©Andrej Grilc
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ARTIST
CHAMBER MUSIC

Daniel Ottensamer
The Clarinet Trio Anthology

ダニエル・オッテンザマー
クラリネット・トリオ・アンソロジー

ダニエル・オッテンザマー(ウィーン・フィル首席クラリネット奏者)、シュテファン・コンツ(ベルリン・フィル チェロ奏者)、クリストフ・トラクスラー(ピアノ)という幼なじみのオーストリア人アーティスト3人が、壮大で画期的なプロジェクトに取り組む――それが、あらゆる時代に書かれたクラリネット、チェロ、ピアノのための作品を網羅的に取り上げる「クラリネット・トリオ・アンソロジー」だ。

このクラリネット、チェロ、ピアノという楽器編成は多くの名作曲家が取り上げてきた歴史があり、ベートーヴェン、ブラームスに始まり、ブルッフ、フォーレ、グリンカ、ツェムリンスキー、ロータらの作品の中にはこの編成による隠れていた宝物のような曲も。今回3人が集めたコレクションの中には、ツェムリンスキーの作品に触発され、彼の弟子で義兄弟でもあったシェーンベルクが残した16小節のフラグメントもあり、それが世界初録音された。

この意欲作「クラリネット・トリオ・アンソロジー」は7枚組のCDとして録音され、2022年にデッカからリリース。3人はこの収録曲の中から、選りすぐりの作品を携えて世界各地でツアーを展開している。

2023年には、日本、韓国、中国、台湾を巡る全12公演のアジア・ツアーを成功させ、今回はトリオとして2度目の来日となる。

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theclarinettrioanthology.com
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@theclarinettrioanthology
Universal Music
The Clarinet Trio Anthology
Artist Page
Daniel Ottensamer

JAPAN TOUR 2025

2025年6月26日(木) 19:00
兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院 小ホール
[プログラム A]

2025年6月27日(金)19:00
神奈川県立音楽堂
[プログラム C]

2025年6月28日(土)14:00
杉並公会堂(東京)
[プログラム B]

2025年6月29日(日)15:00
バロックザール(京都)
[プログラム B]

2025年7月3日(木)19:00
住友生命いずみホール(大阪)
[プログラム D] 
◆ 大阪フィルハーモニー交響楽団との共演 ◆

2025年7月4日(金)19:00
王子ホール(東京)
[プログラム A]


[プログラム A]

フォーレ: 三重奏曲 ニ短調 op.120
Gabriel Fauré: Trio in D minor op.120

ロータ: クラリネット三重奏曲
Nino Rota: Clarinet Trio

タネジ: コルテージュ・フォー・クリス
Mark-Anthony Turnage: Cortège for Chris

ベートーヴェン: 三重奏曲 変ホ長調 op.38(七重奏曲 作品20による)
Beethoven: Trio in E-flat major op.38 (after the Septet op.20)


[プログラム B]

ファランク: クラリネット三重奏曲 変ホ長調 op.44
Louise Farrenc: Clarinet Trio in E-flat major op.44

ブルッフ: 8つの小品 op.83から
Bruch: Excerpt from 8 Pieces for Clarinet, Cello and Piano op.83

チェルハ: 5つの小品 から
Friedrich Cerha: Excerpt from 5 Pieces for Clarinet, Cello and Piano

ブラームス: クラリネット三重奏曲 イ短調 op.114
Brahms: Clarinet Trio in A minor op.114

[プログラム C]

ベートーヴェン: 三重奏曲 第4番 変ロ長調「街の歌」 op.11
Beethoven: Trio No.4 in B-flat major op.11 “Gassenhauer”

ペルト: モーツァルト・アダージョ
Arvo Pärt: Mozart Adagio

ムチンスキ: 幻想的三重奏曲 op.26
Robert Muczynski: Fantasy Trio op.26

ファランク: クラリネット三重奏曲 変ホ長調 op.44
Louise Farrenc: Clarinet Trio in E-flat major op.44

ヴィトマン: 夜の小品
Jörg Widmann: Nachtstück

ベーラ・コレーニ: ホラ
Béla Korény: Hora

[プログラム D]
《大阪フィルハーモニー交響楽団との共演》

モーツァルト: 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 序曲
Mozart: Don Giovanni, K. 527: Overture

モーツアルト: 協奏交響曲 変ホ長調 K.364
Mozart: Sinfonia concertante, K. 364
ヴァイオリン/崔文洙(大阪フィル ソロ・コンサートマスター)
クラリネット/ダニエル・オッテンザマー ※ヴィオラ・パートを演奏

ベートーヴェン: 三重協奏曲 ハ長調 作品56
Beethoven: Triple Concerto for Violin, Cello and Piano in C Major, Op. 56
クラリネット/ダニエル・オッテンザマー ※ヴァイオリン・パートを演奏
チェロ/シュテファン・コンツ
ピアノ/クリストフ・トラクスラー

Daniel Ottensamer, Stephan Koncz, Christoph Traxler – The Clarinet Trio Anthology (official trailer)

J. Brahms, Clarinet Trio in a minor, Op.114

DISCOGRAPHY

DANIEL OTTENSAMER, clarinet
ダニエル・オッテンザマー(クラリネット)

ニールセン国際コンクールなどで多くの受賞を経て、2009年からウィーン国立歌劇場管弦楽団、2012年からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者。ソリストとして、マゼール、ドゥダメル、ネルソンスらの指揮のもと、ウィーン・フィルやN響などと共演。2021年にはM.ホーネック指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、ソリストとしてザルツブルク音楽祭へのデビューを飾った。室内楽でもバレンボイム、R.カプソン、マイスキー、ハーゲン・クァルテットらと共演。アンサンブル“フィルハーモニクス”の創設メンバーとして精力的に活動している。録音も多く、ソロではモーツァルトとフランセのクラリネット協奏曲をソニー・クラシカルからリリース。“フィルハーモニクス”ではドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでいる。2023年には、A.フィッシャー指揮ウィーン・フィルとの共演でニールセンのクラリネット協奏曲をソニーからリリースした。
2024/25年シーズンから、大阪フィルハーモニー交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスを務めている。

STEPHAN KONCZ, cello
シュテファン・コンツ(チェロ)

ウィーン・フィルに在籍した後、2010年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に所属。ソリスト、室内楽奏者、作・編曲家、指揮者として活躍。フィルハーモニア管弦楽団、ミュンヘン放送管弦楽団、ミュンヘン交響楽団、室内楽では、カヴァコス、バティアシュヴィリ、ヤンセン、タメスティ、G.カプソン、フィンリー、ハンプソン、ブッフビンダー、パユらと共演している。アンサンブル“フィルハーモニクス”、“ベルリン・フィル12人のチェリストたち”、“Made in Berlin”メンバー。 作・編曲作品の多くが主要オーケストラ、著名アーティストに演奏されている。

CHRISTOPH TRAXLER, piano
クリストフ・トラクスラー(ピアノ)

ソリスト、室内楽奏者、指導者として活躍し、各国の主要ホールで演奏。多様な演奏スタイルと情熱的な演奏に定評がある。これまでに、M.ホーネック、ヴラダー、M.バレンボイム、ハンプソンなどと共演し、ヴェルビエ音楽祭、グシュタード・メニューイン・フェスティバル、ラインガウ音楽祭に登場。アンサンブル“フィルハーモニクス”のメンバーで、ウィーン・フィルの演奏にも定期的に参加している。2022年から、ウィーン国立音楽大学教授。