© MARCO BORGGREVE
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ARTIST
PIANO

Sergei Babayan

セルゲイ・ババヤン

真に迫る感情表現、壮烈なエネルギー、類まれな色彩感覚によって高い評価を得ているセルゲイ・ババヤンは、その深い解釈と洞察力によって、多種多様なレパートリーと向き合っている。フランスの『フィガロ』紙はババヤンの「極上のタッチ、非の打ち所のない流麗なフレージング、息をのむようなヴィルトゥオジティ」を讃え、カナダ・モントリオールの『ドゥヴォワール』紙は、端的に「セルゲイ・ババヤンは天才である」と評した。

デイヴィッド・ロバートソン、ネーメ・ヤルヴィ、ユーリ・テミルカーノフ、トーマス・ダウスゴー、トゥガン・ソヒエフ、ラファエル・パヤーレら世界屈指の指揮者たちと共演。ロンドン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団、BBCスコティッシュ交響楽団、ボルティモア交響楽団、ニュー・ワールド交響楽団などからソリストとして招かれている。

ワレリー・ゲルギエフと定期的にタッグを組み、彼の指揮のもと、バービカン・センター(共演:ロンドン交響楽団)、サンクトペテルブルクの白夜の星音楽祭、ザルツブルク音楽祭、パリのシャンゼリゼ劇場、ロッテルダム・フィルハーモニー=ゲルギエフ音楽祭で演奏。ロッテルダム・フィルのアーティスト・イン・レジデンスも任された。

各地で引く手あまたであり、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ロンドンのウィグモア・ホール、ウィーン・コンツェルトハウス、エルプフィルハーモニー・ハンブルク、ミュンヘンのヘルクレスザール、ベルリン・コンツェルトハウス、チェコのルドルフィヌム内ドヴォルザーク・ホールなど、数々の名高いコンサート・ホールの舞台に立っている。

2019/2020年シーズンの活動のハイライトとしては、カーネギーホールでの公演のほか、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、バンベルク交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、マーラー・チェンバー・オーケストラ、マリインスキー劇場管弦楽団、トロント交響楽団、ヴェルビエ祝祭管弦楽団との共演が挙げられる。またコンツェルトハウス・ドルトムントのキュレーティング・アーティストとしても活動した。

ドイツ・グラモフォンと専属録音契約を結んでおり、最新盤『ラフマニノフ:ピアノ作品集』は、『BBCミュージック・マガジン』の「今月の推薦盤」に選出されるなど、世界中で注目を集めた。プロコフィエフの作品をババヤンがみずから2台ピアノのために編曲し、マルタ・アルゲリッチとともに録音したアルバム『プロコフィエフ・フォー・トゥー』は、「待望のCD」(『ドゥヴォワール』紙)と歓迎された。

アルメニア出身。ゲオルギー・サラジェフのもとで学んだのち、モスクワ音楽院でミハイル・プレトニョフ、ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、レフ・ナウモフに師事。クリーヴランド国際ピアノコンクール、浜松国際ピアノコンクールなどで第1位に輝いた。

DISCOGRAPHY