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ヴァイオリン フランク・ペーター・ツィンマーマンFrank Peter Zimmermann

PROFILE


“ソリストを務めたドイツ人、フランク・ペーター・ツィンマーマンは、彼が多くの現代作曲家たちから引く手あまたのヴァイオリニストである理由を、またしても知らしめた。清らかで芳しい音色を響かせながら、この上なく演奏困難な作品を手の内にしてしまうのだ。”

The Telegraph(2015年12月10日)


“その表現のパレットには、ただただ魅了される。ツィンマーマンは、バルトークの第1楽章と第3楽章に、目もくらむような色とりどりの感情を託していった――荒々しく燃え盛った途端に、たちまち聴き手をぞっとさせ、あるいは魅惑し、不意にはにかんでみせる。そのテクニックを一言で表すなら、「非の打ちどころがない」。”

The Plain Dealer(2016年5月13日)



私心のない音楽性、めざましい才気、そして鋭敏な知性を誇るフランク・ペーター・ツィンマーマンは、同世代中、もっとも優れたヴァイオリン奏者のひとりとして広く認められている。30年以上にわたって世界最高峰の指揮者・オーケストラと共演を重ねてきた彼は、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、日本、南アメリカ、オーストラリアの名高いホールでたびたび演奏を行っている。

2017年/18年シーズンは、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(旧:ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)のアーティスト・イン・レジデンスを務める。同シーズンのハイライトとして、パリ、ドレスデン、ベルリン、マドリード、ザルツブルク音楽祭、エディンバラ音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でのトリオ・ツィンマーマンとしての演奏のほか、ダニエレ・ガッティ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とのアムステルダム、韓国、日本での共演が挙げられる。さらにマリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団からは、ヨーロッパでの小規模なツアーとニューヨークのカーネギー・ホールでの公演にソリストとして招かれている。ベルナルト・ハイティンク指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団との共演、ベルリン・バロック・ゾリステンとのヨーロッパ・ツアー、ダニエル・ハーディングが率いるパリ管弦楽団とスウェーデン放送交響楽団との共演も注目を集めている。中国では1週間にわたり、ロン・ユーの指揮で上海交響楽団、広州交響楽団、中国フィルハーモニー管弦楽団と共演し、北京国際音楽祭の開幕を飾る。
2016年/17年シーズンには、ヤクブ・フルシャ指揮ボストン交響楽団、ヤニック・ネゼ=セガン指揮バイエルン放送交響楽団、キリル・ペトレンコ指揮バイエルン州立管弦楽団、ユライ・ヴァルチュハおよびラファエル・パヤーレ指揮フィルハーモニア管弦楽団、アラン・ギルバート指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、同ニューヨーク・フィルハーモニック、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮ロシア・ドイツ音楽アカデミー、ユライ・ヴァルチュハ指揮フランス国立管弦楽団、ベルリン・バロック・ゾリステン、マンフレート・ホーネック指揮バンベルク交響楽団、ヤクブ・フルシャ指揮ウィーン交響楽団等と共演。

上述のトリオ・ツィンマーマンは、ヴィオラのアントワン・タメスティ、チェロのクリスティアン・ポルテラと共に結成した弦楽三重奏団であり、ヨーロッパの主要都市や国際音楽祭で演奏を重ねている。BISレーベルからリリースしたアルバム『ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 作品3、8、9』『モーツァルト:ディヴェルティメント K.563』『シューベルト:弦楽三重奏曲 D.471』は、いずれも数々の賞に輝いている。

現代作曲家たちから全幅の信頼を寄せられているツィンマーマンは、近年には2015年に、マグヌス・リンドベルイのヴァイオリン協奏曲第2番をヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に世界初演。のちに同曲を、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団(いずれも指揮はダニエル・ハーディング)、ニューヨーク・フィルハーモニック、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団(いずれも指揮はアラン・ギルバート)とも取り上げている。さらにツィンマーマンは、マティアス・ピンチャーのヴァイオリン協奏曲《en sourdine》(2003、共演:ペーテル・エトヴェシュ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)、グロマイヤー賞2009を受賞したブレット・ディーンのヴァイオリン協奏曲《The Lost Art of Letter Writing》(2007、共演:ディーン指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)、オーガスタ・リード・トーマスのヴァイオリン協奏曲第3番《Juggler in Paradise》(2009、共演:アンドレイ・ボレイコ指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団)の世界初演者でもある。

これまで、シエナのキジアーナ音楽院賞(1990)、ライン文化勲章(1994)、デュースブルク市音楽賞(2002)、ドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章(2008)、ハーナウ市パウル・ヒンデミット賞(2010)をはじめ、幾つもの賞や勲章を授与されている。

長年にわたり、Sony Classical、BIS、Ondine、Teldec Classics、ECM Recordsの各レーベルから多数の録音を発表。その収録曲目は、J.S.バッハからリゲティまでの主要なヴァイオリン協奏曲・独奏曲をほぼ網羅しており、アルバムの多くは世界各地で名誉ある賞に輝いている。
最新盤は、2016年にアラン・ギルバート指揮NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団との共演でBISレーベルに録音したショスタコーヴィチの2つのヴァイオリン協奏曲。2015年・2016年、アントワン・タメスティおよびバイエルン放送交響楽団室内管弦楽団との共演で、2枚の『モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全曲&協奏交響曲』をhänssler Classicからリリース。2014年には、イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の『ドヴォルザーク:交響曲・協奏曲全集』(Decca)の一環として、自身としては2度目となるドヴォルザークの協奏曲の録音を行った。2013年の『ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタ集』(BIS、共演:パーヴォ・ヤルヴィ指揮hr交響楽団、エンリコ・パーチェ)は、とりわけ高い評価を得ている。ジョナサン・ノット指揮シドニー交響楽団とは、ブレット・ディーンのヴァイオリン協奏曲《The Lost Art of Letter Writing》を録音している。
 

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1965年、ドイツのデュースブルク生まれ。5歳でヴァイオリンを始め、10歳でオーケストラと初共演を果たした。これまで、ヴァレリー・グラドフ、サシュコ・ガヴリーロフ、ヘルマン・クレバースに師事。

使用楽器は、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館(デュッセルドルフ)の財団“Kunst Im Landesbesitz”から貸与されている1711年製のストラディヴァリウス“レディ・インチクィン”。

CONCERTS

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

2017年11月20日 (月) 19:00 開演 (18:30 開場)

サントリーホール

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

2017年11月24日 (金) 19:00 開演 (18:00 開場)

フェスティバルホール

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