RYUKYU
SYMPHONY
ORCHESTRA

沖縄復帰50周年記念
琉球交響楽団 大阪特別公演

Conductor:

NAOTO OTOMO

©Rikimaru Hotta

DATE

2022.6.5sun.
15:00

2022年6月5日(日) 15:00 開演(14:00 開場)

PROGRAM

ブラームス
大学祝典序曲 op.80
チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
(ピアノ:清水 和音)
萩森英明
「沖縄交響歳時記」

TICKET

  • 全席指定 S¥6,000
  • A¥5,000
  • B¥4,000

主催:吉本興業
企画制作:LIVE FORWARD
協力:ザ・シンフォニーホール/KAJIMOTO/キョードー

大友直人と琉球交響楽団

この関係は、NHK交響楽団で首席トランペット奏者を務めた祖堅方正が1990年ら沖縄県立芸術大学の教授に就任し、郷里で教鞭をとることになったことから始まる。1994年、大友が同大学のオーケストラを指揮した時、祖堅が「地元に音楽的なインフラを整えたい」という思いを伝え、大友も大いに共感した。
当時、若く才能のある人たちを育てても、卒業後は沖縄でプロとして活動するための受け皿がなく、彼らは他の都道府県に出ていかざるを得なかったのだ。
しかし、なぜオーケストラなのか。オーケストラとは単純にクラシックの名曲を演奏する音楽家の集団ではなく、それぞれに独立した活動を行うこともある優秀な音楽家たちが集まる場であり、その場があれば、音楽を通した教育、あらゆるアンサンブル演奏、ジャンルに関わらない地域の様々な音楽活動の実現が可能になる。これは若手音楽家の救済のみならず、長期的に社会に寄与する施策といえる。
2000年、琉球交響楽団設立準備委員会が発足、翌年に産声を上げた。大友はミュージックアドバイザーとして招かれ(2016年から音楽監督)、年2回の定期演奏会でタクトを振る常任指揮者に就任。団員8名からスタートし、現在40名が在籍する。沖縄本島以外にも離島での公演、音楽教室や学校での指導、自主企画など年間約80公演を数えるまでに成長を遂げた。

大友直人(指揮) Naoto Otomo

桐朋学園在学中に22才でNHK交響楽団を指揮してデビュー以来、日本の音楽界をリードし続けている日本を代表する指揮者のひとり。これまでに日本フィル正指揮者、大阪フィル専属指揮者、東京交響楽団常任指揮者、京都市交響楽団常任指揮者、群馬交響楽団音楽監督を歴任。現在東京交響楽団名誉客演指揮者、京都市交響楽団桂冠指揮者、琉球交響楽団音楽監督、高崎芸術劇場芸術監督。国外においてはロイヤルストックホルム管弦楽団、フランス国立ロレーヌ管弦楽団、オーケストラカンヌ、オーケストラトスカーナ、プッチーニフェスティバルオーケストラ、ルーマニア国立放送交響楽団、インディアナポリス響、コロラド響に等に度々招かれており、ハワイ響には旧ホノルル響時代から20年以上にわたり定期的に招かれている。またフィルハーモニア管弦楽団の日本ツアーの指揮者も務めた。また、東京文化会館の初代音楽監督として東京音楽コンクールの基盤を築いたほか、数々の自主制作の企画を成功に導いた。毎年夏に横浜で開催される国際音楽セミナーMMCJを2001年に指揮者のアラン・ギルバートとスタートさせ、共に創立音楽監督を務めるなど教育活動にも余念がない。幅広いレパートリーでも知られ、その中でも日本を代表する邦人作曲家作品の初演やジェームス・マクミラン作品及びジョン・アダムスのオペラ日本初演等は代表的に挙げられる。小澤征爾、森正、秋山和慶、尾高忠明、岡部守弘らに学ぶ。NHK交響楽団指揮研究員時代にはW・サヴァリッシュ、G・ヴァント、F・ライトナー、H・ブロムシュテット、H・シュタインらに学び、タングルウッドミュージックセンターではL・バーンスタイン、A・プレヴィン、I・マルケヴィチからも指導を受けた。
大阪芸術大学教授。京都市立芸術大学、洗足学園大学各客員教授。

清水和音(ピアノ) Kazune Shimizu

ジュネーブ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。1982年、デビュー・リサイタルを開き、高い評価を得た。
1983年、第9回日本ショパン協会賞を受賞。同年「プラハの春音楽祭」にて、プラハ室内管と共演。この成功により1984年、ブラティスラヴァ音楽祭のオープニングでスロヴァキア・フィルのソリストとして招待された。また同年、ミュンヘンのヘラクレス・ザールでデビュー・リサイタルを行った。ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン交響楽団、ジャナンドレア・ノセダ指揮キーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、アシュケナージ指揮シドニー交響楽団などと共演を重ね、国内外で広く活躍。室内楽の分野でも活躍し、共演者から厚い信頼を得ている。1995年秋から2年にわたって行われた、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会は、その完成度を新聞紙上で高く評価され、ライヴ録音がリリースされている。これまでにソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多数のCDをリリースしており、各誌で絶賛されている。2011年には、デビュー30周年を記念して、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番~第4番とパガニーニの主題による狂詩曲の全5曲を一度に演奏するという快挙を成し遂げた。2014年から2018年の5年間では春秋・年2回のリサイタル・シリーズ「清水和音ピアノ主義」を開催。スカルラッティとバッハに始まり、古典派からロマン派を中心に20世紀のピアノ曲まで、幅広いレパートリーで聴衆を魅了した。デビュー35周年を迎えた2016年5月には、バッティストーニの指揮で、ブラームスのピアノ協奏曲第1番及び第2番を熱演。同年4月からは、年6回の室内楽シリーズ「芸劇ブランチコンサート」を開始するなど精力的な活動を続けている。
桐朋学園大学・大学院教授。

特定非営利活動法人琉球交響楽団
Ryukyu Symphony Orchestra

2001年 3 月沖縄コンベンションセンターにて「琉球交響楽団設立コンサート」を開催。定期演奏会の他、小 ・中 ・高等学校での音楽鑑賞会、第三回、第四回世界のウチナーンチュ大会、沖縄本土復帰30周年、40周年、第46回米州開発銀行( IDB )総会など、政府や沖縄県からの依頼演奏も多数行っている。また、より身近にクラシック音楽を楽しんでいただくために、2015 年より「 0 歳児からのコンサート」「オーケストラで紡ぐ沖縄民話絵本の読み聞かせ」を開催し、好評のシリーズとなっている。 2017 年には平成 29 年度全国共同制作プロジェクトプッチーニ歌劇「トスカ」沖縄公演において、管弦楽演奏を務め好評を博した。2021年 3 月に創立 20 周年を迎え、6月21日にはサントリーホールにて初めての東京公演を開催。聴衆とのふれあいを大切に、県民に親しみ愛され、国際色豊かな沖縄県の顔となる交響楽団を目指し活動している。