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2020/06/30 | KAJIMOTO音楽日記

●小菅優 ピアノ・リサイタル シリーズ Four Elements いよいよ最終回!


小菅優が4年にわたって続けてきた、世界を構成する4元素をテーマとする
ピアノ・リサイタル・シリーズ、 “Four Elements”。
「火」「水」「風」に続き、いよいよ今秋の「大地」で最終回を迎えます。
どうぞ期待ください。




[小菅優 ピアノ・リサイタル Four Elements Vol.4 "Earth"(大地)]
11月27日(金)19時 東京オペラシティ コンサートホール

ベートーヴェン: バレエ「森の乙女」のロシア舞曲の主題による変奏曲 WoO71
シューベルト:幻想曲 ハ長調 op.15, D760 「さすらい人」
ヤナーチェク: ピアノ・ソナタ 「1905年10月1日・街頭にて」」
藤倉 大: Akiko‘s Diary
ショパン: ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58

(全席指定)一般¥5,000 学生¥2,000
チケット好評発売中!
http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=794

*皆様に安心してご来場頂くために、当公演では新型コロナウイルス感染症に対しての感染予防、
拡散防止に最新の注意を払い、様々な対応策を講じた上で公演を実施いたします。

*カジモト・イープラスのオペレーターによる受付は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による「緊急事態宣言」発令に伴い、当面の間対応を休止とさせていただいておりましたが、
電話受付業務を、6/1(月)より再開しております。ただし、オペレーターの制限による席間隔の拡大等、
感染防止対策を実施しての運営となりますため、お電話がつながりにくい状況が見込まれます。

予めご理解賜りますようお願い申し上げます。


小菅優からのメッセージ

「今、私たちはパンデミックという危機に苛まれ、人類が試されていると思わざるを得ない日々が続いています。しかし実際のところ、このような試練を受けている人間は、より一緒に力を合わせないといけないはずなのに、差別や格差などの問題が逆に露わになってきてしまっています。
 歴史を振り返り、今気づくことから学ぶことが沢山あるのにも関わらず。そして、音楽家でいることの意味について、社会の中での音楽の存在について、今だからこそ考えさせられています。生きていくために直接必要なものではなくても、心が動かされること、感動することは、人間が共に生きていくために欠かせないことだと信じています。

2017年から始めたFour Elementsは今年最終回を迎えます。今まで、生命にかかせない「水」や「火」、
そして魂などの見えないものに焦点をあてた「風」をテーマにプログラミングをしていきましたが、これらはどんどん人間そのものに近づいています。今回の「大地」は、森、緑のような「生」を感じる作品、土にかえるとも言う「死」、そして人それぞれの原点を形作ったかけがえのない故郷をもとに、ピアノ音楽の骨格ともいえる作品の数々をお聴きいただきたいと思います。

 今年生誕250年を迎えたベートーヴェンの抒情的で優美な「『森の乙女』による変奏曲」は、ベートーヴェンと同世代の音楽家ヴラニッツキーのバレエ「森の乙女」のシンプルで美しいテーマに基づいています。

そしてシューベルトの有名な「さすらい人幻想曲」。オーストリアの牧歌的な美しい風景をよく散歩したであろうシューベルトのこの作品は、一見決然としていて生き生きとしていますが、19世紀前半において世間から切り離され、常に故郷を探し求め、さまよい続ける人間の孤独感、終生幸福をつかめなかったシューベルトの悲劇も感じます。

ヤナーチェクのソナタ「1905年10月1日の街角で」には歴史的な背景があります。これはハプスブルク家の君主制に対しての民俗復興運動の中、殺されてしまったチェコ人の若い青年への追憶のために書かれた作品なのです。「予感」と「死」という2つの楽章に分かれていて、その残酷な悲劇への思いがドラマチックに語られます。

広島の原爆による放射線の余波によって命を落とした19歳の少女の日記を音楽で綴った藤倉大さんの「明子の日記」は、悲しい背景があっても、ただセンチメンタルにならず、
この少女の純粋さかのように美しく、でも心に突き刺さるような大さんならではの素晴らしい音楽です。

そして最後に演奏するショパンの集大成とも言える3番のソナタでは、故郷を離れ、ついに死が訪れるまでそこに帰ることのなかった彼の心情、メランコリーや憧れが語られた後、最後にまぶしい希望の光が射します・・・

この4年間、私にとってFour Elements(水、火、風、土)から連想させられる美しさや残酷さは、人生そのものを反映しているように感じました。今改めて、このプロジェクトを始動するときに引用した、エンペドクレスの「四元素は「愛(ピリア」」によってひとつの宇宙となり、「憎(ネイコス)」によって離散する、それらはすべて――過去、現在、未来――の源である」という言葉を思い出します。この宇宙を保つためには、「憎」ではなく、私たち人間一人一人が「愛」を齎さないといけない。そうすれば、絶対に希望があるはずだと信じられるのです。」


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