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2012/12/05 | KAJIMOTO音楽日記

●お待たせしました!「ワールド・オーケストラ・シリーズ2013-2014」 シリーズ会員券発売!

早いものでもう師走。今年度のワールド・オーケストラ・シリーズは来週のソヒエフ指揮トゥールーズ・キャピトル国立管、来年3月のハイティンク指揮ロンドン響と、まだ続きますが、その前に来年度の「ワールド・オーケストラ・シリーズ2013-1014」のシリーズ会員券が発売になります。


詳細情報: KAJIMOTO CONCERT Vol.40


《ワールド・オーケストラ・シリーズ2013-2014》 Aシリーズ
・フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ
4月4日(木)19時 すみだトリフォニーホール
・井上道義指揮 サンクトペテルブルク交響楽団
4月15日(月)19時 サントリーホール
・パーヴォ・ヤルヴィ指揮 パリ管弦楽団
11月5日(火)19時 サントリーホール
・マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
11月18日(月)19時 東京文化会館
・アラン・ギルバート指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
2014年2月13日(木)19時 サントリーホール
・リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
2014年3月21日(金・祝)時間未定 サントリーホール

《ワールド・オーケストラ・シリーズ2013-2014》 Bシリーズ
・フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ
4月6日(土)18時 すみだトリフォニーホール
・シャルル・デュトワ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
6月27日(木)19時 サントリーホール
・マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
11月16日(土)18時 サントリーホール
・アラン・ギルバート指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
2014年2月12日(水)19時 サントリーホール
・リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
2014年3月23日(日)時間未定 サントリーホール


カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
12月9日(日)12時 ~ 12月14日(金)18時
一般発売  ●お申し込み
12月15日(土)10時 ~ 12月20日(木)18時


さて、例年このシリーズ会員券発売前のブログを書くときには、とりあえず自分の興味のわくところから行ってしまうのですが(お許しください・・・)、皆様は今回どんなところを楽しみにされるでしょうか?2013-2014年シーズンはとりわけ、クォリティとバラエティに富んだシリーズとなりましたので、これはもう、人によりけりとは思いますが。

私的には・・・う~ん困ったぞ・・・。本当に魅力それぞれですね。
では順番にいきましょう。




古楽オーケストラが今日、これだけ百花繚乱となった先駆のひとつが、このフランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラだということは、どなたからも異論はないでしょう。
彼らが初めて出したCD・・・今から30年近く前にモーツァルト「交響曲第40番」とベートーヴェン「交響曲第1番」を聴いた時のショックと胸にこみ上げる熱さは忘れません。それまでピリオド(古)楽器を使うオーケストラは、アーノンクールあたりは別として、「その当時の楽器を使うとこんな風に鳴っていたことがわかります」的な楽究肌なグループが多かった中、彼らは断然違いました。モーツァルトの、特にベートーヴェンの音楽の脈動的な“核”を聴きてにつきつけるようなダイナミックな熱さと、その中で「こういう音楽だからこそ、こういう、今仕様ではない楽器でないとその真意は伝わらないのだ」という、確信ある意志であふれていました。

今もその覇気は円熟のヴェールを着たとはいえ、本質的には変わっていないこのコンビですし、オーケストラに至っては11年ぶりの訪日となっての最終来日公演ですので、ぜひ多くの方に耳に焼き付けていただければ、と思っています。


4月には、ロシアからサンクトペテルブルク交響楽団。
ここの音楽監督はドミトリエフですが、今回は我らが井上道義が率います。
それは何故?



ファンの方々はよくご存じでしょう。この両者の深い絆を。
それがはっきりとした形で日本に現れたのは、日比谷公会堂で行われた2007年、ショスタコーヴィチ交響曲全曲プロジェクト(その前半)。私なぞは特に、第7番「レニングラード」の重量感・・・物理的な音だけではなく、精神的な重みが今でも耳に残ります。
モスクワのオーケストラとは少し色合いが違い、ロシアのローカル的味わいと西欧の洗練味がバランスよくとけあい、そして情感の濃いオーケストラが、
これまた強烈なパッションと繊細な感覚をおしげもなく発露するユニークな名匠・井上道義のもと、今回はチャイコフスキーの名作を演奏します。
「第4交響曲」は個人的にもかなり楽しみです。


今月再びN響に客演、目覚ましい指揮でめくるめく演奏をしているシャルル・デュトワが、現在芸術監督/首席指揮者を努めるイギリスの名門、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と6月に来日します。



かつて北米のいちローカル・オケだったモントリオール交響楽団を世界屈指の、特に「フランスよりフランス的なオーケストラ」と称賛される、無二の個性をもつオーケストラに育て上げたデュトワの奇跡的な手腕が、今度は英国の老舗オーケストラで発揮されています。
特に今回は、デュトワが世界に名を成した十八番、ほとんど必殺技(?)というべきレパートリー、ドビュッシー「海」ラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲が、新しいオーケストラと共に披露されるのは注目されるところです。私もこれは楽しみ!

そして、破竹の勢いで世界を駆け上がるライジング・スター・ピアニスト、ユジャ・ワンがこれまで日本で聴かせてきたラフマニノフやプロコフィエフではなく、ショパンの青春の協奏曲を、彼女ならではの自然体の抒情と活力をもってみずみずしく歌い上げるだろうことにも期待していただければ、と思います。

***

秋になると、11月に、昨秋にニューコンビとして一大センセーションを巻き起こしたパーヴォ・ヤルヴィ&パリ管弦楽団、そしてこれはもう世界に冠たる不動のコンビ、マリス・ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の2つの名門がやってきます。





繰り返しになりますが、昨年のP.ヤルヴィ&パリ管弦楽団の公演は本当に凄いものでした。ベルリオーズ「幻想交響曲」といい、ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」といい、まずものすごく引き締まった響きをもってキビキビと音楽が疾走する中、引き締まっているのに弦は豊麗、管は色とりどりの花のように華やか。特に後者は「これこそがパリ管の伝統!」とP.ヤルヴィ自身も嬉しそうに語るように・・・と言いますか、正直しばらく影を潜めていた彼らの最良の美質が甦っていました。最高の耳のごちそう。
なお、今回演奏する、サン=サーンスの「交響曲第3番・オルガン付」で、名オルガニストのティエリー・エスケシュがソリストとして同行(なかなかあることではありません!)することにも注目下さい。

「耳のごちそう」・・・といえば、英「グラモフォン」誌でも世界No.1もランキングされた名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管はまったくパリ管と質感を異にしますが、やはり「ごちそう」。

あの全体がマイルドにとけあって、柔らかく奥深く響くコンセルトヘボウ・サウンドは何者にも代えられません。私も聴く度に、「これこそがヨーロッパを体現する音・・・」と感無量になってしまいます。
ヤンソンスとともに10年近くなるコンビネーションもますます熟し(一昨年の来日時のマーラー「第3交響曲」は極め付けでした)、今回、2004年の当コンビ初めての来日以来の演奏となり、初代首席指揮者メンゲルベルク以来の伝統をもつ、R.シュトラウス「英雄の生涯」、そしてヤンソンス得意の(1986年にムラヴィンスキーの代役としてレニングラード・フィルとの来日公演、ビシッとした演奏が未だに脳裏に甦ります)、チャイコフスキーの「交響曲第4番」、さあ、どれだけの演奏になりますでしょうか?

***

年をまたぐと、またも名門2つが。
2月のアラン・ギルバート&ニューヨーク・フィルハーモニックと、
3月のリッカルド・シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。





ニューヨーク・フィルは、言い方は悪いですが、“暴れ馬”みたいなところがあって、ちょっとやそっとの大指揮者では御せないわけで、バーンスタインやマゼールはその点すごい人でした。ニューヨーク・フィルがどれだけ腕利き実力派集団であるかが聴き手に刻み込まれる演奏をやってのけていたわけです。
が、ギルバートは少し趣を異なるやり方で・・・つまり温和でフレンドリーに、楽員の一人のようなスタンスで、やはりニューヨーク・フィルの力を発現させます。

そう言うと何か生ぬるいように聞こえますが、そうではなく、むしろ音楽的に基本的な部分だとか、ディテールの練磨には厳しい。さすが20代の若き日に、あの精密が信条のクリーヴランド管で副指揮者として鍛えられてきただけのことはあるギルバートです。だからこそ、前回2010年のコンビ初来日(音楽監督就任直後)でもそうでしたし、現在でも、非常にスタイリッシュでモダンな響きを基調として、かつ、ニューヨーク・フィルならではのバイタリティあふれるエネルギーを放つ演奏をして、現地の人々の信頼を勝ち得ています。
今回のバラエティ豊かな選曲の中にも、彼らのコンポーザー・イン・レジデンスであり、世界屈指の作曲家、鮮烈な(そしてカッコいい)サウンドが有名なリンドベルイの委嘱新作があるのもぜひ期待して下さい。


そして3月には、「伝統と革新」を地でいく名門、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。
創立してから250年以上、メンデルスゾーン、シューマンらが深く関わってきた伝説の楽団は、やはりドイツ的な“木”の音を基本にもち、特に前任のカペルマイスター、ブロムシュテットの時代にオーケストラの基本性能(?)をブラッシュ・アップさせましたが、シャイーがカペルマイスターになってからいよいよ変貌、大きな跳躍を見せ始めました。伝統のサウンドの根幹になるところにブレはないのですが、ここにイタリアのマエストロがもつ活気(ブリオ)が注ぎ込まれ、なにかエネルギーが解き放たれたようですし、そこから、これぞライヴ!という生きたドラマが生まれるスリリングな瞬間が連続します。
まだ残念ながら曲目が未定なのですが、前回も大好評だったブルックナーや、マーラーもまたやってくれないかな、と密かに思っているところです。(あくまで個人的ですけど)



長くなりましたが、「ワールド・オーケストラ・シリーズ2013-2014」、どうぞご期待下さい!


*なお、先日もお知らせいたしましたが、KAJIMOTO Concert誌や雑誌広告などで既出の情報に一部誤りと変更があり、現在HPに掲載されているものが正しいものです。恐れ入りますが、今一度ご確認いただければ幸いです。


詳細情報: KAJIMOTO CONCERT Vol.40


■チケットのお申し込み

カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
12月9日(日)12時 ~ 12月14日(金)18時
一般発売  ●お申し込み
12月15日(土)10時 ~ 12月20日(木)18時

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