AKIE AMOU
Poesie und Lied

天羽 明惠
ドイツ歌曲シリーズ vol.3

天羽明惠 ドイツ歌曲シリーズ 
(うた)が歌となるとき 
Vol.3「色彩」

ドイツ歌曲の音楽と言葉の美しさを探求するシリーズ


TICKET

一般発売
2024年7月14日(日)10:00

天羽明惠が描く「言葉と歌」の世界

ドイツ・リート(歌曲)は、奥の深い音楽ジャンルである。言葉・音楽・声が渾然一体となっているために、そのすべてを掘り下げることが可能だからだ。作曲家たちは作品を、詩から霊感を受けて書いた。霊感などと言うと、興の赴くままに筆を走らせたかのように聞こえるが、実際には詩全体のコンテクストや、個々の言葉に細心の注意を払い、小宇宙とも呼べる世界を作り上げている。歌手たちは、言葉の意味や、作曲家が和声やモチーフに託した意図を声に乗せるが、優れたリートの演奏では、詩と楽譜の読解力、声による深い感情表現が不可欠となる。しかしそれだからこそ、すべての要素が合致した時には、深い感動が得られる。

天羽明惠が満を期して臨むのは、この「言葉と歌」の世界を、独自の解釈で音にすることである。円熟期にある彼女が、自らのプロデュースで描くリートとは、どんな色合いを放つだろうか。その際天羽は、独墺で活躍し、実績を積んできた友人たちを、共演者として招待する。これにより舞台は、音楽家たちが互いに触発し合う対話の場へと発展するのである。これまでにない新基軸であると同時に、一流の歌い手たちが腕を競い合うという意味でも、期待を抱かされるシリーズである。

城所孝吉(音楽評論)

天羽 明惠(ソプラノ)
Akie Amou, Soprano

リリックな声で魅了し、内外で高い評価を得ているソプラノ歌手。1995年第6回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。同年、新人の登竜門として知られるラインスベルク音楽祭で、《ナクソス島のアリアドネ》のツェルビネッタをクリスティアン・ティーレマンの指揮で歌い欧州デビュー。ソニア・ノルウェー女王記念第3回国際音楽コンクールに優勝。その後、ドイツを拠点として、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなど、ヨーロッパ各地の歌劇場や音楽祭のオペラなど数多く出演。国内でも、新国立劇場、サントリーホール・ホールオペラや、主要オーケストラの定期公演にソリストとして出演している。サントリーホール・オペラアカデミーのコーチング・ファカルティとして若手の指導にも力を入れている。ロッシーニ協会運営委員。

澤武 紀行(テノール)
Noriyuki Sawabu, Tenor

 歌劇《後宮からの逃走》のベルモンテ役でヨーロッパ・オペラデビュー後、ベルリン国立歌劇場、ルーマニア国立歌劇場、ブラウンシュヴァイク国立劇場、リンツ州立歌劇場、ヴッパタール劇場、ハレ歌劇場、フォアポンメルン州立劇場(テノール・ソリスト専属歌手契約)ハンガリー・オペレッタ劇場キュンストラーハウスのヨーロッパツアーなど、欧州の名門歌劇場や音楽祭への出演に抜擢されるなど、日本とドイツを拠点に活動を展開している。バロックから近現代作品まで、コミカルな役からシリアスな役までと、幅広いレパートリーを持つ。特に、アジリタ技巧や、ドイツ語を駆使した世界初演の近現代作品への歌唱・アプローチには、指揮者や演出家からの信頼も厚い。現在、富山銀行オフィシャルパートナー、KNBラジオ『夢見るクラシック』ナビゲーター、氷見第九総監督、氷見市国際芸術文化交流大使、富山県警察交通安全うたごえ大使、いみずPR大使を務める。

ジークムント・イェルセット(ピアノ)
Sigmund Hjelset, Piano

 ノルウェーを代表する歌曲伴奏者。ベルゲンで教育を受けた後、ロンドン王立音楽院で学ぶ。ソロ・ピアニストとして様々な音楽賞を受賞後、ボストンのニューイングランド音楽院でレナード・シュアに師事。キャリアの初期より歌曲伴奏に関心を示し、この分野で国際的な活動を展開。アムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィグモアホール、ベルリン・コンツェルトハウス、ベルゲン音楽祭などでリサイタルの伴奏を務めている。
 ノルウェーのバリトン、ペール・ヴォレスタードとは、シューベルト、シューマン、ヴォルフなどの歌曲CDをSIMAX Classicsよりリリース。またグリーグ、シンディング、ニーストレム、トヴェイトなど、ノルウェーおよびスカンジナヴィアの作曲家の作品も数多く録音し、北欧音楽の普及に努めている。天羽明惠とは、1995年より定期的にリサイタルで共演。
 ノルウェー音楽アカデミーでは、歌曲伴奏の教授として後進の指導にも当たった。また、ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽院、ワイマール・リスト・アカデミーでもマスタークラスを行っている。2004年には、ノルウェー・グリーグ賞を受賞。