Photo by Kaori Nishida
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ARTIST
CONDUCTOR

Jonathan Nott

ジョナサン・ノット

1962年イギリス生まれ。指揮者ジョナサン・ノットは、シューベルト、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチから、時代の最先端を行く現代作品に至るまで、幅広いオーケストラ音楽のレパートリーを誇る。そこから引き出される霊感に富んだプログラミングと、並外れたカリスマ性によって、世界最高水準の音楽的・人間的な体験を人びとと分かち合っている。

ノットの指揮に接すると、私たちはその類まれな才能に触れることになる。彼は演奏者も聴衆も自身の旅へといざなう――そのとき、相反しているように見える種々の世界が、深い感情と知的な沈思へと変質していく。

ノットは、フランクフルトとヴィースバーデンの歌劇場で指揮者としてのキャリアを歩みはじめ、この時期にワーグナーの《ニーベルングの指環》全曲を含む、あらゆる主要なオペラ作品を指揮した。

力強く明晰なマーラー演奏に定評があり、2014年にスイス・ロマンド管弦楽団から招かれ、交響曲第7番を指揮。この公演の成功をきっかけに、2017年1月、同団の音楽監督/芸術監督に任命された。並行して、2012年から東京交響楽団の音楽監督も務めている。

教育活動にも熱心で、とりわけユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー管弦楽団とグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団との活動に長きにわたり力を注ぎ、若き音楽家たちをインスパイアしている。

ほぼ全ての名高い現代音楽オーケストラおよびアンサンブルと共演しており、ジェルジ・リゲティ、ルチアーノ・ベリオ、ピエール・ブーレーズ、ヘルムート・ラッヘンマン、カールハインツ・シュトックハウゼンら、現代屈指の作曲家たちはもとより、自身と同世代の作曲家たちからも信頼を寄せられてきた。

さらに、オペラへの深い造詣は、このジャンルに、的確で極めて感動的な演奏スタイルをもたらしてきた。その気高いアプローチは、聴衆の心に消えることのない鮮烈な印象を残す。

ノットが誇る膨大で多彩なディスコグラフィには、これまで数々の名誉ある賞が贈られている。代表的な録音として、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との『リゲティ:管弦楽作品全集』、バンベルク交響楽団との『シューベルト:交響曲全集』・『マーラー:交響曲全集』、ヨナス・カウフマンが歌い、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演した『マーラー:大地の歌』が挙げられる。

OSR
Jonathan Nott
TSO
Jonathan Nott

Mahler – Symphonie N° 5 | Jonathan Nott, Orchestre de la Suisse Romande

ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88 4楽章|録画映像指揮の舞台裏

OSR – Beethoven | Symphonie N°9 avec chœur final sur « L’Ode à la joie » | Jonathan Nott

OSR – Moussorgski | Une nuit sur le mont Chauve | Jonathan Nott

DISCOGRAPHY