Pascal Rophé
パスカル・ロフェ
2014~22年まで、フランス国立ロワール管の音楽監督を務め、2022年9月から、クロアチア放送響の音楽監督に就任。パリ国立音楽院を卒業後、1988年のブザンソン国際指揮者コンクールで第2位。その後1992年から、ピエール・ブーレーズやデイヴィッド・ロバートソンとともにアンサンブル・アンテルコンタンポランを指揮した。
指揮者を志した頃、ブーレーズの「ル・マルトー・サン・メートル」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」、ベートーヴェンの交響曲第9番のスコアから大きな衝撃を受け、現代音楽と18-19世紀の交響作品を両方扱うバランス感覚を培った。
これまでに、フランス国立管、フランス放送フィル、フィルハーモニア管、BBC響、SWR響、スイス・ロマンド管、N響、新日本フィル、大阪フィル、ソウル・フィルなど多くのオーケストラと共演。同時代の作曲家からの信頼が厚く、多くの作品初演を任されており、最近ではミカエル・ジャレルのヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲「4つの印象」をルノー・カプソン/東京交響楽団とサントリーホールで世界初演した。
オペラにも力を入れ、ローマ歌劇場で《タイス》、グラインドボーン・ツーリング・オペラで《ペレアスとメリザンド》、ブダペストで《さまよえるオランダ人》《カルメル派修道女の対話》、パリ・オペラ座でマントヴァーニの《アフマートヴァ》、ジュネーヴ大劇場でジャレルの《ガリレオ》を指揮したほか、2019年にはトゥルーズ・キャピトル劇場で新演出のデュカス《アリアーヌと青ひげ》を成功させた。
録音も多く、フランス放送フィルやBBC響などと共演したディスクが多くの賞を受賞している。フランス国立ロワール管とは、デュディユー、デュサパン、デュカス、ルーセル、ジャレル、カントルーブ、ドビュッシー、ラヴェルを取り上げたCDをBISレーベルから立て続けにリリースし、好評を得ている。
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