1963年度から2022年度まで、60回にわたり実施された「レコード・アカデミー賞」（音楽之友社）の伝統を受け継ぎつつ、新たな時代における録音芸術の姿を映し出すことを目的に、創設された「新レコード・アカデミー賞」。
その栄えある第1回大賞に佐藤俊介（ヴァイオリン）とスーアン・チャイ（フォルテピアノ）による「BEE1H0VEN ～ ベートーヴェン：ヴァイオリン・ソナタ全集」が選ばれました！公私ともにパートナーである2人にとって特別なレパートリーである同曲と向き合い、その音楽の本質を探り続ける中で大きく成長する貴重な機会となった、と佐藤は語ります。ヴァイオリンはガット弦、フォルテピアノはローゼンベルガーを使用。ベートーヴェンの時代に行われていた即興演奏も取り入れた、「ここまでやるか！」といった現代のスタンダードとはひと味違う刺激的な演奏が大きな反響を呼んでいます。

また、鍵盤曲部門賞には、ユリアンナ・アヴデーエワのCD「ショスタコーヴィチ：24の前奏曲とフーガ（全曲）」が選ばれました。現代だからこそ一層の目が注がれるこの20世紀ソ連の作曲家がバッハに倣って書いた、バラエティに富み、かつ深遠さが際立つこの曲集。アヴデーエワは今年の来日公演でもこの曲を全体に、また部分的に取り上げ、その精妙にして鮮烈なピアニズムによる演奏が評判を呼んだのは記憶に新しいところです。

〈CDリリース情報〉

BEE1H0VEN ～ ベートーヴェン：ヴァイオリン・ソナタ全集
佐藤俊介（ヴァイオリン）、スーアン・チャイ（フォルテピアノ）
Cobra Records 3CD：COBRA0094S／輸入盤オープン価格／BC：4947182119730
日本語解説&日本語曲目表記オビ付き
※録音：2023年10月30日－11月2日、12月3日－6日、2024年1月16日－19日、
3月13日、WestVest90（スキーダム、オランダ）

ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87
ユリアンナ・アヴデーエワ（ピアノ）
収録曲
ショスタコーヴィチ：24の前奏曲とフーガ Op.87 全曲
ショスタコーヴィチ／メイエル：前奏曲とフーガ 嬰ハ短調
PentaTone Classics　2CD :PTC5187480／輸入盤オープン価格
※録音：2025年2月24日～3月4日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス内メンデルスゾーン・ザール

今後とも佐藤俊介、ユリアンナ・アヴデーエワの活動にご注目ください。