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2016/06/17 | KAJIMOTO音楽日記

●小菅 優 ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全集」完結記念コンサート―― 6/19(日)から発売!


昨年、5年をかけたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲チクルスを見事終了させ、同時にCD録音も完成させた小菅優。
それらを経て、今や有数のベートーヴェン・プレイヤーとなり、一回りもふた回りも演奏家として大きくなった彼女が、「ピアノ・ソナタ全集」完結記念に、
10月に名古屋と東京でオール・ベートーヴェンによるリサイタルを開きます。

演奏会場で配布しておりますチラシに掲載しておりますが、小菅からの今度のリサイタルに寄せたメッセージをここで公開しますので、ぜひお読みください。



[小菅 優 ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全集」完結記念コンサート]
10月13日(木)19時 名古屋気文化会館 ザ・コンサートホール
10月14日(金)19時 紀尾井ホール

一般発売 6月19日(日)10時~  ●お申し込みはこちら

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ベートーヴェンとの旅を、もう一度。

小菅 優


 ベートーヴェンは私にとって人生を共に歩む作曲家であり、私がアーティストとして、人間として成長するように道を切り拓いてくれる人でもあります。
 彼の音楽には、人々を動かす力があると思います。一つ一つの作品にはメッセージがあり、それを考えることは大きな課題です。

 昨年までのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会、そして同時に進めていた録音は、私にとって掛け替えのないプロジェクトでした。この5年間はかなり「険しい道」を歩んできたかとも思います。でも、だからこそ全力を尽くす甲斐があり、いくら壁にぶつかってもベートーヴェンの素晴らしさに触れると、「このハーモニーの進行はたまらない」とか、「こんなユーモラスなところが楽しくてしょうがない」などと感じます。特に後期の作品ではこの世のものと思えないほどの精神的な旅をすることができ、限界まで表現された、根本的な人間の道のり、葛藤、慰めや救済などの感情が、本当に生きていてよかったと思うような瞬間を与えてくれるのです。そして足を運んでくださったお客様にはたくさんの勇気と力をもらいました。

 ベートーヴェンの作品は何回も弾くことで毎回新しい発見があり、そして改めて何回も研究し直せるような内容を持っているので、どんどん演奏は変化していくと思います。
 今回、全曲演奏と録音の完結を記念して、お客様にもう一度聴いていただきたいソナタを集めました。32曲の傑作から選曲するのは難しかったのですが、やはり初期の傑作である第1番、そして私の大好きな、愛情にあふれる第24番「テレーゼ」、そして子供のころから弾いてきた第17番「テンペスト」(シェイクスピアの「嵐」からインスピレーションを受けたというのはどこまで本当かわかりませんが、今年のシェイクスピア没後400年を意識しました)。そしてまるで天地創造のように規模の大きい第21番「ワルトシュタイン」、最後にこれこそ締めくくりだと思わせる第32番。

 ベートーヴェンの32曲のピアノ・ソナタは実はドの音で始まりドの音で終わります。まるで輪廻のように、一つの旅が始まり、同じ場所に帰るわけです。皆さまと共にこの旅をもう一度最初から最後まで、ダイジェストで歩みたいと思います。皆さまのご来場をお待ちしています。



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[小菅 優 ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全集」完結記念コンサート]
10月13日(木)19時 名古屋気文化会館 ザ・コンサートホール
10月14日(金)19時 紀尾井ホール

一般発売 6月19日(日)10時~  ●お申し込みはこちら
 

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