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チェロ スティーヴン・イッサーリスSteven Isserlis

PROFILE


イギリス出身で現代を代表するチェリスト。世界中の名門オーケストラや大指揮者と共演し、有数の音楽都市でリサイタルや室内楽活動を行うことはもちろん、歴史的に重要で宝石のような曲の発見や教育プログラムに力を注ぎ、自由な活動で賞賛されている。
最近のハイライトは、ギルバート指揮ベルリン・フィルなどとの共演、マーラー・チェンバー・オーケストラを弾き振りしてのハイドン・プロジェクト、ザルツブルク音楽祭やカーネギーホールへの出演、シューマン生誕200年を記念した一連のコンサートなどが挙げられる。今シーズンはA.シフ指揮フィルハーモニア管、ハーディング指揮スウェーデン放送響などと共演、プロムスではV=ウィリアムスの遺作でC.マシューズが完成させたチェロ協奏曲を世界初演する予定。
レコーディングも数多く、「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」(ハイペリオン)は、英グラモフォン誌器楽部門最優秀賞などを受賞、最高の評価を得ている。
1998年、英国から名誉大英勲章3位(CBE)名誉大英勲章3位(CBE)名誉大英勲章3位(CBE)名誉大英勲章3位(CBE名誉大英勲章3位(CBE名誉大英勲章3位(CBE)名誉大英勲章3位(CBE)を授与され、2000年にはシューマンの生地ツヴィカウ市からシューマン賞を受賞した。
使用楽器は、英国王立音楽院から貸与された1726年製ストラディヴァリウス「Marquis de Corberon(Nelsoba)」。
ユニークな音楽観をしなやかに表現し、

美しくも繊細な音色がオーラを放つイギリスの名チェリスト。

 愛用するガット弦が紡ぎだす美しくも繊細な音色と、チェロの魅力を存分に伝える多彩なプログラム作りによって、ほかのチェリストたちとは一味違う音楽世 界を形成し、独特のオーラを放つイギリスの名手。現代曲に意欲的に取り組み高い評価を得ている一方、オーソドックスなレパートリーにも、弾くごとに瑞々し い新鮮な息吹を与えつつ、深みを増している。2008年にはチェロ独奏作品の金字塔とも言うべき傑作、バッハ:無伴奏組曲の録音を行い、英グラモフォン誌 器楽部門最優秀賞をはじめとした数々の賞を受賞するなど、最高の評価を得ている。


●2009年4月 アニヴァーサリー・プロジェクト

シューマン没後150年にあたる2006年の来日では、イッサーリスがこよなく愛するシューマンの名曲をリサイタル、室内楽、オーケストラの各公演で取り 上げ、その多角的なアプローチと質の高い室内楽の世界で絶賛を博した。2009年の来日では、ハイドンとメンデルスゾーンと言う、共に音楽史に残る室内楽 の名作曲家のアニヴァーサリーを祝うプログラムを予定。 日本初となる、ハイドンの協奏曲及び交響曲の弾き振りも披露する。


●プロフィール

 スティーヴン・イッサーリスは、従来の枠を超えて、音楽に対する情熱をもっているチェリストである。音楽的才能でも演奏技術でも世界中で賞賛されている のみならず、室内楽やリサイタルで聴衆をひきつけ、歴史的な資料を調べて失われた宝石のような曲目を見つけ出すこと、そして世界中の名門オーケストラや名 指揮者たちとの舞台で演奏することの、いずれにも精通している。
 最近では、フランクフルト、アルテ・オパー(市立劇場フランクフルトオペラ)の専属としての活動で‘アウフタクト・アーティスト’として大きく取り上げ られ、また、ブカレストの‘ジョルジュ・エネスコ’国際音楽祭においてはクリストフ・エッシェンバッハ指揮パリ管弦楽団と共演、そしてシャルル・デュトワ 指揮フィラデルフィア管弦楽団とも共演している。これに加えて、フィルハーモニア管弦楽団、バーミンガム市交響楽団やオーストラリア室内管弦楽団ともツ アーを行った。
 2008-2009シーズンのハイライトは、アラン・ギルバート指揮ベルリン・フィルハーモニー交響楽団とのドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ニューヨー クの“92nd St. Y”におけるデーネシュ・ヴァールヨン(ピアノ)との共演によるメンデルスゾーン・ショパン・シューマンに捧げる3回のリサイタルシリーズ、トーマス・ア デス、オリ・ムストネンとのウィグモア・ホールでのリサイタル、そして、アメリカにおけるミネソタ管弦楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団との共演が挙 げられる。
 イギリス生まれのイッサーリスは古典演奏に強い関心を持ち、多くの古楽オーケストラとも演奏をしている。最近のシーズンでは、ボストンおよびウィグモ ア・ホールにてフォルテピアノ奏者ロバート・レヴィンとベートーヴェンのチェロ作品全曲演奏会、“Beethoven Day”を行い、これ以上ないほどの絶賛を浴びた。また、オーケストラとの共演では、サイモン・ラトル指揮によるエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団 とドヴォルザーク:チェロ協奏曲を演奏している。
 イッサーリスの企画による室内楽演奏会は、演奏の質の高さだけでなく、プログラミングの巧みさと革新性によってもよく知られている。最近の活動でも、 ウィグモア・ホールでのロシア音楽シリーズ、フランクフルト、アルテ・オパーの専属活動の一環であるフランス音楽・ロシア音楽のプログラム、そしてニュー ジーランド国際芸術祭における室内楽のシリーズおよび教育プログラムは大成功を博した。
 イッサーリスはまた現代音楽の熱心な提唱者でもあり、多くの作曲家と新しい試みに取り組んでいる。ザルツブルグ音楽祭ではヴォルフガング・リームのチェ ロ協奏曲を世界初演し、今後の予定には、ミハイル・プレトネフやトーマス・アデスが彼のために書いた作品の初演などがある。
 子どもたちのために作曲し、演奏することもイッサーリスが情熱を傾けるもう一つの分野である。彼の最初の著書、6人の偉大な作曲家の子供向け伝記、 「Why Beethoven Threw the Stew 邦題:『もし大作曲家と友達になれたら・・・』(音楽之友社刊)」は、2001年10月に刊行され(日本語版は2002年秋に刊行)、2番目の本、 「Why Handel Waggled his Wig邦題:『続・もし大作曲家と友達になれたら・・・』(音楽之友社刊)」は2006年に刊行された。こちらの日本語版は2008年春に刊行され、さら に世界各国で翻訳されている。また、子供のための楽譜や編曲版をフェイバー音楽社より出版し、現在は作曲家アン・ダドリーとの共著で子供向けの音楽ストー リーのシリーズを執筆中である。また、音楽教育分野の活動としては、世界中でマスタークラスを行うほか、12年前からIMSプロシア・コーヴの国際マス タークラスと室内楽フォーラムの芸術監督も務めている。
 数々の受賞歴で飾られたディスコグラフィーをみれば、そのレパートリーから、イッサーリスの録音からは彼が抱く多様な関心を反映していることがわかる。 最新盤である「バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」(ハイペリオン)は、BBCラジオ3のリスナーズ・ディスク・オブ・ザ・イヤー、英グラモフォン誌器楽部門 最優秀賞、2008クラシック・ブリット賞批評家賞などを含む数々の賞を受賞するなど、最高の評価を得ている。このほかに最近では、スティーブン・ハフと の録音による、ブラームスのソナタ集にドヴォルジャークとスークの作品が入ったものがハイペリオンから、さらに、BISからは高い評価を受けた「子供の チェロ」がリリースされている。
 イッサーリスは1998年、音楽分野における多大な貢献に対し、英国から名誉大英勲章3位(CBE)を授与され、2000年にはシューマンの生地ツヴィ カウ市からシューマン賞を受賞(歴代の受賞者にはギレリス、マズア、リヒター、フィッシャー・ディスカウなどが名を連ねる)した。
 使用楽器は、日本音楽財団の厚意により貸与された1730年製フォイアマン・ストラディヴァリウス。


●コンサート評から

イッサーリスは往年の名手フォイアマンが使ったストラディヴァリウスの銘器を貸与され、現代の金属(スチール)弦ではなく、昔ながらの羊腸(ガット)弦を 張って弾く。音量は少し減るが、鋭いアタックから管楽器のように透明な弱音、左手を弦から離して弓だけを使う開放弦の柔らかな歌い回しに至るまでありとあ らゆる技と音を駆使した。伴奏の域を超え、積極的な対話者の責を果たした小川のピアノともども、作品に潜む作曲家の心や、背後に横たわる時代の相を、くっ きり浮かび上がらせた。 (4月4日 神奈川県立音楽堂)

池田 卓夫 (日本経済新聞 2004年4月15日)


■スティーヴン・イッサーリス ニュース
●厳しくも深い音楽への愛情。チェロの名匠イッサーリス、発売中 (2011.1.16)
●イッサーリスから嬉しいメッセージが届きました! (2011.4.9)
★イッサーリス、絶好調! (2011.5.11)
★イッサーリス絶好調!パート2~尾高との記念ショット (2011.5.14)
◆N響アワーに尾高忠明&スティーヴン・イッサーリスが登場! (2011.6.4)

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