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2014/11/06 | KAJIMOTO音楽日記

●ローマへの道!(14)――サンタ・チェチーリア管の日本ツアーがスタート!~京都レポート&ミニインタビュー

サー・アントニオ・パッパーノ率いるローマ・サンタ・チェチーリア管、そしてマリオ・ブルネロが、無事に来日を果たしました!


京都にようこそ!

昨日11/5に行われた“京都コンサートホール公演”にて早速、まばゆい色彩美とあの美しきカンタービレをたっぷりと聴かせてくれたこのトリオ。
楽団は、注目のドイツ音楽=ブラームス:交響曲第2番を重厚かつ朗らかに鳴らし、冒頭のヴェルディ:「ルイザ・ミラー」序曲では持ち前のパワフルな“歌心”を発揮するなど、文字通りの“七変化”。アンコールでは十八番のヴェルディ(「運命の力」序曲!)&ポンキエッリを披露し、会場は盛りに盛り上がりました。

とりわけお客様の興奮を高めたのは、何と言ってもこの二人のコラボレーションによるドヴォルザーク:チェロ協奏曲です!


パッパーノ&ブルネロ

もともと、このドヴォルザーク:チェロ協奏曲の録音(inローマ)の際に初めて共演した二人は、その後、意気投合。
ブルネロにマエストロの印象をたずねてみたところ、こんな回答が返ってきました:

「パッパーノはすぐれた指揮者ですが、卓越したピアニストでもあり、楽団のメンバーたちとしばしば室内楽でも共演しています。そのため、メンバーたちから尊敬を集め、“オーケストラの一員”としてとても慕われているのです。イタリアのオーケストラの良さを理解している指揮者はもちろん多いですが、パッパーノは、その良さを“引き出す”ことに長けています。喩えるなら、楽団の演奏を最も素晴らしい“ケーキ”に焼き上げてしまう指揮者です!」

ふむふむ。ということで、パッパーノにも突撃ミニインタビュー:
京都とローマはいずれも、日本とイタリアが世界に誇る“古都”ですが、ローマという都市に対してどのような印象をお持ちですか?マエストロのご両親は南イタリア出身ですが・・・

「ローマは何と言っても、多くの芸術家に学びの機会とインスピレーションを与えてきた街です。その長い歴史の中で、ローマは政治や宗教、建築、芸術など重要な物事の中心地であり続けていますから、そうした土地の性格やムードが、代々、楽団にもしみ込んでいると思います。ところで、楽団にはイタリア出身ではない奏者もいます。アメリカ人もいますし、日本人も一人いますよ!私もイギリス生まれ、アメリカ育ちですからね。それでも、全体として見てみると、サンタ・チェチーリア管には実にイタリア的な意識と表現力が根付いています。面白いですよね。」

興味深いです。今回のツアー・プログラムは、それでもやや、イタリア色が弱いように感じましたが・・・

「今回のプログラムは、よくよく観察していただくと、イタリアとの接点が浮かび上がってきますよ。アルプス山脈はイタリアにも跨っていますし(《アルプス交響曲》)、ハンブルク生まれのブラームス(交響曲第2番)は明るい光が指すイタリアに魅せられて、何度もイタリアを訪れていました。ドヴォルザークのチェロ協奏曲では、“歌う”ことに優れたイタリアのオーケストラの長所を存分に楽しんでいただけます。そうそう、R.シュトラウスの《アルプス交響曲》では、ブルッフのヴァイオリン協奏曲が引用されている箇所があります。プログラム全体がゆるやかにつながっているでしょう?」

いつも目を輝かせ、色々な話をきかせてくれるマエストロ。疲れもみせず先ほど東京に無事到着しました↓↓


向かって右は名コンマスのカルロ Carlo Maria Parazzoliです♪前回の日本公演を率いていたのも彼でした。

明日11/7のサントリーホール公演、どうぞご期待ください!


ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団 2014年 11月 来日ツアー


指揮:アントニオ・パッパーノ
ヴァイオリン:諏訪内晶子(11/9,11,12)
チェロ:マリオ・ブルネロ(11/5,7,10)

■2014年11月5日(水) 19:00 京都/京都コンサートホール 【プログラムB】
【問】京都コンサートホール 075-711-3231/075-711-3090

■2014年11月7日(金) 19:00 東京/サントリーホール 【プログラムB】
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960

■2014年11月9日(日) 14:00 宮崎/メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) アイザックスターンホール 【プログラムA】
【問】公益財団法人 宮崎県立芸術劇場 0985-28-7766

■2014年11月10日(月) 18:45 名古屋/愛知県芸術劇場 コンサートホール 【プログラムB】
【問】テレビ愛知 事業部 052-243-8600

■2014年11月11日(火) 19:00 東京/サントリーホール 【プログラムA】
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960

■2014年11月12日(水) 19:00 東京/東京芸術劇場 【プログラムA】
【問】公益財団法人都民劇場 03-3572-4311


【プログラムA】
ロッシーニ: オペラ「セビーリャの理髪師」序曲
ブルッフ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26 (ヴァイオリン: 諏訪内晶子)
    * * *
R.シュトラウス: アルプス交響曲 op.64

【プログラムB】
ヴェルディ: オペラ「ルイザ・ミラー」序曲
ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 op.104 (チェロ: マリオ・ブルネロ)
    * * *
ブラームス: 交響曲第2番 ニ長調 op.73

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