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パッパーノ&ロンドン響withユジャ・ワンが9月来日!── 先行発売が5/16(木)から始まります パッパーノ&ロンドン響withユジャ・ワンが9月来日!── 先行発売が5/16(木)から始まります

先日お伝えいたしましたが、英国最高にして世界屈指のオーケストラであるロンドン交響楽団が今秋9月に来日します。指揮はラトルの後を継いで首席指揮者となった、これまた現代最高の名指揮者の一人サー・アントニオ・パッパーノ。そしてソリストはピアノ界に燦然と輝くスター、ユジャ・ワンです。

カジモト・イープラス会員限定先行受付が5/16(木)から始まります。

©John Davis

[ロンドン交響楽団 指揮:サー・アントニオ・パッパーノ]
サー・アントニオ・パッパーノ指揮 ロンドン交響楽団 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

9月25日(水)19時 大阪 ザ・シンフォニーホール
9月26日(木)19時 東京 サントリーホール

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」op.9
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 ヘ短調 op.1
        (ピアノ:ユジャ・ワン)
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 op.78 「オルガン付き」
        (オルガン:リチャード・ゴーワーズ)

9月27日(金)19時 東京 サントリーホール

シマノフスキ:演奏会用序曲 op.12
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 へ短調 op.21
        (ピアノ:ユジャ・ワン)
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」

(9/25)
S¥32,000 A¥28,000 B¥23,000 C¥16,000 D¥10,000

(9/26、27)
S¥34,000 A¥29,000 B¥24,000 C¥17,000 D¥11,000

主催:KAJIMOTO
特別協賛:野村ホールディングス

カジモト・イープラス会員限定先行受付:
5/16(木)12時 ~ 5/19(日)18時
一般発売:
5/25(土)10時~

サー・アントニオ・パッパーノ指揮 ロンドン交響楽団 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

LSOが英国最高にして世界屈指のオーケストラであることは誰もがご存じの通り。これまでもC.デイヴィスやプレヴィン、アバド、ラトルらその折々のシェフをはじめ、現代きっての指揮者たちと来日して、数多の名演を繰り広げてきたのですから。

©Mark Allan

今秋9月にLSOと日本公演を行うのは、同月から首席指揮者となる名匠アントニオ・パッパーノ。その名の通りイタリア系ですが、ロンドンで生まれ育ち、2002年から今年6月まで英国の誇るロイヤル・オペラハウス(コヴェントガーデン王立歌劇場)の音楽監督を務めて、今や「サー」の称号も与えられました。
ロイヤル・オペラからLSOへ。
まさに今のパッパーノこそ、名実ともに音楽都市ロンドンを代表する音楽家です。

パッパーノは昨シーズンまでローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団──これまたイタリア最高の楽団の音楽監督として、交響作品演奏でも大きな成果を残してきました。このコンビは3度来日しましたが、それらの公演で披露したチャイコフスキーの「悲愴」交響曲、ブラームスの「第2交響曲」、レスピーギ「ローマの松」やR.シュトラウス「アルプス交響曲」などにおいて精確さとスケールの大きさを併せ持つ演奏を聴かせてくれ、(今回の公演曲目でもある)マーラー「巨人」では、その上に“歌”が幾重にも重なり充ちる“青春”を描いて感動的でした。それから、やはり今回の公演曲サン=サーンス「オルガン付」交響曲でもサンタ・チェチーリア管を指揮した録音がありますが、この曲にありがちな効果目当てではない、謙虚な祈りや高度で真摯な“技”を聴くことができます。

録音といえば、パッパーノは随分前からロンドン響といくつかのオペラ・・・例えばプッチーニの「3部作」などを発表していて、そこでの《ジャンニ・スキッキ》などを聴くと、オペラ指揮者ならではの歌の豊かさとともに、プッチーニの(マーラーを思わせるような)近代的なオーケストレーションをクリアに響かせ、聴き惚れたものです。
そして、近年になると「LSOライブ」やApple Musicにベートーヴェンやヴォーン=ウィリアムズの交響曲などをリリース、ここでもがっちりとしたベースラインの上に、LSOならではのバイタリティあふれる冴えたアンサンブルを乗せた凄い密度の濃さを感得することができます。パッパーノの優れたフォルム感覚と、コン・ブリオ、そして熱量高き “歌”の見事な結合。

ところで先にパッパーノのマーラーのことを書きましたが、LSO自体が、バーンスタインが指揮して以来、たくさんの指揮者がこの作曲家の交響曲を振ってきたこともあり、欧米でも屈指のマーラー・オーケストラのひとつと言ってもいいのではないでしょうか?来日公演でもアバド、T.トーマス、ゲルギエフ、ラトルらのシェフのほか、ブーレーズやハーディング、そしてハイティンクらがマーラーの交響曲をそれぞれの流儀でLSOと披露してきました。パッパーノもまたその系譜に連なり、かつてローマのオーケストラで指揮したとき以上のマーラーとなるのでは?と期待です。
それから、シマノフスキの「演奏会用序曲」というのも、滅多に実演では聴かれない曲ですが、初めて聴いた方は「あれ?これはR.シュトラウスの曲じゃないの?」と思われるかも。それくらい豪華絢爛なモダンなオーケストレーションが施された佳曲です。ショパンの同国の後輩、専らピアノ曲で有名なシマノフスキにこんな面があろうとは。

©Julia Wesely

そして「錦上花を添える」とはこのことを言うのでしょう。ソリストはパッパーノとも親しい、輝けるピアノ界の大スター、ユジャ・ワン。彼女の音楽的器量、野性的な情熱、それを確かな音にする超絶的技術によって、ショパンとラフマニノフという、ピアノに人生を懸けた大作曲家の青春時代のロマン、そして覇気を描く協奏曲も絶対聴き逃せません。

LSOの秋の公演、どうぞご期待ください!

サー・アントニオ・パッパーノ指揮 ロンドン交響楽団 2024 – KAJIMOTO(kajimotomusic.com)

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