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チェロ スティーヴン・イッサーリスSteven Isserlis

PROFILE


 イギリス生まれ。深い音楽性と卓越した演奏技術により、世界中で称賛を得ているスティーヴン・イッサーリスは、ソリスト、室内楽奏者、教育者、作家、番組プレゼンターとして、比類のない多彩な活動を展開している。これまで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ロサンジェルス・フィルハーモニックをはじめとする世界屈指のオーケストラならびに指揮者と共演。また毎シーズン、主要な音楽ホールでリサイタルを行っている。室内楽奏者としては、ウィグモアホール、ニューヨークの“92nd Street Y”、ザルツブルク音楽祭など名だたるホールや音楽祭のためにコンサート・シリーズを企画。古典派のレパートリーにおいて、チェロを弾きながら室内オーケストラを指揮することもある。

 歴史的な奏法にも強い関心を寄せ、ピリオド楽器を用いる古楽オーケストラに頻繁に客演。チェンバロ奏者やフォルテピアノ奏者との共演によるリサイタルも度々行っている。同時に、現代音楽の熱心な支持者でもあるイッサーリスは、ジョン・タヴナーの《奇跡のヴェール》、トーマス・アデスの《見出された場所》、ジェルジュ・クルターグの《スティーヴンのために》を筆頭に、数々の新作の初演を任されてきた。

 録音による受賞歴は華々しく、とりわけ『バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲』(ハイペリオン)はグラモフォン誌の年間最優秀器楽アルバム賞に輝いた。このほか『ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集』(共演:ロバート・レヴィン)、『エルガー&ウォルトン:チェロ協奏曲 他』(共演:パーヴォ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニア管弦楽団)も高い評価を得ている。近年、『ブラームス:二重協奏曲 他』ではジョシュア・ベル(指揮およびヴァイオリン独奏)が率いるアカデミー室内管弦楽団と共演。『ハイドン&C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲 他』では、自らドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団を弾き振りしている。ピアニストのコニー・シーを迎えた最新盤『戦時のチェロ~ドビュッシー、ブリッジ、フォーレ、ヴェーベルン、パリー、他』では、第一次世界大戦中にイギリス陸軍兵士が戦場で用いたトレンチ・チェロで、一部の収録曲を奏でている。

 1997年、コーンウォールのプロシア・コーヴ国際音楽家セミナーの芸術監督に就任。若き聴衆のための演奏活動にも情熱を傾けるいっぽう、作曲家アン・ダドリーとの協力のもと、児童を対象に、3つの音楽物語を創作。イッサーリスが子どもたちに向けて執筆した2冊の書(Faber刊)は、すでに多くの言語に翻訳されている。最新刊は、『Schumann’s famous Advice for Young Musicians(若い音楽家たちのためのシューマンの有名な助言)』(Faber刊)。

 優れた音楽活動を称えられ、大英帝国から三等勲爵士を、シューマンの生地ツヴィッカウ市からシューマン賞を、アメリカでピアティゴルスキー賞を、それぞれ授けられている。2017年には、グラスヒュッテ・オリジナル音楽祭賞とウィグモア・ホール・ゴールド・メダルに加え、室内楽への貢献に対しウォルター・ウィルソン・コベット・メダルを受賞。主たる使用楽器は、イギリス王立音楽アカデミーから貸与された1726年製のストラディヴァリウス「マルキ・ド・コルブロン(ネルソヴァ)」。

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