(C)Fred Conrad

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© I-Jung Huang
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ARTIST
CELLO

Zlatomir Fung

ズラトミール・ファン

 チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門において史上最年少で優勝し、アメリカ人としては40年ぶりの快挙を遂げた現代を代表する若きチェリスト。弱冠20歳の卓越した技巧と洗練された表現力は多くの聴衆に驚きと感動を与え、すでに世界に通用する次世代のスタープレイヤーとして確固たる地位を築いている。完璧なテクニックを披露するカノンの名作から深い洞察力が発揮される現代曲までとそのレパートリーは幅広い。

 2020/21年シーズンは世界各地でオーケストラとの共演やリサイタルを予定している。夏はラホーヤ室内楽協会でのリチャード・フーとのリサイタル、クリーヴランド室内楽フェストでの数々のプログラム、ブラボー!ヴェイル音楽祭でのジョシュア・ベルやシャイ・ウォスネルと共演のほか、アスペン音楽祭ではチャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲をアスペン音楽祭オーケストラと演奏する。秋にはアナーバー交響楽団のシーズンオープニングに登場、アイリスオーケストラとは2度の共演を控えている。ハーバード音楽協会、フィラデルフィア室内楽協会、オレンジ郡音楽協会などから支援を受けており、トーマスヴィル・エンターテイメント財団からは彼がカーネギーホールのリサイタルホールでミシュカ・ラシュディ・モーメンとロマン派のプログラムでデビューを飾る以前からスポンサードを受けている。
1月にはフィラデルフィア室内楽協会に再登場、バレエXやカリドール弦楽四重奏団と共にアンナ・クラインによる新作のフィラデルフィア初演に2夜出演する。またカンザスやグリーンズボロ交響楽団に加えて、イタリア、ロシア、中国、そして日本でオーケストラとの共演やリサイタルを予定している。

 これまで数々のコンクールで輝かしい成績を残しており、2014年のアーヴィング・クライン国際コンクール、同年のスタルバーグ弦楽コンクール、2015年のヨハンセン国際コンクール、2016年のジョルジュ・エネスコ国際コンクール、2017年のヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションおよびアストラル・ナショナル・オーディション、2018年のアリス&エレノー・シェーンフェルド国際弦楽コンクールでいずれも第一位を獲得している。また、2016年にはアメリカ大統領より褒賞される奨学金制度、プレジデンシャル・スカラーズに芸術部門で選出。さらに、クロンベルク・アカデミーのチェロ・マスタークラスで方伯モリッツ・フォン・ヘッセン賞を受賞した。

 ブルガリア系と中国系の両親のもとに生まれ、3歳でチェロを始める。ラヴィニア・スティーンズ音楽院、ハイフェッツ国際音楽院、ミュージック・アルプ夏期国際音楽アカデミー、アスペン音楽祭・夏期学校で学んだ後、現在はコヴナー奨学金のフェローとしてジュリアード音楽院でリチャード・アーロンとティモシー・エディーに師事している。アメリカのラジオ局、NPRの〈パフォーマンス・トゥデイ〉に出演したことがあり、若手音楽家たちを支援する団体〈From the Top〉のサイトには、これまで6回ほど登場している。使用楽器は、W.Eヒル&サンズの1905年製チェロ。音楽以外の趣味は、映画、読書、早指しチェス。

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Zlatomir Fung | Dall’Abaco: 11 Caprices for Solo Cello (Complete)