NEWS

ニュース

アレクサンドル・カントロフが英「グラモフォン賞2025」ピアノ部門を受賞!~アルバム『ブラームス&シューベルト』 アレクサンドル・カントロフが英「グラモフォン賞2025」ピアノ部門を受賞!~アルバム『ブラームス&シューベルト』

©Sasha Gusov

2019年のチャイコフスキー国際コンクールでの優勝後、自己のペースで、しかし破竹の勢いで躍進を続けるフランスのピアニスト、アレクサンドル・カントロフのアルバム『ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番、シューベルト:さすらい人幻想曲』(2023年録音、BIS)が、英「グラモフォン賞2025」のピアノ部門を受賞しました!

グラモフォン・クラシック音楽賞(Gramophone Classical Music Awards)は、英国のクラシック音楽誌『グラモフォン』が毎年発表している、最も権威あるクラシック音楽賞の一つ。
ブラームスのピアノ・ソナタ第1番とシューベルトの《さすらい人幻想曲》、そして同時収録のシューベルトの歌曲(リスト編)は、カントロフが世界各地で演奏し、高い評価を得ているレパートリー。2023年の来日公演でも披露しました。

同誌の授賞発表記事で、『ブラームス&シューベルト』は「同世代中、屈指のピアニストの一人であるというカントロフの立ち位置をいっそう揺るぎないものにする」アルバムと評され、次のように紹介されています(抜粋):

ブラームスがソナタ第1番に凝縮させた19世紀半ばの相反する美学に、カントロフは直観的に応じていく。それゆえに[彼の演奏では]、冒頭のアレグロ楽章に内在する厳格さと明晰さ、アンダンテ楽章の中世の民謡に基づく瞑想的な変奏、スケルツォ楽章で交替する華々しさと優美さが、強烈な対比をなしている。そして終楽章のロンドが、楽章全体の形式に重きを置きつつ、最後に決定的な終止符を打つことになる。
***
[《さすらい人幻想曲》において]カントロフは、冒頭のアレグロ楽章の外向性をやや抑え、アダージョ楽章の哀感を強調し、続くプレスト楽章の推進力を際立たせている。この一連の流れを輝かしい終幕へと導く最後のアレグロ楽章においても、その果断な勢いは一瞬たりとも衰えない。
(評:Richard Whitehouse)

『ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番、シューベルト:さすらい人幻想曲』
(2023年録音、BIS)
■CD輸入盤 BISSA2660 オープン価格

■収録曲
・ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1(1853)
・シューベルト(リスト編):歌曲集
12の歌 S.558より第11曲「さすらい人」(D 489)(1816 / 1837-38)
ミュラー歌曲集 S.565より第2曲「水車屋と小川」(D 795/19)(1823 / 1846)
12の歌 S.558より第7曲「春の想い」(D 686)(1820-22 / 1837-38)
白鳥の歌 S.560より第1曲「町」(D 957/11)(1828 / 1838-39)
白鳥の歌 S.560より第4曲「海辺にて」(D 957/12)(1828 / 1838-39)
・シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D 760(1822)

『グラモフォン』公式ウェブサイト(英語)
https://www.gramophone.co.uk/awards/gramophone-classical-music-awards-2025

カントロフの次回の来日は、今年11月。クラウス・マケラ率いるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の日本ツアーのソリストとして、ブラームスのピアノ協奏曲第1番を演奏します。https://www.kajimotomusic.com/concerts/2025-rco/

カントロフの今後のさらなる活躍にご注目ください!

LATEST NEWS

最新ニュース