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ピアノ ラドゥ・ルプーRadu Lupu

PROFILE


同世代中、もっとも影響力のある音楽家のひとりとして揺るぎない地位を確立しており、ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルト、シューマン、シューベルトの演奏に秀でた大家として定評がある。ヴァン・クライバーン国際コンクール(1966)、リーズ国際コンクール(1969)で優勝して以来、ソリストならびにリサイタル奏者として、欧米の音楽都市や主要な音楽祭からたびたび招かれてきた。1978年、ザルツブルク音楽祭にてヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビューして以来、同団とは頻繁に演奏を共にしている。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とも関係が深く、1986年にはリッカルド・ムーティの指揮でザルツブルク音楽祭のオープニング・コンサートで共演した。1972年、ダニエル・バレンボイム指揮クリーヴランド管弦楽団(ニューヨーク)、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団と共演し、アメリカへの本格的なデビューを果たした。その後すぐさま、ニューヨーク・フィルハーモニックとも共演。以来、アメリカのすべての主要オーケストラに客演している。
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、さらにロンドン、アメリカのあらゆる一流オーケストラとも演奏を重ねており、ザルツブルク音楽祭やルツェルン・フェスティバルはもとより、各地の著名な音楽祭からも定期的に招かれている。

  最近では、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ボストン交響楽団、シカゴ交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の公演で独奏を務めたほか、リサイタルでは、ライプツィヒ、フランクフルト、ミュンヘン、シュトゥットガルト、アムステルダム、ウィーン、ベルリンを周った。

  2015年/16年シーズンには、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団から招かれたほか、パリ、ベルリン、ウィーン、アムステルダム、ルツェルン・フェスティバルでリサイタルを行った。

  Deccaレーベルから20を超える録音を発表しており、代表的なものとして、ベートーヴェンの協奏曲全集(共演:ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団)、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲(共演:シモン・ゴールドベルク)、グリーグとシューマンの協奏曲、ドビュッシーとフランクのヴァイオリン・ソナタ集(共演:チョン・キョンファ)、多数のソロ・アルバム(ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、シューベルト)がある。1995年、『シューベルト:ピアノ・ソナタイ長調D.664、変ロ長調D.960』でグラミー賞を、『シューマン:子供の情景、クライスレリアーナ、フモレスケ』でエジソン賞をそれぞれ獲得(いずれも年間最優秀器楽録音部門)。このほかデュオでも、マレイ・ペライアとの2枚のアルバム(CBS)、ソプラノのバーバラ・ヘンドリックスとの2枚の『シューベルト:歌曲集』(EMI)、ダニエル・バレンボイムとの『シューベルト:4手のための作品集』(Teldec)などをリリースしている。

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 ルーマニア生まれ。6歳でリア・ブスイオチアヌのもとでピアノを始め、12歳の時、自作のみを集めたプログラムで初公演を行った。数年間、フロリカ・ムシチェスクとチェラ・デラブランチアのもとで学んだのち、1961年に奨学金を得てモスクワ音楽院に入学し、ガリーナ・エギャザロヴァ、ハインリヒ・ネイガウス、その息子スタニスラフ・ネイガウスに師事した。7年にわたるモスクワ音楽院での研鑽中、1967年にジョルジェ・エネスク国際コンクールで優勝。前述のとおり、その前後にはヴァン・クライバーン国際コンクールとリーズ国際コンクールの覇者ともなった。1989年と2006年に、イタリア批評家協会から名誉あるアッビアーティ賞を贈られた。2006年には、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ賞を授与されている。
 

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