ALEXANDRE
KANTOROW
PIANO RECITAL 2024

アレクサンドル・カントロフ
ピアノ・リサイタル 2024

Pianist

ALEXANDRE KANTOROW

©Sasha Gusov

DATE

2024.11.30sat.
19:00

2024年11月30日(土) 19:00 開演(18:30 開場)

PROGRAM

ブラームス
ラプソディ ロ短調 op.79-1
リスト
超絶技巧練習曲集S.139から 第12番「雪あらし」
リスト
巡礼の年第1年「スイス」S.160から「オーベルマンの谷」
バルトーク
ラプソディ op.1 Sz.26
ラフマニノフ
ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 op.28
J.S.バッハ(ブラームス編)
シャコンヌ BWV1004

TICKET

  • S ¥7,000
  • A ¥6,000
  • B ¥5,000

主催 : KAJIMOTO

TICKET

カジモト・イープラス会員限定先行受付
2024年6月27日(木)12:00〜6月30日(日)18:00

一般発売
2024年7月6日(土)10:00

※未就学児入場不可

アレクサンドル・カントロフは生身の音楽である。

 アレクサンドル・カントロフは生身の音楽である。ピアノに触れれば、たちまちそれは起こる。ピアノを弾くとか、作品を演奏するのではない。そのまま音楽として生まれるのだ。
 ただならぬ気配がある。昏く、研ぎ澄まされ、冷徹で、ひどく熱い。その生々しい感触を、あえて言葉にするなら、創造の焔に触れる畏怖と驚異を覚えるというのに近い。人間の内奥には、まだそのような凄絶な情熱が潜んでいるのだ。
 異様に冴えている。ブラームス、リスト、バルトーク、ラフマニノフ、そしてもちろんバッハも、みな狂おしいほどの天才だ。創造の瞬間には、ほとんど神がかってみえる。しかしそれでも彼らは人間で、だから慄然とする感情が鮮やかに伝わってくる。カントロフもそのように、緊迫した切実さで音楽の瞬間をぎりぎり生きぬく。迸る野生の獰猛さも神秘的な優美さも包むように。
 ひたすら仕上がりに向かうのではなく、生成の不安定な揺らぎに身を賭している。生命は綱渡りだ。いたく切実で真率である。魔法はいつも立ち起こるものではないとしても、カントロフには挑みの覚悟がある、いつでも剥き身の人間として臨むだけの。
 天性の若き音楽家がしばしの休養を経て帰ってくる。チャイコフスキー・コンクール優勝から間断なく演奏会を続けるなか、なにより静けさと余白を求めていたのは彼自身であるはずだ。再会のプログラムは、3枚の独奏アルバムにも鏤めたレパートリーが中心で、ベストの得意曲を織り成したものとみられる。清新な息を吹き込まれ、種々の愛奏曲はなおも鮮烈に打ち震える生命を歌い上げることだろう。

青澤 隆明(音楽評論家)

SCHEDULE

2024 11.27 wed.

[プログラムB]

2024 11.30 sat.

[プログラムA]

2024 12.1 sun.

[プログラムA]

PROGRAMA

ブラームス
ラプソディ ロ短調 op.79-1
リスト
超絶技巧練習曲集S.139から 第12番「雪あらし」
リスト
巡礼の年第1年「スイス」S.160から「オーベルマンの谷」
バルトーク
ラプソディ op.1 Sz.26
ラフマニノフ
ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 op.28
J.S.バッハ(ブラームス編)
シャコンヌ BWV1004

PROGRAMB

リスト
巡礼の年第1年「スイス」S.160から「オーベルマンの谷」
メトネル
ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 op.5
ラフマニノフ
ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 op.28
J.S.バッハ(ブラームス編)
シャコンヌ BWV1004

Alexandre Kantorow plays Brahms (Bartók & Liszt)