々の体験や考えを順に述べていきます。


聴衆の側から音楽観を述べる小宮山氏


ヨーロッパ13世紀における音楽の役割や地位などについて説明する山内氏

(上述の)ベトナム語の研究家、五味政信先生もコメント。1970年代のベトナム語との出会いや、ハノイの発展の様子、ベトナム語の特徴や(とてもメロディックな言語だと力説されていました。これには本名も即、賛同!)、ベトナムの人々の魅力についてお話し下さいました。



後半には、モデレーターの一橋大学社会学研究科「平和と和解の研究センター」代表の足羽與志子氏のリードで、学生代表の宗像さんとトゥイさん(ベトナムご出身)が、パネリストたちに質問。ベトナムのオーケストラが日本のそれに学ぶべき点は何か?、これまでの人生で音楽の力を強く意識した体験は?、など、積極的な質問が次々に出てきます。



そのほか、700年代の東大寺大仏開眼の時代から既におこなわれていた日本とベトナムの文化交流のこと、VNSOが今回のツアー中に東大寺で演奏する意味、日本とベトナムのこれまでの/これからの社会・経済・環境・文化面での理想的な関係について、など、様々な話題が出ました(が、長くなりますのでここでは割愛いたします・・・)。

会場からも質問を募集しましたが、とりわけ、近年のVNSOの演奏技術の向上について問われた本名が、「まだまだ上を目指す必要がある。単に世界のオーケストラの背中を追うグローバルな楽団を目指すのではなく、ベトナムらしさとは何かを追求しながら楽団を発展させてくことが鍵だと思う」と、抱負を語ったのが印象的でした。



シンポジウム後は、登壇者たちと来場者が「ベトナムの蓮」弦楽四重奏団(VNSOメンバーによる)の演奏を楽しみました。

一橋大学の学生実行委員会の皆さん、ご来場の皆さん、有難うございました!



本名徹次指揮・ベトナム国立交響楽団日本ツアー 2013

9月21日(土) 15:00 横浜みなとみらいホール 【プログラムA】
主催: 横浜みなとみらいホール
【問】横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000

9月22日(日) 15:30 郡山市民文化センター 【プログラムB】
主催: 郡山市/郡山市教育委員会/郡山市民文化センター
【問】郡山市民文化センター 024-934-2288
※事前申し込み制・無料公演

9月24日(火) 19:00 大阪/ザ・シンフォニーホール 【プログラムC】
主催: 朝日放送/ベトナム国立交響楽団 日本ツアー2013実行委員会
【問】ABCチケットセンター 06-6453-6000
   カジモト・イープラス 0570-06-9960

9月25日(水) 18:45 名古屋/愛知県芸術劇場 【プログラムC】
主催: 中部日本放送/ベトナム国立交響楽団 日本ツアー2013実行委員会
【問】クラシック名古屋 052-678-5310
   カジモト・イープラス 0570-06-9960

9月27日(金) 19:00 東京オペラシティ・コンサートホール 【プログラムB】
主催: 毎日新聞社/公益財団法人東京オペラシティ文化財団
【問】毎日新聞社事業本部 03-3212-0187
   カジモト・イープラス 0570-06-9960

9月29日(日) 15:00 東京/一橋大学 兼松講堂 【プログラムD】
主催: 一橋大学 平和と和解のための研究センター/一橋大学 学生実行委員会
【問】コンセール・プルミエ 042-662-6203

10月1日(火) 19:00 奈良/東大寺大仏殿内 【プログラムE】
主催: ベトナム国立交響楽団 日本ツアー2013実行委員会
【問】奈良フィルハーモニー管弦楽団内事務局 0743-57-2235


【プログラム A】
武満 徹: 弦楽のためのレクイエム
グェン・ティエン・ダオ: ピアノ協奏曲『コンチェルトヴィーヴォ』 (ピアノ:児玉桃 世界初演)
ベートーヴェン: 交響曲第5番『運命』

【プログラム B】
武満 徹: 弦楽のためのレクイエム
グェン・ティエン・ダオ: ピアノ協奏曲『コンチェルトヴィーヴォ』 (ピアノ:児玉桃 世界初演)
ベートーヴェン: 交響曲第7番

【プログラム C】
武満 徹: 弦楽のためのレクイエム
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番『皇帝』 (ピアノ:児玉桃)
ベートーヴェン: 交響曲第5番『運命』

【プログラム D】
ゴ・ホァン・クァン編: Vao Chua 『入寺』 新オーケストラ版 ~日越外交樹立40周年を記念して
芥川 也寸志: バレエ音楽『蜘蛛の糸』
         語り:レ・カイン (ベトナム語による)
ベートーヴェン: 交響曲第5番

【プログラムE】
ゴ・ホァン・クァン編: Vao Chua 『入寺』 新オーケストラ版 ~日越外交樹立40周年を記念して
芥川 也寸志: バレエ音楽『蜘蛛の糸』
         語り:レ・カイン (ベトナム語による)
ベートーヴェン:交響曲第7番


ベトナム国立交響楽団 プロフィール
本名 徹次 プロフィール

PAGEUP