ORCHESTRE
DE LA SUISSE
ROMANDE

ジョナサン・ノット指揮
スイス・ロマンド管弦楽団
来日公演 2019

Music Director, Conductor:

JONATHAN NOTT

DATE

2019.4.9tue.
19:00

2019年4月9日(火) 19:00 開演(18:30 開場)

PROGRAM

ドビュッシー
遊戯
ドビュッシー
ピアノと管弦楽のための幻想曲
(ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
ストラヴィンスキー
3楽章の交響曲
デュカス
交響詩「魔法使いの弟子」

TICKET

  • S¥15,000
  • A¥11,000
  • B¥8,000
  • C¥6,000
  • D¥4,000
  • プラチナ券¥20,000

主催 : KAJIMOTO
協力 : ワーナーミュージック/キングインターナショナル/
公益財団法人 東京交響楽団

DATE

2019.4.14sun.
14:00

2019年4月14日(日) 14:00 開演(13:30 開場)

PROGRAM

メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
(ヴァイオリン:辻彩奈)
マーラー
交響曲第6番 イ短調「悲劇的」

TICKET

  • S¥14,000
  • A¥11,000
  • B¥8,000
  • C¥6,000

主催 : KAJIMOTO/ABCテレビ
協力 : ザ・シンフォニーホール/ワーナーミュージック/
キングインターナショナル

OSR – Clip Jonathan Nott / Prem1er Siècle / Saison 2018-2019

設立100周年を迎えるスイス・ロマンド管弦楽団
音楽監督ノットと作り上げる精緻な色彩

ジョナサン・ノット(指揮)
Jonathan Nott, Conductor

スイス・ロマンド管音楽/芸術監督。東京交響楽団の音楽監督。ルツェルン響、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、バンベルク響の首席指揮者を歴任した。イギリス出身。近現代の音楽を得意とし、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響、コンセルトヘボウ管などに招かれている。

大自然が広がる国、スイスで1918年に結成されたスイス・ロマンド管弦楽団(OSR)は自由な息吹とともに、「時計」作りが盛んな国としてのカラーの反映なのか、創設者のアンセルメが数学教師出身だったからなのか、とても精密で幾何学的(?)な演奏をし、それでいて舞曲などになるとカラフルで生き生きとした演奏をするのが昔の録音から聴き取ることができる。ドビュッシーやラヴェル、ファリャ、ストラヴィンスキーなど。ジュネーヴはフランス語圏ではあるが、スイスがドイツ語圏やイタリア語圏をももつ、ある種ユニバーサルな国だから、OSRもまた、色々なタイプの音楽に正確に対応するオーケストラとして重宝される存在だった。

その後、サヴァリッシュやシュタインといったドイツの巨匠や、アルミン・ジョルダン(フィリップの父親)、ルイージ、ネーメ・ヤルヴィ(パーヴォの父親)らが音楽監督を務め、昨2017年からジョナサン・ノットがその任に就いた。(理知的なアンセルメのことを思い浮かべると、ノットの着任はOSRにぴったりと思うのは私だけだろうか)

過去にKAJIMOTOでは、1980年後半から90年代前半にかけて、ジョルダン&OSRを何度か招聘したことがある。当時の首席指揮者はアルミン・ジョルダンだった。その来日公演では、ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」といったいわば「シブい」曲でも、このオーケストラが実に「大人の」雰囲気を醸しながら、やわらかくエレガントな透明な音でいい演奏をしていたのをよく思い出す。これが文化なのだな、と感じ入ったものだった。

ノットはOSRについて以下のように語っている。

「OSRは、当初はロシアの音楽を、そのあとドイツの音楽をレパートリーとしてきた歴史があります。けれども、私はまずフランスの音色、フランスの伝統について話したいと思います。というのも、OSRは基本的にフランス語を話す、フランスの美学をもつオーケストラだと思うからです。それとともに、多くの音色を表現する“統一国家”としての才もあります。プログラムも、フランスの伝統とフランスの音楽を基本として、ドイツの音楽もミックスしたレパートリーに重きをおいています。」

ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(ピアノ)
Jean-Frédéric Neuburger, Piano

1986年フランス生まれ。パリ音楽院卒。マゼール、ノット、ドホナーニ、メルクルらの指揮でニューヨーク・フィル、リヨン管、パリ管、バンベルク響等と共演。クリアで深いタッチ、躍動的な演奏で評価を高めている。作曲家としても活躍。パリ音楽院伴奏科教授。

「私はこのオーケストラと歴史を歩み始めたばかりですが、21世紀のオーケストラは、確かな技術でもって音色やスタイルを適切に曲目によって使い分ける必要があると思います。ドイツ、オーストリアの音楽、フランスの音楽は、それぞれ異なる音色をもっていますね? モーツァルトの音色がベートーヴェンやシューベルトとは異なるように、このオーケストラは技巧(ヴィルトゥオージティ)で表現を変えることができます。それが、この日本での100周年を記念するプログラムで異なる様式をもつ曲目をミックスした理由です。」

東京公演ではドビュッシーの中でも動的な抽象絵画といった「遊戯」(ノットとともに既に録音)に、なかなか演奏されない佳曲「ピアノと管弦楽のための幻想曲」。演奏機会が珍しい上に、指揮者、オケ、ピアニスト(この種のレパートリーをクリアに弾くにあたって天下一品、フランスが誇るJ-F. ヌーブルジェ)と役者がこれだけ揃うことは、それこそなかなかない。そしてストラヴィンスキーの“古典にモダンな服を着せた”「3楽章の交響曲」に、ディズニー映画『ファンタジア』で超有名な、カラフルな音の奔流、デュカス「魔法使いの弟子」。

ノットはヌーブルジェとの共演について以下のように語っている。

辻 彩奈(ヴァイオリン)
Ayana Tsuji, Violin

1997年岐阜県生まれ。モントリオール国際音楽コンクール第1位、併せて5つの特別賞受賞。国内主要楽団のほかにモントリオール響、シュトゥットガルトゾリステンなどと共演。岐阜県芸術文化奨励、第28回出光音楽賞を受賞。今年1月のバッハ無伴奏全曲リサイタルは話題を呼んだ。

「ドビュッシーの《ピアノと管弦楽のための幻想曲》は、あまり演奏されない曲です。ご存知のように、ドビュッシーが存命中には演奏されなかった曲ですね。ヌーブルジェが独奏しますが、彼は素晴らしい音色と素晴らしい技術を持っているピアニストです。そして驚くべき人で、作曲家でチェスもうまい。天才ですね。私はブラームスとバッハを彼と一緒に何度か共演したことがありますが、彼とドビュッシーを共演できることをとても楽しみにしています。」

大阪公演では2016年モントリオール国際コンクール優勝者で、奏者の中からわき上がってくることが目に見えてわかる自発的表現が魅力、若き辻彩奈のヴァイオリンによるメンデルスゾーンの協奏曲に、堂々80分、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。ノットはバンベルク響の首席指揮者時代に、この楽団とマーラーの交響曲全集──ちょっと類をみない斬新な響きによる演奏──を録音していて、OSRもまたジョルダン時代にドイツのオーケストラとはひと味違うマーラー演奏で注目されたことがあり、その同期ケミストリーや如何に?

大阪公演では2016年モントリオール国際コンクール優勝者で、奏者の中からわき上がってくることが目に見えてわかる自発的表現が魅力、若き辻彩奈のヴァイオリンによるメンデルスゾーンの協奏曲に、堂々80分、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。ノットはバンベルク響の首席指揮者時代に、この楽団とマーラーの交響曲全集──ちょっと類をみない斬新な響きによる演奏──を録音していて、OSRもまたジョルダン時代にドイツのオーケストラとはひと味違うマーラー演奏で注目されたことがあり、その同期ケミストリーや如何に?

SCHEDULE

2019 4.9 tue.

[プログラムB]

2019 4.14 sun.

[プログラムA]

PROGRAMA

メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
(ヴァイオリン:辻彩奈)
マーラー
交響曲第6番 イ短調「悲劇的」

PROGRAMB

ドビュッシー
遊戯
ドビュッシー
ピアノと管弦楽のための幻想曲
(ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
ストラヴィンスキー
3楽章の交響曲
デュカス
交響詩「魔法使いの弟子」