SHIGENORI KUDO
AND
YOUNG PRODIGIES
工藤重典と世界で活躍する若き音楽家たち
〈モーツァルト フルート四重奏曲全曲演奏会〉
DATE
2020.6.5fri.
19:00
2020年6月5日(金) 19:00 開演(18:00 開場)
VENUE
大阪/ザ・シンフォニーホール
PROGRAM
- モーツァルト
- フルート四重奏曲第4番 イ長調 K.298
- モーツァルト
- フルート四重奏曲第2番 ト長調 K.285a
- モーツァルト
- フルート四重奏曲第3番 ハ長調 K.285b
- モーツァルト
- フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285
- モーツァルト
- ディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334
TICKET
- 全指定席¥5,000
昨夏の終わり、KAJIMOTO主催による「サマーエンドパーティー」が行われた。そこに集まった300人程の人たちは、トークあり演奏あり、また音楽家やプロデューサーたちの楽しい普段着の話ありで大いに盛り上がっていた。普段見ることのない光景の中、これほど音楽を身近に感じたことはないだろう。そこで起きることは、参加者全員の閃きである。感性豊かな人々が心から、演奏、そして、おしゃべりを楽しんでいた。そんな中、私も例に漏れず、若い人たちとの共演が実現したのだ。ヴァイオリンは綺羅星の如く大活躍している辻彩奈、ヴィオラは多くの賞を取り各地でひっぱりだこの田原綾子、そしてチェロはミュンヘン国際コンクール入賞の実力を誇る横坂源である。この若者たちとの未知なる音楽的会話に興味を持ちつつも、一体どんな議論、討論が始まるのか…と思いきや、なんと!清々しく溌剌(はつらつ)としたワクワクするモーツァルトになったのだ!私も長く演奏活動を行っているが、この経験はしばらくなかったもの。実にそれは、私の恩師であるJ.P.ランパルがパリでモーツァルトのフルート四重奏を、ヴァイオリンのレジス・パスキエ、ヴィオラのブルーノ・パスキエらと演奏していたのと重なったのだ。あとで話を聞くと、偶然にも辻さんの師はレジスあり、田原さんの師はブルーノであり、横坂さんの師は、フランスで活躍しているジャン=ギアン・ケラスということになると、何か遺伝子的な繋がりを感じてしまい、「ああ、だからか…」と思ってしまったのだ。そんな素敵な遺伝子を受け継いだ若者たちとの共演を、大阪の皆さんには心から楽しんでもらいたい!
工藤重典