©︎Gülcan Acar

©︎Gülcan Acar

©︎Gülcan Acar

©︎Gülcan Acar

©︎Gülcan Acar

ARTIST
CHAMBER MUSIC

I Musici

イ・ムジチ合奏団

1951年、12人の若く才能溢れるサンタ・チェチーリア音楽院の卒業生で結成。編成は、ヴァイオリン6人、ヴィオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人、そしてハープシコード1人で、弦楽器のレパートリー、特に18世紀イタリアの作曲家たちの楽曲を現代に蘇らせることを目指し、結成された。彼らはシンプルで、かつ響きの良い「イ・ムジチ」という名前をアンサンブルのために選んだ。また、彼らは熟考した結果、指揮者を置かないことを選択した。12人の仲間達が友情をもって、平等主義のもとに音楽することを目指したのである。それは、リハーサルでもコンサートでも、楽曲の演奏法、解釈における問題を合議制で解決することを意味した。それは、彼ら以前には見られなかった手法ではあったが、意外にも彼らに合ったやり方であることがわかった。1952年4月、イタリアのラジオ放送用にリハーサルしているイ・ムジチを聴いたアルトゥーロ・トスカニーニが、ジャーナリストや音楽界の人々の前で、彼らについて熱っぽく語り、自らの写真に『素晴らしい!絶品だ!まだ音楽は死んでいなかった!』という言葉を寄せて彼らに贈った、というのは、いかにも象徴的な出来事であった。

それより数週間前の1952年3月30日、彼らの公式デビュー・コンサートがサンタ・チェチーリア音楽院で行われ。大成功を収めた。まさにこのときが、その後の驚異的な数々の成功の始まりであった。彼らは瞬く間に世界の一流演奏家達に並び称される存在にまで登りつめた。2011年には結成60年記念ツアーを世界中で行い、日本でも23公演を開催、新たなイ・ムジチ旋風を巻き起こしている。

ヨーロッパの一部の国々では、イ・ムジチは"イ・ムジチ・ディ・ローマ"という名称で知られている。これは、彼らのドイツ・オーストリアのマネージャーであるミュンヘンの音楽エージェントの発案によるものだった。中欧の人々にとっては、地中海世界は古代より憧憬の地であり、それゆえ、"di Roma"という修飾詞を付け加えることによって、当時はまだ無名だったイタリアのこの合奏団の起源を、中欧の人々に対して即座に明らかにすることが出来、かつ宣伝にも役立つ、と彼は考えたのである。

イ・ムジチのメンバー達は、当初この名称に戸惑ったが、最終的にそれを受け入れた。結果は大当たりで、"イ・ムジチ・ディ・ローマ"という名称は、中央ヨーロッパの人々の間で瞬く間に広がり、そして定着した。

今日、世界各国の音楽ファン達は、たとえばブエノスアイレスのモーツァルテウムやバルセロナのパラシオ・デ・ムジカでは"イ・ムジチ"を、そしてウィーンの楽友協会ホールでは"イ・ムジチ・ディ・ローマ"を聴くことができる。それはいずれも、他でもない、このローマの室内合奏団を指すのである。

イ・ムジチの合奏と、変わらぬサウンドは、すでに半世紀もの間、それぞれの作曲家のスタイルと特徴を尊重しつつ、同時に、いかなる学術的な独断主義にも束縛されることなく、自由な解釈を提示している。

こうした柔軟性を武器に、因習や束縛に満ちた時代に生きながらも、言語と時代を超える崇高な芸術を遺した作曲家たちが音楽にこめた憧憬、哀愁、情緒を、イ・ムジチは人々に伝え続けているのである。

ロバート・シャーマン(New York Times)評:
『イ・ムジチこそ、その後のこの形態のグループの原型である。彼らは指揮者なしで、メンバー全員がソリストとして演奏する。彼らの演奏はいつでも、彼らの自発性の発露そのものであり、12人のアーティストの才能によって磨かれた精緻な芸術作品のようなものだ。どの様式で演奏しても、イ・ムジチは生命の根源的な衝動を呼び起こす。彼らの演奏は、五感に訴えかけ、様式美に溢れ、非の打ちどころがない芸術性を湛えている。弦楽四重奏団のような明瞭さと精密さを犠牲にすることのない、弦楽オーケストラとしての彼らの完璧な合奏能力には、驚かされずにいられない。イ・ムジチは、極めて繊細な音の濃淡、バランス、フレージングを湛え、リズミックな躍動感は揺るぎなく、かつ、音の確かさは保たれていた。』

ヴェルニエロ・リッツアァルディ(Nuovo di Venezia)評
『イ・ムジチは今なお、イタリアの器楽文化の最高の代名詞の一つである。』

Official Web Site
imusici.info
Facebook
IMUSICI
YouTube
imusicidiroma
AppleMusic
I Musici
Spotify
I Musici

イ・ムジチ合奏団 / ヴィヴァルディ:「四季」(I Musici for World Music Day 2020 ~from Roma with Amor)

DISCOGRAPHY